アメリカでエレクトーン④:輸送について | noramamaのブログ

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今回エレクトーンを買う決心がついたのは、先に書いたように当分は引越しの予定がないことと円安の他にもう一つ、アメリカの内陸部でも船便の貨物を受け取れることが分かったからでした。

 

実際の引き渡しの様子。木枠も入れると210kg!

 

私はずっと、エレクトーンのサイズから考えてまず船便でないと運送できないだろうし、ということはどこかの港まで受け取りにいかないといけないんだろうなあ、と漠然と思い込んでいました。うちから一番近いのは多分ロングビーチ港で車で片道10時間くらい。きついけど不可能ではない!と見積もりをお願いしたところ、ロングビーチまで船、そこから鉄道を使って内陸部のCFS (container freight station) まで運送することもできると提案していただきました。CFSというのは何か知らなかったので検索してみると、コンテナ一つ分に満たない貨物のトランスファーを請け負う倉庫なんだとか。地元にもいくつか存在するようだったので、もちろん地元まででお願いしました。助かる!

 

次に勉強したのは通関手続きについて。まずアメリカに貨物を輸入する際には、積載24時間前までに輸入者(私)がISFファイリング↓なるものをしないといけないそうです。

 

 

検索したり地元のCBPオフィスのウェブサイトに記載されているブローカー(DHLだった)に電話したりしたのですが、個人でできるものではない感じでどうも要領を得ない。DHLはDHLで送られる貨物の手続きしかやらない、とのことでした。そりゃそうか。

 

オンラインのカスタムブローカーはたくさんあるので、そのうちの一つに頼もうかなと考えてるうちに、フォワーダーのヤマト運輸のアメリカ支店から、「◯月○日に船に積む予定の荷物のブローカーはもう手配されましたか、それともうちで通関手続きもやりますか?」という連絡がありました。どのオンラインブローカーよりヤマトさんの方が信頼できると思ったので、通関手続きもお願いすることにしました。結果、大正解。200ドルちょっとの手数料でISFファイリングと通関に関わる全ての手続きをやってくれた上に、運送状況ももちろんちゃんと把握されているので、私はエレクトーンが地元倉庫に届くまで何もせず待つだけで良かったのでした。

 

そうして無事に巨大コンテナ船に積載されたエレクトーンは約20日をかけてロングビーチへ辿り着き、そこから詳細はわかりませんがどうにかして(笑)2週間で地元のとある倉庫に着きました。ヤマトの担当者から到着の連絡があった翌々日に倉庫に行き、$300の倉庫手数料を支払いました。これは運送料には含まれないそうで、なんのためのフィーなのかよく分からない上に、ブローカーフィーに比べて高く感じたけど、オフィスの人たちも作業員もとても親切で、さっさと書類の確認を終え(全部コンピューター管理されていました)、フォークリフトで木箱をトラックに積んでくれました。金曜の午後だったし、皆早く帰りたかったのかもしれない。

 

木枠がF150 Lightning の荷台にジャストフィット!

 

こうして、エレクトーンはうちまで到着しました。が、210kgの木箱を、エレクトーンにもトラックにも傷をつけずに荷台から下ろすのは家族4人がかりでも無理そうだったので、トラックの上で木枠を解体することにしました。ものすごく頑丈に梱包されていて、エレクトーンを取り出すのに1時間くらいかかりました。何かすごい荷物を開封しているのを見たご近所さんが、安全手袋持参で手伝いに来てくれ、彼のヘルプもあって私のエレクトーンは無傷で部屋の中まで運び込まれたのでした。

 

木枠とベルトでがっちり固定、プラスチックシートでぐるぐる巻きにされたエレクトーン

 

購入前は本当に日本からうちまで無事に届くんだろうか、と心配してたのですが、終わってみれば自分ではあんまり何もしなくて良かった。そして輸入のどのステップも、信頼できるプロに任せるのが一番だと実感しました。