青山演劇フェスティバルSPECIAL
~サヨナラの向こう側2014~参加
青山円形劇場プロデュース
『夕空はれて ~よくかきくうきゃく~』。
これが青山円形ラスト。
別役実さんが体調を崩され、当初予定の書き下ろし新作『雨の降る日は天気が悪い』が演目変更。
別役実80年代の傑作戯曲『夕空はれて』を上演。
演目変更を決断された潤色・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチさんには心から感謝する。
出演者やチケットや座席は変更ないので仕方ないが、どんな新作だったんだろうと思うとちと残念。
本日は雨降りじゃない、はれた日なのでふさわしい。
男4人(?)と女3人(?)が、奇々怪々な会話を繰り広げる不条理コメディ。
盆がクルクル。
言葉がループ。
会話のリング。
椅子サークル。
なんて七面倒臭い世界で、たまにイヤケがさしてくる。
でも、こういう噛み合わないことや日本語が絡まないことって、実際でもたまにあるなと、妙に現実味を帯びて舞台に引き込まれる。
さすがの実力派キャスト。
この舞台、どの役も、セリフ一つ、動き一つ、間違えただけで成り立たなくなるから。細心の注意と綿密な演技力が必要になってくる。
円形劇場の恩恵か。仲村トオルさん、犬山イヌコさんがこんなに近くで拝めるなんてね。山崎一さんは包帯だらけなのでちょっと違う感じ。
奥菜恵さんと緒川たまきさんの妖しいドレス、マギーさんのハーモニカ、池谷のぶえさんのタキシードが印象的。
みんな、頑固で他人任せで、したたかで逃げ足が速い。
日本人なんてみんな、そんなもの。
そうじゃないと、この先も生きていけないんだろう。
最後の青山円形劇場の寂しさよりも、「縁形」が喪われる切なさを知った。
反面教師の舞台だったね。







