ルインの過去話!
この話で大体の真実は分かると思います
大分山場になってきましたよ!
ここは天界。神々が集う場所。それを監視するのが神の役目である
流れる時間は視ている世界と同じように流れ、齢はとらない
そんな天界に一ヶ月に一度、報告としての会議が行われる
今日はその日だが、ルインは一人サボって世界を見つめていた
ルイン「つまんねーな・・・」
ボソリとそう呟いた
騰蛇「あ、またサボっているのですか?」
と、そこに現れたのは同僚である騰蛇だった
彼は十二神将のリーダーであり、神々の中でも上の存在だった
それはルインもまた、同様の話だった
ルイン「それを言うのならばテメェもだろ」
ふっと、視線を騰蛇に写し、そう言い放つ
騰蛇「私は、私用があったので。許可をもらっています」
ルイン「へっ。そーかよ」
「・・・にしても、ほんっとつまんねえよ」
「こんな平和すぎる世界の監視はよォ」
げんなりとした表情をみせ、ため息を吐いた
騰蛇「平和が一番良いのではないでしょうか?」
「何事も無く暮らしているのは良いことだと私は思いますよ?」
微笑し、答える騰蛇にルインは更に不機嫌になった
ルイン「はあ?」
「何言ってんだよ。そんなのくだらねぇだけじゃねえか。そんだったら俺は荒れてる世界を見た方がマシだっての」
「あ、なんなら・・・。俺様が直接赴いてそれなりの異変を起こしたらいいか」
不敵な笑みを浮かべ言うと、騰蛇はすぐさま反応した
騰蛇「そんな事したら貴方、追放・・・いやそれ以上に極刑ですよ・・・?!」
ルイン「冗談だよジョーダン」
「んなこえーのやってられっかって」
過去にルインは世界に干渉して少し荒らした覚えがある
それだけで大分罰を喰らったが、騰蛇の申し出により少しだけ小さくした
騰蛇「貴方の冗談は・・・。いささか信用出来ません」
ルイン「ひでえなァ。騰蛇ちゃんよォ」
「俺様達は「同僚」だろ?」
騰蛇「・・・ですが・・・」
何かを言い切る前にルインは立ち上がり、耳元で囁いた
ルイン「んな面倒なことはしねえって。なァ?」
それでもなお引っかかる騰蛇。だが、そんな事を言うルインを少し信じてみようと
騰蛇「・・・。分かりました」
「絶対に、世界を弄ぶなんてこと、しないでください」
そう言った
その後、ルインは別れ、自分の部屋に戻った
そこで一人、嗤っていた
ルイン「ハハハハッ!!」
「おっもしれえ・・・あれぐらいで信用はあめぇぞ騰蛇ちゃんよォ・・・」
「仲間とか平和とかしらねーよ。俺様にとっては関係ねえことだしなァ」
「じゃ、バレねえ程度にさっさとやるか」
「俺様が監視してんのはエリオスとエミル界っていうとこで、エミル界は鬼人の力というモノが存在している
それを改良して暴走させるっていうのもありだな
ああそれと、世界に行っても騰蛇に見つかる可能性がある。それは幻影を利用して誰かんところに宿らせればいい話か
ってことでまずはエミル界からやってくか。こっちはあまり大きくない程度にな」
さァ。どう抗ってくれる?人間ども
エミル界に一人の者が降り立つ
ルイン「ふーん。これがエミル界な」
「一つの世界と思いきや、まだ後2つあるな」
「騰蛇の話じゃ一度戦争はした・・・ふーん」
「っと。鬼人持ってるヤツさがさねーとな」
人々にバレないように姿気配を隠し、ルインは探した
そして見つける。それは例の双子の一人
「お、良い人形みーっけ」
「まだ解放していないが、宿っていることは確かだな」
「それに一番おもしれえのは双子という事。一人は純粋の剣士で俺様の標的でもう一人も剣士だが魔法も使えると言ったとこか」
「仲間同士の殺し合いっつーもんは俺様にとっては大好きなものだしなァ」
一方で、標的とされた双子は
レオ「ノーザンダンジョン?そこのボスを倒すんだね」
レイヴン「あまり受けられてない物を選んだ結果だ。報酬はそれなりには高いぞ」
レオ「ノーザンかー。じゃあ寒さ対策しないとだね!」
レイヴン「・・・だな」
そんな会話をしていた
ルイン「ふーん。ダンジョンか」
「そういうものは滅多に来るヤツが居ない。つまりそれなりに細工をしても誰にもバレやしねえ。好都合だ。そこを使うか」
そして、あの「記憶」に繋がる
~ノーザンダンジョン~
ルインが視ている中、レイヴンとレオは囲んでいる敵を倒していた
ルイン「互いを見ていない。こりゃまた好都合だな」
と、先に終わったのは運良く、レオだった
レオ「はあ・・・何とかこっちは終わった・・・」
「あっちの方は・・・。っ―!?」
振り向きざまに素早くルインが攻撃を仕掛ける
「な、・・・に・・・?」
そのままレオは気を失い、崩れた
ルイン「ま、こんなもんか。不意打ちに気づかねえなんて、まだまだだな」
レオを抱き上げ、嘲る
それと同時に自分が作り上げた「力」を宿らせた
「っと。後は場所だな。面倒だし、適当に広い空間でも作ってやるか」
繋がるワープポータルを無理矢理創りだした空間に変え、そこに気を失ったレオを置いた
「起きたらそそのかして力を一旦解放させる」
「ハハッ・・・ホント、楽しみだなァ」
それから、ルインの予定通り、レイヴンとレオは剣を交え、結果、レイヴンは死に、レオはそのまま気を失うという結果になった
レオをどこかの森の中にテレポートさせ、レイヴンの方は「復讐としてレオを殺す」という事を認識させ、転生をさせた
ひと通りの事を終えたルインは、一度天界に戻ることにした
ルイン「とりあえず一つ目は完了だな」
「あの様子じゃ、しばらく二人は会わねえから別に見る必要もねえな」
「それに、未来は見えている。まだまだっていうことも、予想済みだ」
一人、呟いていると、すっと突然と騰蛇が現れる
騰蛇「久しぶりですね。戻っていたのですか?」
ルイン「テメェなァ・・・。ちったあ突然現れんのどうにかしろよ」
騰蛇「すみません。帰ってきたというのを聞いてすぐに飛んできましたから」
ルイン「ち、そーかよ」
(降りてたの、気づいてたか)
騰蛇「それで、下界で何をしていたのですか?」
ルイン「こっから見るだけじゃ、人の状況なんぞわかりにくいだろ」
「だからわざわざ行ってやったんだよ」
騰蛇「なるほど。確かに、上からだとわかりにくいですね・・・」
「でも、無断で行くのはダメですよ?」
ルイン「んなの、別にいいじゃねえか」
騰蛇「ダメだから言ってるんですよ・・・」
「罰として貴方を監視しなければならなくなってしまったのですから・・・」
「しかも。ほとんどはカイン様の命令で」
ルイン「は?この程度でか?」
「つか、あいつかよ・・・」
珍しく、少しげんなりとした声を上げる
騰蛇「仕方ないですよ。ずっとむかしに下界に行って何らかの事をしたらしいという話がありますからね」
ルイン「ふーん」
(監視なァ。ま、どうせあいつの話だし、1、2年は食うだろうな。ま、準備に時間は多少かかるし、別にいいか)
監視は一年間続き、その間にエリオスを見つめていたルインは闇覚醒というものを考えた。
騰蛇の考えた覚醒は、エリオスの中の人に宿っているという話だが、闇が強ければその闇の力と同時に解放して出来る、という理論だった
騰蛇「闇覚醒、ですか・・・。ということは私の上位互換になるのですね?」
ルイン「まーな。っつっても、扱いが面倒なヤツだ。大体の奴らが闇に飲まれて暴走すんだろうな。可能性は持ってるヤツは多そうだが」
騰蛇「・・・なるほど」
「と、そういえば。そろそろ監視期間も終わりですね・・・正直、まだ心残りはありますが」
ルイン「んだよ、テメェ。もしかして俺の事好きとか言わねえよな?」
「俺様、そういうのマジで大嫌いだからな?」
騰蛇「そんなことないですよ。ただ・・・同僚として、あまり何かをしないでほしいのです」
ルイン「はいはい。わかってるっつーの」
騰蛇の言葉を軽く流し、一人ルインは去っていった
ルイン「ちっ・・・変な気遣いなんて要らねえっつーの」
「第一、誰がテメェの言うことなんて聞くかよ。ばぁか」
「・・・っと、くだらねえ事言ってる場合じゃねえな。とっととエリオスに行くか」
そう言い、また下界にへと行く
全ては自分の満足の為に
エリオス大陸、首都:ベルダー
そこの商店街に、ルインは立っていた
もちろん、立っているとはいっても、人には見えない
ルイン「ガヤガヤうっせえな・・・」
「ま、この力さえあればどんどん伝染って悲鳴に変わるだろうなァ」
「闇を操れないただの人間が、闇覚醒を与えたらどうなるか・・・それを見せてやるよ」
そこら辺に歩いている人々に力を与え、解放させる
その結果、唐突に与えられた人は暴走し、人を殺し始めた
その行為はどんどん広がり、活気が、悲鳴に変わる
あの惨劇の、始まりだった
大量殺人はすぐに広まり、ベルダー中を襲った
そんな中、全ての元凶は嘲笑をしていた
ルイン「クククッ・・・ハハハハッ!」
「そーだよ。こうでなくちゃ面白くねェ・・・」
爆笑するように笑っていると、緋色の一閃が飛んだ
騰蛇「ルイン!」
そう、騰蛇だった
ルイン「あ?」
「なんだ、テメェかよ。もう気づいたなんて、はえーなァ」
「いやァ褒めてやるぜ?あのクソ上神より早く来るなんてさァ」
褒めているのだが、むしろ嘲笑っているような雰囲気を出す
騰蛇「貴方は・・・。何をしているのですか」
ルイン「見りゃ分かるだろ?殺し合いさせてるだけの話だ」
騰蛇「許される行為だと、思ってやってるのですか・・・?」
ルイン「しらねえよ。んなの俺様が知ったこっちゃねえ」
「それに、一度始まったものはな、終焉まで終わらねえんだぜ?」
「その終わりは、世界の滅亡ってなったら、そりゃあ面白えだろ?」
騰蛇「・・・やはり、貴方は信用してはいけない存在だったんですね・・・」
俯き、呟く
そして、彼は剣を構えた
ルイン「あ?んだよ、テメェやんのか?」
「俺様に一度も勝ったことねえってのに」
定期的に行われる実力試験でいつもルインと騰蛇は戦っていたが、騰蛇はルインに一度も勝ったことがない
騰蛇「・・・それでも、この処理は私がやらないといけないです」
「この惨劇は、私のせいでもあります。それにこの世界を壊す訳にはいかない」
「でも、この惨劇も崩壊前に終わると思います。一人の覚醒者が、動き始めていますから」
私、いえ、私たちとこの世界の人達は、貴方になんか、負けませんよ?
たとえ、私が負けても、他のみんなが居る。私はそう信じていますから
ルイン「・・・は?」
「訳わかんねえ事言ってんじゃねえぞクソ騰蛇ァ!!!」
虚から召喚したドライブという名の小型の機械が騰蛇の身体を拘束する
騰蛇「っ―!」
ルイン「テメェらが俺様を倒すだと?ふざけんじゃねえぞ!?」
「その状態で倒すってか?!あァ?!答えろよクソ騰蛇!!!」
騰蛇「く、私が今勝てなくても・・・っ。封印されたとしても・・・全てが無くなる前に貴方、を・・・」
ルイン「それがテメェの答えか。よくわかったぜ それが無駄だっていうこともなァ・・・!」
「クエイクバスター!」
エネルギー弾を地面で撃たずに騰蛇に直接当てた
騰蛇「かはっ・・・!!」
攻撃に耐えられるはずもなく、その場に崩れた
ルイン「・・・ちっ、雑魚のクセにイライラさせる」
ドライブを消し、騰蛇を牢獄に送る
「余計な力使っちまったな・・・クソが」
ぼやき、ここを去った
そして
ルイン「ふーん。ここはほぼ全滅だな」
「まだ続いてるようだし、覚醒者なんてどうせこねえんだなハハハッ!!」
一人笑っていると、少年のうめき声が聞こえた
?「う、あ・・・っ」
ルイン「へえ?まだ生き残りがいたんだなァ」
?「だ、れかいる・・・のか?」
「た、すけて・・・っ・・・!」
助けを乞う少年の首を掴み見つめる
ルイン「ふーん。なるほどなァ。それなりに闇の力を持ってたのか」
「・・・!」
少年の未来を見たルインはくつくつと笑った
「面白ェ・・・。もしコイツの中にしばらくいれば楽しくなりそうだなァ・・・」
「闇覚醒もおまけで与えておくか。 使わせてもらってるっていうお詫びでなァ?」
黒いオーラを少年の胸にあて、吸い込まれる
?「な、に・・・? ああああああああっ!!!」
そのまま少年はくたりと崩れた
ルイン「あーらら。死んじゃったか」
「ま、魂はまだ残ってるようだし、一応つなげておくか」
「目覚めた時、たっぷりと使わせていただくぜ?」
少年をあざ笑いながら姿を消した
「っ・・・いま、の・・・は・・・?」
ルインがいなくなり数秒後、少年は起きた
そして、そのまま眠りに落ちた
その後、彼が騎士に助けられたのは数十分後の出来事だった