LETTER10
第10話あらすじ
体育祭当日、様々な競技が順調に進み、チームの得点は青団有利のままリレーを迎えることに。
が、棒倒しで成瀬翔(CV:山下誠一郎)が怪我をしていたことが発覚する。
未来からの手紙で翔が怪我をしていたことを知った須和弘人(CV:古川慎)、
村坂あずさ(CV:高森奈津美)、茅野貴子(CV:衣川里佳)、そして萩田朔(CV:興津和幸)は
高宮菜穂(CV:花澤香菜)と共に雑用を頼まれていた翔のもとへと急ぐ。
怪我を隠し通そうとする翔にほかにもっと大きな隠し事をしているのではないかと
この体育祭中、翔がどこかつまらなさそうな様子に気づいていたことを明かす貴子たち。
菜穂や須和に背中を押され、翔はみんなに母親(CV:能登麻美子)の死を打ち明ける。
ネタバレ含みます。
前回の話では肝心のリレーまでたどり着けませんでしたが、
今回はバッチリリレーまで描いて、体育祭の話は無事クリアです。
そこに至るまでがまた大変でしたけどね…
翔の自殺を回避するためには一つ一つの出来事を変えていくしかないことは分かっていたけど
それはつまり、翔の抱えている悩みを一つ一つ解決させていくことでもあるのかもしれません。
思っていた以上に翔の闇は深すぎました。
さて、これまでは菜穂一人の手紙だけでしたが、
そこに須和、あずさ、貴子、萩田の分の手紙も加わったことで
菜穂の手紙には書いていない出来事も事前に知ることができるようになりました。
菜穂の手紙にはあくまでも10年後の未来の彼女が知っている全てが綴られているだけなので
ほかの人が気づいた翔の異変を菜穂が気づいていなければ手紙には書かれていないんです。
翔を救うためには一通の手紙だけでは全然足りなかったのかもしれません。
今回も危うく見落とすところでしたが、
萩田の手紙のおかげで翔の怪我に気づくことができましたよ。
萩田グッジョブ!!
もしかすると未来からの手紙は5人分が集まることで
つまり5人が協力することで初めて完成形となるものなのかも。
はじめから一人の力で一人の人間を救うというのは厳しかったんじゃないかな。
多分、未来の彼らも誰が何を書くかなんて考えないで
自分たちが気づいた翔の異変、変えてほしい未来を綴っただけだと思いますが
5人が協力して過去の自分たちに翔を救うことを託した時点で
5人揃うことが理想系だったのかもしれません。
きっと過去の自分たちなら翔を救うために協力してくれるって信じていたんじゃないかな。
で、思い描いていた理想は多分現実のものとなったのでしょうけど
翔を救うというのは思っていた以上に大変なことでもありました。
手紙で知っていることもあるとはいえ、
彼からそれとなく抱えている悩みを聞き出さないことには
翔を救うことにも繋げられない。
特に根本的な問題となっている母親のことについては
かなり慎重に聞き出さないといけなかったと思うし。
今回は怪我を隠していたことをきっかけに、
体育祭がつまらなそうに見えたってところに踏み込んでいきましたが
聞くタイミングとか場所を誤ったら翔はもっと心を閉ざしてしまったかもしれない。
デリケートな悩みだと思うし、迂闊にズカズカと踏み込んでいけるようなことではないから
翔が話しやすいと思えるような雰囲気もつくらないといけない。
誰かの心に触れるというのは思っているよりも簡単なことではないですから。
大丈夫だよ、受け入れるよ
なんて言われてもそう簡単に信じられるようなことではないし
彼らが心から翔を心配している、協力したいっていう気持ちが届かないことには
翔も心を開いてはくれない。
けど、最も信頼できる菜穂や須和が背中を押してくれたおかげで翔も
みんななら大丈夫だって思うことができたみたい。
翔の中でこのメンバーは一緒に笑っていたいと思えるような仲間になったってことですよね。
ポツポツとだったけど、母親の死とか、それに対して彼が責任を感じていること
自分が死に追いやってしまったかもしれない母親がもしどこかで見ていたら
平気な顔をして笑っている自分をきっと許してはくれない
まだ、母親との最後のやり取りを後悔し続けているみたい。
亡くなってしまった今となっては翔の母親がそのメールに何を感じたのか
どうして自殺してしまったのかなんて想像することしかできないけど
そこまで自分を追いつめる必要もないと思うんだよね。
もし母親が自殺した理由に翔のことが含まれていなかったら??
責任を感じて笑うことを躊躇っている翔の姿を見ることの方がきっと辛いよ。
何より、母親っていうのはよっぽどでもない限り我が子を愛しく思うもの。
恨むよりも、むしろみんなが言うように心配しているはずです。
だから、重たい責任を一人で背負い込んで潰れることはないと思う。
もし責任を感じてしまったとしても、
それを一緒に背負ってくれる仲間がいてくれるだけ
翔はたくさんの人に愛されていますよ。
さて、怪我の治療もしてもらい、念のためにリレーは出ない方がいいと言われたものの
みんなでリレーを繋ぐことを選んだ翔。
「大丈夫」という彼の意思を尊重し、今回は誰も何も言いませんでした。
鉢巻を交換するシーンはなんか良いシーンでしたね。
ただ、どうせ交換するなら頭に巻く前の方が良かった気もしますけど。
リアルな意見を言うのはどうかとも思うけど、ずっと頭に巻いてるから汗染み込んでそうだし…
こういうのはやっぱり漫画やアニメだからこその良さですよね。
ちなみに1位になったら菜穂がキスしてくれるそうです。
勝手に決められたので、菜穂は鳩が豆鉄砲くらったみたいな顔してましたけど。
ここ数回で菜穂の顔芸率が上がった気がします。
1位になれなかった場合は、須和がキスしてもらうらしい。
翔が須和にするのか、菜穂が須和にするのかで意味が違ってくるけど
翔をやる気にさせるには十分だった模様。
怪我人だからあまり無理をさせるのはどうかとも思いますが。
リレーは須和、貴子、あずさ、萩田、菜穂、翔の順番でバトンを回していきます。
最初のスタートはさすが運動部というだけあって須和がトップを走っていましたが
男女混合ともなると、やはり男女の差は埋められないものがありますね。
貴子も頑張っていたけど、その後からズルズル追い抜かれていって
萩田の時は最下位にまで落ちていたんじゃない??
ま、萩田も二人抜いたらあずさと付き合えるって聞いて内心張り切っていたようですが。
二人は厳しかったけど、一人はとりあえず抜けたから
あずさの家のパンはゲット確定!!
というか、頑張ったご褒美にあずさも付き合ってあげちゃいなよ～
でも、不思議なことに10年後の未来では二人付き合ってないんですよね。
一時期付き合っていたってわけでもなさそうですし、お互いにというか
主に萩田が素直になれないままだったってことかな??
バトンは萩田から菜穂へと繋がれ、アンカーの翔にすべてを託すことに。
実はリレーの際にどんどん言葉を追加していく伝言ゲームを行っていた5人。
バトンを渡す短い時間内でよくちゃんと伝言も繋がったと思います。
伝言ゲームやりながらリレーって自分たちで難易度上げちゃってますよね。
けど、気持ちはちゃんと翔にも届いていました。
"負けるな、約束、ずっと一緒、10年後も、待ってるよ、みんなで待ってるから"
未来でも翔がちゃんと生きているように、みんなからの願いですね。
最終的にその願いが届くのかどうかはラストを見ないとなんとも言えませんが。
とりあえず、このメンバーで勝つって願いはちゃんと達成されました。
あずさあたりから結構抜かれていましたし、
翔が一人でごぼう抜きをやってのけたってことになるのかな??
怪我してるのに大したものです!!
祖母(CV:高島雅羅)の話から明らかになりましたが、翔は本当に愛された子らしく
離婚してすぐの運動会でなかなか笑ってくれない翔に母親は責任を感じていたみたい。
幼稚園児でまだ幼い翔に寂しい思いをさせてしまったと後悔していたんだとか。
けど、最後のリレーで一番を取ってようやく笑顔になってくれた翔の姿にとても喜んでくれたそうで。
きっと今回も喜んでくれているはずだと
少なくとも翔のせいではないのだということが語られていたような気がします。
翔がちゃんと母に愛されて育っていたのだと。
心から体育祭を楽しませてあげてほしいっていう未来からのお願いは
無事に達成することができた模様。
ちなみに、チューするっていう約束もちゃんと果たされていましたよ。
ほっぺたですけどね。
描写的に少し分かりづらかったけど。
これで付き合っていないとかいろいろおかしい気がしますが
外国みたく挨拶みたいなものだと考えれば、別に付き合っていなくても何もおかしくない。
挨拶じゃないけど…
二人がちゃんとくっつく展開は今後描かれたりするのかな??
曖昧な関係から進展してもらいたいな～と個人的には思ってしまう。
あと、こっそり隠れて見ていた須和がちょっと切なかったです。
嬉しそうでしたが、内心複雑ですよね…
須和が良いヤツすぎて泣けてくる…!!
第11話へつづく
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