交通犯罪での執行猶予/実刑の線引きの変え方 | 自転車に家族を殺されるということ

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2014年1月28日に判決が出て裁判は終わりましたが、私の交通犯罪遺族活動は続いています。

前回の話題をさらに引っ張るかもしれませんが、

そもそもなんの落ち度もない人の命を奪った場合、

刑務所に入らずに済むこと自体がおかしなことです。

 

少なくともそれが多くの人の感覚だと思います。

 

しかしそんな「国民感情」に裁判官が気づき始め、

徐々に判例がより良いものに変わっていく・・・

ということはやはり期待できないと思っています。

 

裁判官の世界の中だけに委ねていたら、

いつまで経っても何も変わらないと考えるべき。

 

「やはり人の命を奪って執行猶予はおかしい」

と考える裁判官が仮にいたとして、

その考えを反映した実刑判決を出したとします。

すると加害者側は確実に控訴するでしょうし、

それで控訴審で判決をひっくり返された場合、

その裁判官は人事で不遇をかこつリスクが高い。

そんな「殉教者」をみて、他の裁判官が委縮し、

さらにギチギチの判例主義が強化されていく。

そんな絶望的な悪循環しか想像できません。

 

なので、交通犯罪で死亡が1名程度だったら、

執行猶予でいいやという線引きを変えるのは、

司法に期待を求めるのではなく、政治により、

外科手術してもらうしかないと思っています。

 

ただ今はそのタイミングではないと感じます。

 

しかしあるきっかけで、動きが一気に広がり、

基準がガラッと変わるのが世の中というもの。

 

元号が令和になってからよく、

「それは昭和」

という言い方が否定的な意味で使われますが、

かつて当たり前だった昭和のそんな野蛮さも、

いつの間に良くなったものはあまり見当たらず、

あるきっかけで議論が起き、世論を席巻し、

一気に変わったものばかりだと感じています。

 

常にこうして地道に発信を続けつつも、

そんないつかの引き金のタイミングを待ち続け、

絶好の瞬間を狙っていきたいと思っています。