セントキッツ・ネービスってどんな国?3 世界遺産観光編 | 紅朱鷺の口ばし(旧 黒鳥の尻尾)

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オーストラリアのパースからカリブ海に浮かぶトリニダード・トバゴに居を移して、夫と二人のプレ定年生活。
日本人にはまだまだ馴染みが少ないカリブの島々で見たり聞いたり体験したりしたことの備忘録的ブログ。

セントキッツ・ネービス(以降SKN)に関する3回目の記事。

(1回目、2回目はこちら。「セントキッツ・ネービスってどんな国?1 基本情報とSKNにたどり着くまで」「セントキッツ・ネービスってどんな国?2 首都バセテールを歩いて観光編」)

 

いよいよSKNの観光の目玉であるブリムストーン ヒル要塞 国立公園(UNESCO世界遺産)をご紹介する。

 

世界全体で1000を超すUNESCO世界遺産の中で、カリブ海の小アンティル諸島に存在するのはわずか3か所のみ。

(写真の右端の3つの青ピン)

 

南から、セントルシアの「ピトン管理地域」、ドミニカ国の「モルヌ・トロワ・ピトン国立公園」、そしてセントキッツ・ネービス(以降SKN)の「ブリムストーン ヒル要塞 国立公園」だ。

 

カリブ海で初めて訪れる世界遺産は、SKNの首都のバセテールから、島の西側を走る道路を車で35分ほど行ったところにある。

 

途中、日本の無償資金協力によって建てられたオールド ロード漁業センター(Old Road Fisheries Complex)に立ち寄る。

 

漁業センターで氷を買って漁に出た漁船(ここができるまでは、捕った魚は港に帰り着くまで炎天下で放置されていたらしい)が桟橋に戻って魚を荷揚げすると、

 

すぐにセンター内に運び込めるようになっている。

 

我々がいる間に揚がってきたのは、なかなか大きなマヒマヒ(シイラ?)。

 

さて、寄り道を終えていよいよおめあてのブリムストーン ヒル要塞に到着。

 

ここは、イギリスがカリブ海で初めて入植した地であるセントクリストファー島を他国(主にフランス)の侵略から守るために建てられた要塞。

 

西インド諸島の攻略の拠点として「西インドのジブラルタル」と呼ばれ、ほぼ90年の歳月を費やし、アフリカからの奴隷を労働力として完成させた38エーカー以上の広さを持つ西インド諸島最大の要塞の史跡で、1999年にUNESCOの世界遺産に登録されている。

 

この広大な砦の歴史は、かつてフランスに占領されてしまった海岸沿いにあったチャールズ砦を奪還するために、1690年年代にブリムストーンヒルに砲台を設置したことに始まる。

 

その後、1790年代に至るまで増築を繰り返し強化されていったが、1783年ヴェルサイユ条約でセントクリストファー島がイギリス領と定められたこと、1834年にハリケーンの被害を受けたことなどから、1851年にブリムストーンヒル要塞は放棄されてしまった。

 

その後、要塞の崩壊が進みその存在すら忘れられていたが、1965年にブリムストーン ヒル保存会(Brimstone Hill Restoration Society)が組織され、遺跡の修復が始まり、1987年には国立公園に指定され、さらなる保全が進んで、今日に至っている。

(以上、情報はBrimstone Hill Fortress National Park ホームページ(http://www.brimstonehillfortress.org)より)

 

麓から坂を登って行くと、幾つかのアーチを通り、

 

パレードと呼ばれる広場に出る。

 

さらに坂を登ったところには、イギリスの多角形築城様式で建てられたフォート ジョージ砦がある。

 

内部は博物館になっていて、セントキッツの歴史や、

 

砦が実際に使われていた当時の様子などを知ることができる。

 

そして、ここまで登ってくると、砦の全体が見渡せるだけでなく、

 

カリブ海の絶景が広がり、ガイドさんは「ここからはヨーロッパが見える。」と言う。

 

遠くに見える2つの島は、ともにオランダ領。

 

写真には写っていないが、もう少し右手に視線を移すとフランス領の島が見える。目

(はるか彼方にセント マーチンも見える。)

 

なるほど、確かにヨーロッパの国が見えてるわね。にやり

 

我々がブリムストーン ヒル要塞を訪れた3日後にイギリスのチャールズ皇太子・カミラ妃夫妻が訪問を予定していたので、それをきっかけに、急遽、観光用に西インド諸島軍時代の軍服を着た衛兵の交代式(バッキンガム宮殿でやっているみたいなやつ)を行うことにしたようで、衛兵役の若者(軍人ではない。いわばコスプレだ。)が所々に立っている。

(彼は、ニコリともしないので、最初人形かと思った!)

 

暑いのに、ご苦労様。

 

その他にも、チャールズ皇太子の訪問で、ブリムストーンヒル要塞の一部であるウェールズの王子の堡塁(Prince of Wales Bastion)と呼ばれる部分のさらなる改修が行われることになるらしい。

(チャールズ皇太子は Prince of Wales その人だから。)

 

バセテールからは離れていて訪れにくいけれど、クルーズや飛行機でのアイランド ホッピングで半日以上SKNに滞在できるのなら、交通費と入園料(US$10/EC$27/約¥1100)訪れる価値は十分にあると思った。

 

 飛行機 船 飛行機 船 飛行機 船

 

Q:天気予報、毎日みてる?

 

日本では、毎朝天気予報を見ていたけれど、トリニダード・トバゴでは、今乾季で基本的には毎日晴れ(あるいは曇り)なので、天気予報は見なくなってしまった。

 

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