アメブロさん、アメトピには載せないでください。身バレを防ぎながら、ひっそりやってるブログ記事です。
さて、12月から1月にかけて、実家に帰省していた。
こちらの国での友人たち、仕事の同僚たちは、私の家族の状態は大体しっている。両親は二人とも高齢で、二人とも進行性の持病持ち。二人とも、認知症ハイッテル状態。私が帰省していたのは、日々変わる二人の状態に今後対応できるように、出来る限りの準備をしておくためである・・・と。
つまり、これ、つまり要約すると「全然楽しくない帰省」であり、「両親ともこれから元気になる亊もない状態」である亊は、普通、考えたらわかると思う。
こういう状態の時に、「small talk(世間話)」が出来ない人が露呈する。
オーラ: ご両親はもう元気になった?
私: ・・・いや、話したと思うけれど。持病があるし、高齢だし、元気になる亊はない中で、どんな対応が必要かという亊を模索と準備する帰省だったから。
オーラ: でも、Sangoが居たら元気になったでしょ?
私: ・・・え?いや・・・ううん。進行性の病気だし、元気にはならないよ?ならないからこそ、今後の準備をする帰省だったやで。
ナタリー: そうだよね。ならないよね。少し時間稼ぎが出来た、ぐらいなのかな。
私: そうだね。
オーラ: ・・・。
こんな感じの会話を、帰省直後にした。そして、数日前から父の容態がちょっと崩れて、病院のお世話になっている。その調整やなんやで、日本との電話が必要になり、仕事仲間に「日本からの電話があった場合、日本との調整があった場合には、仕事のミーティングよりも、そちらを優先する亊になります」とメールで連絡を入れた。メールの本文の中には、父の持病のコンディションを書いて、何故、病院と連携を取る必要になったかを書いた。
このメールを送った2時間後。
オーラ: How's your dad's condition? (お父さんの具合はどう?)
・・・これ、どう答えるのが正解?いや、メールでかなり詳しく状況を書いて「私はこれから、仕事よりも日本の亊を優先させます」と書いた2時間後である。何を期待しているのか?
いや、多分、何も期待していないのだろうな。ただ、こういう時にはこういう感じの亊を聞く・・・と思っているだけな気がする。
同じメールをBCCで数人に送ったのだけれど、ほとんどの人からは当たり障りない常識的なメールの返事が来た。内容は、こちらに共感してくれて、お祈りしているね、何か助けられる亊があったら言ってね・・・というもの。ほとんどの人が、私がメールで説明したばかりの父の具合を聞いては来ない。
オーラが私にこの質問をしているのは、多分、「気遣って」なのだと思う。いや、間違いなく「気遣って」いるのだと思う。でも、「気遣い」のベクトルが大きくずれている。正直、煩わしい上に、何ならイラッとする(笑)。
オーラの他にも、同じような人が数人。前ボス・ティファニー、今ボス・リズ、そして、同僚のNくん。この人達も、同じように質問する。
「家族の調子はどう?もう良くなった?」
何度言えばわかるのか。
Nくん: どう?両親の調子は。良くなった?
私: 良くなる亊はないよ。高齢で持病持ちの両親なのだから。これから、どんどん、毎日、どんどん悪くなる。良くなる亊なんて、一切ない。ただ、その日、その日をできる限り穏やかに過ごすだけ。救急車で運ばれたり、入院したり、施設にショートステイしたり、そんな亊を繰り返しながら、妹が帰省したり、私が緊急帰国したり、そういうのを繰り返していくだけだよ。
Mさん: わかるわ。私も国に両親置いてこっちに来ているから、すごくわかる。こっちにいる罪悪感もあるし。
Nくん: でも、良くなるでしょ?状態は。入院したとして、退院するでしょ?
私: 退院しても、入院中に弱った体力や筋力は取り戻せないから、またその時点で、新しい対策が必要になる。
Nくん: でも、退院できてよかったってなるでしょ?
私: ならないよ。退院できても、次の受け入れ先を考えたり、自宅の場合にはどうやって、どんなサービスを導入するべきか考えたり、それが出来ない場合にはどうするのか考えたり。退院した=良かったという亊ではないんやで。高齢で、持病持ちの両親がいるという亊は。
ナタリー: そうだよね・・・むしろ、退院してからの方が難しそう。
私: あのね、Nくん。思うねん。そういう時の質問は「両親の調子は?」って聞かない方がええで?特に、高齢の両親で持病がある・・・とわかっている場合には。調子なんてよくならへんから。そういう時には、How are you feeling? 「あなたの調子はどう?」って聞くとええで。そこで、止めておいたらええで。
Mさん: そうね、それいいわ。
ナタリー: 私も、そう思う。
マリア: I hear you Sango (あなたの言うとおりね)。
Nくん: ・・・。
この会話の流れで、私がイラッとするタイプの人、全員、私が勝手に脳内でASD寄りだな・・・と思ってる人達です。でもね、一人、普段はASD寄りだな・・・とは思うけれど、突き抜けている人がいる。さすが、本部長クラス。社員のこういう場に慣れているのだと思う。
セシル本部長: Sango、わかるわ。今後、どんどん良くない方向に行くという亊ね。理解したわ。私に出来る事はないけれど、あなたがやるべき亊を優先してね。
経験値がある人は、やっぱり、頼もしい。