広島山口蔵めぐり2日目は最近注目している雁木で有名な八百新酒造さん(山口の岩国市)にお邪魔してきました。
岩国は広島市から電車で約一時間。
こじんまりした商店街と住宅街ですがのどかな雰囲気、そして酒蔵は大きな今津川の河畔にあります。
今津川の上空ではトンビが低飛行でゆっっくりと飛んでました。久々みました。
蔵の入り口ではアンティーク家具でみられるメロンレッグ(メロンのようなふくらはぎの形)の飾りが圧巻です。

まず、事務所に通されまして社長の小林 久茂さんに八百新酒造さんの概要をお聞きしました。
腰が低く優しく穏やかで一言一言が丁寧なしゃべり方です。
生産量は1400石。創業は明治10年。小林 久茂さんは5代目になります。
日本酒の価格破壊のあおりで経営が厳しかったころ、八百新の原点への回帰ということで、思いの詰まった雁木ブランドが生まれる。平成12年のことです。
そこから徐々に生産量を増やし、今では生産量の99%が雁木商品となります。
雁木のコンセプトは完成度の高いシンプルな純米酒。そして、無濾過生原酒にもこだわっています。
お米は山田錦がメインです。
表記はしてませんが掛米に山口の酒造好適米である西都の雫を若干使用しています。
山田以外のお米で単体の日本酒は作らないのですかと尋ねたところ
「私どもは不器用ですから他のものは怖くて作れないんですよ。」
お米それぞれ特性があるので中途半端な気持ちでは作りたくないという意味だと思うし、
それだけ、一つのものにこだわりたいとの思いが伝わってきました。
でも、ファン心理として他の米でつくるとどういう風になるかは気になるところですよね^^;;
そして、製造過程で一つほかの蔵とは異なる特徴的な工程があります。
酒の仕込みの過程で変えるタンクの大きさを細かく調整しているということです。
具体的には三段仕込みでの行程「初添」と「中添&留添」でタンクの大きさを変えてるという感じです。
(通常の三段仕込みは一つのタンク)
量に対して被表面積が大きすぎるので、イメージする並行複発酵にならないとの考えのようです。
ひと手間ひと手間を加えて仕込んでるようです。
事務所の窓からはシンボルマークの煙突がいい具合に見せるのですが、お話を聞いてた時、なんと偶然にも先ほどのトンビが煙突の上に止りました!
思わず、シャッターチャンスとパチリ笑
この後、醸造施設の見学をさせてもらいました。
昔の火入れの装置が眠ってました。なんか絵になりますね!^^
洗米機の横には乾燥機も完備!
仕込み室は完全冷房管理していました。
仕込み初めて1週間以内のお酒が活発に発酵しておりました。
甑倒しは5月末だったようで今回(6/2)はまだ発酵途中の日本酒がタンクが5,6本ありました。

火入れ行程では今は全て瓶燗火入れだそうです。
お湯(65度)のシャワーのあと、お湯が抜き取られ冷水シャワーに代わります。
そして、無濾過生原酒などは-5度の冷蔵庫でしっかりと保管されていました。
改めてみると冷蔵庫やら冷房施設が至る所で見かけ、無濾過生原酒を売りにしてる裏の努力を垣間見た気がしました。
松尾様
土壁と梁がいい感じです。
釜がボイラー式になってもう使わなくなった煙突も存在感があります。

小林 久茂さん今回はお話をいろいろとありがとうございました。
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