点。 | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

私の周囲にいるASDさん、ASD寄りさんは、物事を線で理解するのではなく、点で理解する人が多い。そして、その点と周囲の点はつながらないので、原因と結果が結びついていなかったりする。

 

最近「点だな・・・」と思った例を書いてみる。

 

 

ちょっと前、父の持病の症状の一つに寄り、さらに大変な事態になりうる症状が起きた。緊急連絡先の看護師さんからは「本人が何かいつもとおかしいという亊があったら、連絡ください」と言われたのだけれど。「素人だと、いつもとおかしいという亊がわからないかもしれないから、緊急で行ってください」とお願いした。

 

「素人だと」としたけれど、本当は「特にうちの家族だと」と言いたいぐらいであった。

 

結果、やはり、専門家ならではの「おかしい」という亊がわかった。そして、病院で「危ないところでしたね。このままだと、入院になりかねませんでした。この薬でしばらく様子を見てください」と言われ、その薬を飲み続ける事に。

 

私: しばらく、実家に何度か電話して、様子を見守らないとだね。

妹: あ、大丈夫だよ。

私: え?なんで?「しばらく様子を見るように」って言われてるんでしょ?

妹: 薬が効いたから、もう大丈夫。

 

今回、父がこういう亊になったのは、持病の症状の一つである。そして、進行性の病気で、今後、いつまた、そういう亊になってもおかしくない、という亊。薬はしばらく分出ているが、先生は「定期的に、症状が出てないか見守ってください」という意味で、「しばらく様子を見てください」と言ったに違いない・・・という亊が、まったくわからないらしい。

 

脳内でめちゃくちゃでかい溜息をついたが、しょうがない・・・。

 

私: 先生は、多分、毎日、一日数回、様子を見るという意味だと思う。とりあえず、様子を頻繁に見たり、電話して確認してみるようにするわ。

妹: わかった。

 

 

 

実家に飛んで帰るという亊はしないけれど。一日に何度か様子を見る事にした。そして、このまま落ち着かない状態であれば、入院、あるいは、24時間体制で見守る亊が出来るところでしばらく療養する・・・という可能性が出てきたので、一応、上司・ティファニーとおじい本部長に、簡単にメールした。

 

 

私: ちょっと家族でいろいろありまして、亊と次第によっては、日本に数週間ほど帰る亊になるかもしれません。すぐにではなく、これから数週間ほどちょっと様子を見て、その結果次第で、日本にしばらく帰るかどうか決める・・・という亊になりそうです。通常通り仕事はしますが、もし、日本から電話があったり、連絡を取る必要がある場合には、しばらく、そちらを優先する亊になりそうです。

 

 

メールにしたのは、わざと。ティファニーにこういう亊を、口頭で伝えても、全部伝わるか不明だったし、おじい本部長にどう伝わるか不明だったから。なので、二人に同時にメールした。そして、詳細については伏せた。

 

この翌々日、ティファニーとのワンオンワンがあった。

 

 

ティファニー: ハロー、Sango。

私: ハロー、ティファニー。

ティファニー: ご家族の様子はどう?もう、良くなった?

私: 先日メールした内容から特に変わりはありません。

ティファニー: そう。じゃあ、良くなるといいわね。

 

そして、その二日後、チームミーティングがあった。

 

ティファニー:ハロー、Sango。ご家族の亊は、もう良くなった? ←みんなの前。

私: ・・・。

ティファニー: ・・・(察した)。あなた、他の人には言うなとは言わなかったから。 ←みんなの前。

私: ・・・。

ティファニー: ・・・。

私: ・・・。

みんな: ・・・。

私: ・・・議題に入ってはどうでしょう。

ティファニー: そうね。そうしましょう。

 

このガサツさ・・・いや、違うな・・・。この、ソーシャル・ルールのわからなさは、相変わらずびっくりするが。「もう、良くなった?」の、この「点」な考え方に、もっと驚いた。「数週間」とか「しばらく」と言っているのに、「継続的な」概念はないのだな、と。多分、「具体的に3週間」とか言えば、きっちり3週間ほどは「継続」という概念が生まれるのかもしれないけれど。

 

 

ASDさんや、ASD寄りさんの脳のしくみの違いを理解しましょう・・・と書いてある記事があるけれど。理解はできるけど、受け入れられないな、と思う。多分、今後、どんなに親しい人が出来たとしても、もし、その人がこういう脳のしくみだとわかったとたんに、「・・・距離を置こう」と思うやろうな・・・。

 

それが、どんなにいい人だろうが、正しい人だろうが、素敵な人だろうが、関係なく。

 

ただ、ただ、疲れる。私の人生に、これ以上、こういう人はいらない。特に、近い人には、いらない。

 

もう、仕事上でそういう人がわんさか出てくるのは、しょうがない亊のような気がする。世界のトップ企業のリストに入るぐらいのグローバル企業で、家庭もありながら仕事をバリバリする人なら、どこか偏っていても、それが普通なんやと思う。もう、そう思う亊にした。

 

ただ、仕事であれば、最低でも1年ぐらいで次のポジションに移動する権利は生まれるので、あとは自分のスキルと知識次第やと思う。次の上司、リズも、多分例外なく、かなり偏った人やと思う。1年半で次の仕事につながる知識とスキルを何が何でも習得しよう。で、2年で逃げよう・・・。

 

でも、仕事以外では、こういうタイプの人とは、かかわらないように。「あれ?」と思ったら、すぐに距離を取る亊にしようと思う。それが、どんなにイケメンでも。