こんにちは。横浜市会議員の東みちよです。

先日は所属する委員会にて、

関西方面の環境関連事業の視察へ。

 

現在、温暖化対策・環境創造・資源循環委員会にて

副委員長を務めておりますが、

広島市では、ごみ処理の見える化によって

市民のごみ削減意識向上をはかるという

ユニークな取り組みをしており、

以前から気になっていたのですが、

訪れることができました。

 


ガラス張りのモダン建築は、

これまでのごみ処理場の常識を覆し、

アートのようなごみ処理場に。

ここエコリアムは

子どもやカップル、子育てママ、

さまざまな世代に人気の場所となっており

みんながごみ処理を身近に感じ、

市民のエコ意識を高めているようです。

この日も、小学生が見学に来て

わいわい歓声を上げていました。

 

設計は、谷口吉生さん。

NYのMoMAや

みなとみらいの日産本社ビルなど

設計した建築家ですが、

街や、ひとの営みを引き立てるデザインは

ここにも息づいていました。

私は以前、インタビューしたときに

そうした建築哲学を本人から拝聴したこともあり、

今回も、おおいに感動してしまいました。

 




ガラス張りの見学デッキからは、

平和公園まで続く一直線の道が見渡せて

大きな窓ガラス越しにみる街は、

希望の光が差すかのように見え、

そうしたデザインにも

「平和と創造のまち」という

広島市の社会的資本事業の成果が感じられます。

 

圧巻は、市内各地から収集された

ごみを焼却炉へと運ぶ

巨大なごみクレーン(9t)の様子を

ガラス張りの施設で見学できること。

小学生も大喜び♪ でした。

 ごみ、考えるアート! クレーン動画


日々の家庭ごみが、

巨大な塊となってうごめく様子は

何かシュールなアートのようでもあり、

そこからのぞく一片の日用品から

消費の無駄と、資源の循環について

考えさせられたりもするのでした。

 

NYのMoMA(現代美術館)では、

アンディ・ウォーホルのスープ缶や

マルセル・デュシャンの白い便器が

モダンアートとして存在していたけれど

谷口吉生はごみ処理の様子も、

まさに思考を促すモダンアートに

変えてしまったんだなぁ、と。

 

横浜市では、G30(ごみ30%削減)をはじめ

これまでごみ削減の成果をあげてきましたが

今後、さらに市民の行動変容を促すためには、

大胆な発想の転換や、

街づくりと一体となった「見える化」なども

必要かもしれません。

 




広島市環境局中工場 概要

  • 敷地面積 約50,245平方メートル
  • 建築面積 約13,933平方メートル
  • 延床面積 約45,531平方メートル
  • 焼却設備 全連続燃焼式ごみ焼却炉
  • 焼却能力 600トン/日(200トン/日×3基)
  • 着工 平成11年7月
  • 竣工 平成16年2月
  • 事業費 約406億円

焼却炉の余熱は工場内の冷暖房、給湯に利用、蒸気タービン発電機により工場内の使用電力をまかない、余剰電力は売電するなどエネルギー循環も考えられている。

 https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/93/


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