昨年の『余白な僕ら』に引き続き、Kitty主催の舞台『ヒステリック6』。
渋谷のGBGKシブゲキにて、キティ俳優陣に加え、人気俳優を迎えて送る。
ムスタング車を奪おうとする即席の窃盗団の話なのかと思ったら、根幹は違っていた。
窃盗を育成する施設とか、脳をコントロールする組織とか、何やらキナ臭い展開。
兄弟の絆とか、仲間との結束とか、主人公たちの心の解放と成長とかを描きたいのかと思ってたら、それも違った。
闇の組織に操られた若者たちの悲劇と孤独を見せたいらしい。
とにかく真剣に見れば見る程、伝えたいものが分からなくなる宮本武史さんのストーリーに、はぐらかされた格好。
しかもこれ、「続き」ものだという。もう結構、と思う人も少なくないだろう。
映像と演劇のコラボで、車の走行の様子やスプレーで色を変える様子は、よく出来ている。
ただ最前列からだと、壁の後ろの映像が半分も隠れて見えない。セットと映像のバランスを考えてなかったんだろう。
まだまだ実験的な演出や手法なんだと諦めた。
だけど、音楽がクールでスタイリッシュ。
演出がヨリコジュンさんなので、上演中の『ルードウィヒB』のチラシが余る程置いてあった。
そもそもユキヤ(根本正勝)とサラ(橘実里)ら幼馴染み3人組のひとり、トウマが映像のみの出演ってことからして、友情話には進展しない。
でも今回だけ、トウマの中村誠治郎がゲスト出演。ラストもガッツリ絡んで、根本さんと誠治郎くんのハグを見られたが、これって今年の見納めだけでなく、今回のみのシーンなんだよね。本来なら毎回なければいけない場面なのに。
キャストのチラシに「他」とあったが、共演者がなかなか見つからなかったのか。
はねゆりさんと真山奈緒さんとが『遙か』を彷彿とさせる場面を⁈
川隅美慎くんが上半身裸を披露の受けのサービスショット。
桑野晃輔くんは最初からずっと二階にいる役なのかなと寂しく思ったが、ラストにやっと降りてきた。でも桑野くんには合わない静かな役。どうせなら根本さんと桑野くんとで「サイコメトラーE」でもやってほしいな。同じ劇場でやったんだし。
北村諒くんは本人も言ってたが、ホスト風な先生役w。
上の白服組と、下の黒服組とで分けるのはいいが、一応これって向き合ってる設定なんだよね。ちと緊迫感が薄れるなあ。
結局は、銃や人殺しの世界だし。何人死んだんだろう。何人死んだと思わせているんだろう。
誠治郎くんの映像は何パターンかあり、今回のは一番フザケたパターンだと。本人出てこなければ、アングリしてたな。
玉城裕規くんの映像も出たが、ラストの6人の映像の中に玉城くんも入っていて、続きは彼が主役なのかと思ってしまう。
トークショーもあり、ハイタッチもありの盛りだくさんな回。
それで、舞台のヒドさとはチャラかな。
演出は置いといて脚本のマズさに辟易してたら、次回公演の脚本・演出は西田大輔さんが担当するようだ。
しかもプレミアムチケットの優先予約をもう受け付け中。
公演予定日は来年7月なのに、先に資金だけ回収したいのか。あうるすぽっと会場だから、どこで観ても見やすいと思う。





