大切な人の幸せを願う少年と、少年が作り出した世界のお話。
実話を元にして、劇中劇の話を一本の舞台として仕上げた。
モチーフはチャップリンの『街の灯』。
作・演出・振付・出演は玉野和紀。
2年前の再演で、新キャストが加わり、新たな演出でパワーアップされ戻ってきた。
怪我で降板された坂元健児さんの一日も早いご回復をお祈りする。
ただ今回は、代わりを務める中河内雅貴くんをお目当てに、急遽チケットを取ってみた。
定価より安くて席に拘りはなかったが、前通路のサイドで、意外にもとても観やすかった。
初演の『道化の瞳』は複数回観る度に号泣したので、今回はもう泣くまいと思ったのに、ラストにかけて涙目。
心に残るメロディーの美しさ、キャストの歌と芝居の力が絶品だ。
心に残るメロディーの美しさ、キャストの歌と芝居の力が絶品だ。
初演には無い盆を使った演出も効果的で、一幕の展開や時間の流れを上手く表現。二幕のセットでも使えれば、暗転の多用を減らせただろう。
初演キャストと新キャストと新参入キャストのチームワークとスタッフワークが抜群だ。
今回、客席通路を使う演出が多く、通路沿いのお客さんは結構美味しいと思う。
道化メンバーに渡す限定コインは初演にはなかったが、お客さんも劇中の一人として手拍子や拍手で参加できる。
急遽参加した中河内雅貴くん。すっかり溶け込んでいて、芝居も歌もダンスも完璧にマスター。伸びやかな歌声とダンスのキレはさすがだ。ジャグリングも8割方成功していてビックリ、今日初めて出来たというのもあり、努力の人だと分かった。
お菓子やクッキーをホントに美味そうに食べてて痛快。
雅くんとコンビになる上口耕平くんは、芝居もジャグリングも頼もしいこと。雅くんと身長バランスが取れててイイ。
客席通路で雅くんにジャグリングのコツを訊かれてニッコリと「ボールを愛すること」。説得力ある~。 チャーリーに蹴られてた伏線も観られて面白かった。
初演で小西遼生くんがやった院長の息子役は畠中洋さん。小西くんが30代初めとすると、畠中さんは40代初目に見えて、院長の病状としっくり合うなと思った。長身でないのが惜しいが、歌声は力強く安定感がある。一幕の雅くんの髪型が、畠中さんの髪型とカブるけどねw。
座長の屋良朝幸くんは初演よりも芝居や歌に深みと濃くが出てた。
来年『NARUTO』舞台化ってことで、前回の舞台でナルト役だった屋良くんに注目してたが、クーガンになった顔が竹内順子さんに似ていて、マジマジと観ちゃった。
コインを貰いに道化メンバーが客席に散って、こちらまで雅くんも来てくれたが、コインが無いので渡せない。
ところが誰かの帽子の中にお捻り代わりの千円札が入っていて、日本のお金使えるかな~?とマジで慌てる梶原善さん。
杉吹真央さんは美しく、保坂知寿さんも凛々しい。
玉野和紀さんの極上のタップと繊細な表現力も不変の芸術。
NK細胞のヒーローソングがお気に入りだが、いま現在、ガン治療を頑張っている知人を思って、切なさが入り混じった。
また2年後に観たら、心情も変化しているだろうか。
永遠のミュージカルといえよう。





