12時間目「空間の時間」
12時間目あらすじ
期末テストも大詰め。
最後の教科である数学の難問続きに苦戦を強いられる生徒たちは最終問題にたどり着くことも
解くだけの気力も残されず、ほとんどの生徒が脱落していった。
そんな中、最終問題までたどり着けたのは赤羽業(CV:岡本信彦)と浅野学秀(CV:宮野真守)だけ。
最終問題はより難解な問題が綴られており、苦戦する両者だったが、
先に動きを見せたのは学年1位の座を守り、E組への勝利を固く誓う学秀だった。
一方のカルマは難しく考えすぎて手が止まってしまう。
が、E組で過ごした約1年の間にクラスメイトの様々な才能を見てきたことで
自分にはない、その人だけの才能に羨ましいと思う気持ちに気付き、最終問題を解く鍵を見つける。
前回に引き続いての期末テスト回です。
これまでのテストと比べ物にならないくらいの難問が生徒たちを苦しめてきましたが、
特に数学に関しては生徒たちの予想を遥かに上回る超難問だったようで。
一応、中学生が解けるレベルの問題には仕上げていると思いますが
解けって言われても解ける自信ないですね。
ただでさえ、学業と無縁になってから当時やってた勉強を忘れてきているというのに。
簡単な問題一つを取っても何もなしに自力で解くのは厳しいくらいには
当時やったいろんな勉強を忘れていると思う。
使わないとやっぱり忘れてくるものなんだね…
だとしても自分が中学時代にこんな問題やったかと言われるとやったことないよね、多分。
そこはさすがの進学校とでも言うべきなのかな。
数学の担当教師もヘタしたらレベルの低い大学なら余裕で入れるくらいの問題だって話してたし。
椚ヶ丘中学恐ろしい…
それだけにカルマも学秀もちょっと慎重に考えていたような気がします。
が、先に答えに辿り着いたのは学秀の方でしたね。
ただ、カルマと違って、着目したのは最後の文章部分だけ。
最初に書いてあった「立方体が周期的に並んでいる」という部分を見過ごしていました。
逆にカルマはその部分に着目し、説明の隣にも図が書いてありましたが、
自分がいる一つの立方体だけでなく、外には同じ大きさのものがいくつも並んでいることに気づいた。
その時点ですでに二人の勝負はついたと言ってもいいのかもしれません。
でも、カルマが問題の正解へたどり着くことができたのは
潮田渚(CV:渕上舞)との会話を思い出したことから始まっていたらしい。
カルマは勉強をはじめ、暗殺においても人並み以上にこなしてしまう。
所謂、天才の部類ってことなんですけど、
それってこの椚ヶ丘で生きていくなら誰もが羨むようなことですよね。
成績の心配をする必要がない。
ま、でもその代わりに彼の行動は問題が多かったわけですが。
本来なら、その問題行動でE組に落とすには十分だったところを天才というだけで許されてた。
E組の生徒を庇うまでは。
どんなに天才的な頭脳を持っていても、弱者であるE組を庇うことだけは許されなかったみたい。
E組は切り捨てられて当然のクズの集団っていう扱いだし
成績重視の椚ヶ丘だけあって、彼らを庇うことだけは見過ごすことができなかったってことかな。
それだけならまだしも、A組の生徒に怪我を負わせちゃったからね。
E組のためにA組が怪我を負うのはここでは許されないこと。
どんなにそれが正当な行動であっても、守る対象がE組というだけで彼の行いは正当化されない。
なんとも狂った環境です。
とはいえ、そのE組に落ちたことで本校舎では決して得られなかった経験をたくさんしたし
クラスメイトの今まで知らなかったいろんな一面を見ることにも繋がった。
自身のことを羨ましいと語った渚にはカルマにもない殺しの才能が秘められていたし
ほかのみんなにも自分ではできないような様々な才能が潜んでいました。
今まで羨ましいと思われる対象であっても、
自分が他人を羨ましい存在として見ることは多分一度もなかったんじゃないかな。
相手にそこまで目を向けるってことはなかったろうし、
表面上だけでその奥に秘められた一面に気づくことさえなかった。
でも、落ちこぼれのE組に落ちて、みんな絶望してたし、ヤケになってたりもしてた。
加えて地球を救うためにやったこともない超生物の暗殺なんて依頼される始末。
そんな異常な環境だからこそクラスメイトのいろんな一面が垣間見えただろうし
異常な環境の中でも楽しいと思える瞬間が溢れていたからこそ一人一人が自分らしくいられた。
ただ勉学に励むだけじゃ見つけられなかったものがたくさんあったのだと思います。
E組で過ごした時間はカルマにとってもかけがえのないものになっていて、
そのことが難題を解くきっかけになりました。
みんなと過ごさなかったら解けなかったかもしれない問題。
最後の最後で決め手となったのはE組の絆だったようだ。
さて、この最終問題を乗り切ったカルマに軍配が上がり、途中式で終わってしまった学秀が敗北。
それまでのテストを全部満点で乗り切っていただけに、
最後のこの難問で決着がついてしまったようです。
全問正解、全科目オール満点を獲得したカルマが初の学年1位の座に。
そしてE組全員が50位以内を達成することができました。
というのも、ほぼ一夜漬けのような感じで植えつけられた殺意は
後半になるにつれてもたなくなってしまったようで。
集中力が乱れてきたA組の生徒たちがミスを連発したことで勝敗が決したと。
時間をかけて作り上げられてきたE組とは違い、
A組は僅かな期間でしかも強烈に植えつけられていましたからね。
もし植えつけられた殺意がテスト当日のものならどうなっていたか分からないけど、
テスト前の数週間、数日間に無理やり詰め込むように植えつけられて
加えて同じように授業もパンク寸前の内容を詰め込まされていましたから
彼らの許容量ではテスト終盤までもたせることすら難しかったのかもしれません。
約束通り、E組がA組を打ち破ったことで理事長・浅野學峯(CV:速水奨)のやり方が
間違っていることが証明されました。
あれだけやってもE組に勝つことができなかったことで、A組生徒の気持ちにも変化が。
敗北を経て強くなったE組と学秀に乗っ取り、
自分たちもこの完全敗北をきっかけにもっと強くなろうと思うくらいには成長したようです。
時間をかけてでもトップであり続けること、
A組のみんなを導く道を模索し続けることを誓った学秀に
A組全員がついていくことを決めたことで理事長とは完全に決別したという感じですね。
どん底から這い上がってきたE組をただ見下すだけだった彼らも
そのE組に完敗したことでそこから這い上がるために
E組送りになっても構わないと思うくらい心動かされたというところか。
自分のやり方によっぽどの自信を持っていたのか
どんなにE組が力をつけてこようとも押さえつけられると思っていたのか
思いがけない結果に理事長も動揺を隠せなくなったようです。
ただ腕を振りぬいただけなのに学秀がめっちゃ吹っ飛んでた。
壁に激突していたし、相当痛かったはずです。
その証拠に血も出てた。
いくら親子とはいえ、学校での関係は理事長と生徒。
これが知られれば大問題にもなりかねませんね。
ま、訴える訴えないって話にはなりませんでしたけど。
むしろこれまで何があってもブレることすらなかった理事長に誤作動が生じたことで
人間らしさの欠片を感じるくらいには親しみが出てきたようです。
家での関係もあくまでも教師と生徒だっていうし、
父親らしい一面なんて今まで一度も見せた事はなかったってことか。
しかし、このままで理事長が納得するはずもなく、
あくまでも自分のやり方を貫き通すことをやめたりはしなかったみたい。
A組がダメでも、自らの手で殺せんせー(CV:福山潤)を殺すことができればE組は昔の彼らに逆戻り。
強者が弱者を支配する自分の教育が間違いだったことにはならないということなのか。
ここでまさかの殺せんせーとの直接対決が実現しました。
彼の暗殺はとても単純なものでしたが、殺せんせーへの効果は絶大。
本物と対殺せんせー用の手榴弾を作らせ、
それを5教科それぞれの問題集の間にピンを外して挟みこみ、
レバーが起きる前に挟まれたページの右上の問題を解くこと。
殺せんせー用の手榴弾は4つ、本物が1つ。
先に4問、殺せんせーが解くことになりますが、
解けるまでその場を動くことは許されないから確実に直撃するようになってる。
それが本物の手榴弾なら効果はないけど、
もし対殺せんせー用だったら確実に4問全部解き終わる前にくたばるぞ。
実際、最初の数学の問題の時点でテンパってて、まともに問題解けなかったし。
以前、知恵の輪を解かせた時にテンパると正常な判断力が落ちる弱点はバレちゃってるからね。
殺せんせーの勝率は僅か20%のみ。
あと3問を乗り切るのはだいぶ厳しいかもしれない。
一方で理事長は最後の1問を解くだけだから危なくなったらギブアップすればいい。
その前に殺せんせーの息の根を止められればやらずに済むし、賞金も手に入る。
大人って汚いね~
「教育に対する本気度を見る試験でもある」と言われたら殺せんせーも避けられない。
言葉巧みに上手く断れない状況を作り出しましたね、解雇通知で脅してさ。
実際、世の中は理不尽なことの連続で
その中でもいかに強く生き抜くかが求められるのだろうけど
理事長の言う強く生きるって弱者ではなく強者になれってことなんだよね。
他を圧倒する力でねじ伏せろってことでしょ??
自分の持てる力で乗り切らないと意味ないんじゃないかな。
誰かを見下して得た力って本当に強いってことになるのかな??
どうして誰かを陥れること、見下すことでしか強さを証明できないのか
そういう考えにいたってしまったのか
その経緯はどうやら次回描かれるようですよ。
やっぱり期末からの理事長回は2話では納まらないか…
そして演劇発表会も描かれる!!
E組の「桃太郎」が楽しみでならない。
あ、『暗殺教室』は2クールです。
これ結構知らない人多いみたいですね。
次回「生かす時間」
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