意志在るところ道は拓ける -28ページ目

一生涯のラブロマンス

3日前から兵庫の神鍋へ1泊2日のスノボ旅に行ってきた。



初日
曇り時々晴れ時々小雨


女心と秋の空と山の天気は本当に変わりやすい。



殆ど人工雪だった上に最近の春日和りのお陰で細いコースにも関わらず泥土がちらほら見えていた。


でも自然をこよなく愛する私には問題無しだ。


朝6時から4時間運転しっぱなしの体にエールを送りながら午前からリフト運行終了まで滑った。滑った。


途中、パト室の横の休憩所で休息中にパトロール隊員を2名ほど発見した!



こりゃたまげた!男前だ!



例外もあるだろうが雪山で働く降雪隊、パトロール隊は男前ばかりだ。



そしてその日、夜が更けきった頃に突然の嘔吐…


夕食に食べた但馬牛もろとも体内から未練も無く出ていってしまった。


少し前流行ったらしいノロウィルスかと疑ったが、日々の疲労と過度の温度差で高熱を発症し、お腹痛いわ胃はもたれるわの最悪な体調に全身の筋肉痛とゆう私的には瀕死状態に陥ってしまった。


更に夜9時には就寝したつもりがその日に限って1時間毎に代わる代わる電話が…


気付けば午前4時を回っていた。




二日目
大雪時々晴れのち雨


なんとゆうサプライズ。

前日まであれだけ気温も高く、天気予報も曇りのち雨だったのに雪ではないか!


…とペンションの窓に瀕死の体を這いつくばらせ、はしゃぐ友達に「滑っておいで」と優しい一言を投げ掛けた。



降雪の後、天の恵みのような晴天が現れそれはそれは素敵な景観だった。……友達よ、さては日頃の行いが良いな?



その日は一先ず、大阪へ直帰する事となった。



帰りの車中の私はというと、39度の高熱を押し、無免許の友達を乗せひたすら無口にハイウェイを疾走していた。



つづく

2007/01/28

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1月28日<日曜> 快晴

今し方、仕事から帰ってきたのだが誰か夕暮れの空を見ただろうか?


濃紺と真っ赤のグラデーションが素晴らしく美しかった。

私は空を見るのが好きだ。
ここ何ヵ月とゆうもの、空を見てもまぁ一般的な考えしか湧かなかったのだが。


一週間で3キロ体重が落ちるくらい食べる事もしていなかっただけに感動している余裕も暇も無かった。


此処へ来て山で知り合ったちょっと風変わりな人が話していた事を思い出した。


空を見て感動出来るなら世界中、至るところへ旅立てる。そして広い世界を見てより良い思想や世界観を持てる人間になる。…らしい。

空を見ても何とも思えないとゆう旅行好きな先輩も居るので私は何とも感想を述べれない。





話は変わるが私は私とゆう人をあまり理解していない。


よく友達にもっと自分の事を客観的に見た方が良いなどと説教され、毎度軽く受け流したものだ。


そんな私もこの2、3ヵ月は立派な社会人だった。上司に仕え、人と歯車を合わせ、一日中微笑み続けた。

お客サンの心をキャッチする為の偽造工作の微笑みだ。

浮かない顔よりはましだろうが。



憩いの我が家に帰ってきても、今日一日で小さいながらも言い返せなかった事を悔やんだり、腹を立て友達と愚痴りあった事を思い出し満足したり、休みが欲しいと願った2、3ヵ月間だった。


悪たればかりで思えばまったく幼稚な大人が扮した社会人だ。



今は経済的余裕が出てきて、貯金も始めた。頑張って頑張って働いたお陰様々だ。

体力の限界まで働いて稼いだお金だ。


10ヵ月前までは一日の食べるものにも困るくらいお金が無く家のある野良人だったのだから今はとても幸せだ。


しかし昔はもっと楽しかった。


生活すべてに感動があり、欲は無く、朝、太陽の日差しで目が覚めた事から感謝の気持ちを抱き、恋人に愛され何をするにも無邪気で楽しかった。そして若干、今より美人だった……なぜだ?


さてはて、どちらが一体幸せなのか。


こんな自問自答もたまには良いだろう。


拝啓おばぁちゃま

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わたし今ひまな時間を有効に使う為、尚且つ経済面を潤す為にカフェで働いている。


前項ご参照の通り無論本職は別であって週2~3回程度、お気楽に掛け持ちするつもりだったのだが、今や20日連勤も慣れたものだ…



そのカフェへは通勤時間2分。ジャズを流し、中々のイケてる風貌で目の前には公園があり夏には緑生い茂る好立地だ。




勤めて3ヵ月、店の真裏に住むおばあちゃんと親しくなた。呼び名はおばあちゃま。

名も歳も知らないが私と同じくスモーカーで(とても魅力的だ)くわえ煙草で麻雀打っちゃうようなファンキーなシニアである。





冬が始まりだしたとある日、おばあちゃまは私に言ったよ。


お父さんが病気でここ引っ越さなきゃならん。って。


嫁に来て50年、ここから離れるのが淋しいとも言った。


それから昨日、アイスコーヒーを飲みに来て、ずっとこの店に来ても話し相手が居なかったからあんたと喋るのが嬉しいって言ってくれた。



お父さんは末期癌だった。病院が近くの娘夫婦のとこに引っ越すかもしれない。お父さんはここに居たいって言うんだって。
私は一人になるのが恐いんだよ‥って真っすぐ先に視線を向けているおばあちゃまを私は腰を落として真っすぐ見ていたよ。




ガンジーがこんなような事を言っていた。


決断に意見を求められた時わたしは何も答えない。結果を見るまで、その決断が正しいか否か誰にも分からない。みたいな事を。


あなたはいつも正しいよ。マハトマさんよ。


お気楽な私すらおばあちゃまに何も言えなかった。


ただ、私と出会ったが100年目。一人にはさせないよ。



お父さんは恥ずかしいと言ってカフェに訪れた事がない。

2人にランチをご馳走するから来てって招待した。


来てくれると凄く嬉しい。


この前ね、公園の中を嬉しそうにおじいちゃんについて行くおばあちゃまを見たんだよ。


叶うならば、ずっとその可愛い笑顔を見ていたいよ。





敬具 カフェのお姉ちゃん