こんばんは。現役医学生のゆりまめです。
前回は摂食障害の症状が1番ひどく、入院した高校生時代についてお話ししました。
今日は大学生に入ってから現在までの症状や心境をお話ししたいと思います。
何とか医学部受験を突破した私。
「新しく生活がはじまるこれで回復するだろう」
と安易に考えていました。
しかし、そんなに簡単なものではありませんでした。
今こそ1人暮らしですが、大学1年生の間は実家から片道2時間かけて大学に通っていて毎日朝5:30に起床、週に3~4日は大学後にアルバイトへ行き、家に帰るのは22時過ぎ。
22時に帰宅すると「もうご飯を食べるには遅いな」と思ってしまって、夜ご飯を食べずにお風呂に入って寝てしまっていました。
一応アルバイトがある日には、学食を利用してお昼ご飯を多めに食べるなど工夫はしていて、以前よりはぜんぜん食事を楽しめるようになったのですが、友達からいきなりお菓子をもらうなど予期しない食事や夜遅めの食事については抵抗感をもったままでした。
そして生理も止まったまま怒涛の1年生が終わりました。
そして2年生。1年生のときにやっていたアルバイトがかなり忙しかったので変えたり、片道2時間でかなり忙しかったため1人暮らしを開始したりと環境を工夫しました。
「これで回復!」と思いきや…
1人暮らしを開始すると、家賃や生活費など「お金」の問題に直面します。
アルバイトもしているし、奨学金も頂いているのでそこまで困窮しているわけではないのはわかっているし、親からも「もっと使っても大丈夫なのよ」と言われるのですが、なぜか自分のためにお金を使うことにすごく抵抗感があるのです。
それが食に対してだと特に
1年生の頃はお昼ご飯に学食を利用できていたのですが、基本的に自分でお弁当を作るようになりました。
最初はお弁当もお米にお肉などがんばれていたのですが、忙しすぎる2年生。千切りキャベツにチーズやナッツを載せただけのものが私のお弁当の定番となりました。レポート作成などでお昼を抜くこともありました。
それでも、アルバイトの忙しさからかなり開放されたので、夜ご飯は具だくさんの味噌汁(作り置いておく)にご飯、納豆などを食べることができていました。
でもこれも「お米を多く食べることがダイエットなる」「お米とおかずを6:4で食べるとダイエットになる」ということを聞いたから。やはり「太りたくない」という気持ちは消えないままです。
精神的な面はまだまだ残っていましたが、外来での血液検査の結果はほぼすべて正常値に戻り、6月頃には中学2年生から止まっていた生理が戻りました
母はかなり喜んでくれました。
でも、なぜか自分ではうれしいような悔しいような気持ちになってしまったんですよね。
「健康」な自分がなんか嫌だ、という。わけわからないですよね
そして現在、大学3年生。
実は2年生の終わり頃に同級生のトラブルに巻き込まれ、さらに解剖実習の忙しさも相まってかなりのストレスを抱えていました。それが原因と断言することはできませんが、摂食障害の症状が悪化してしまったのです
今残っている・悪化した症状は以下の通り。
・常に「太りたくない」と思っている。
・1日に1回排便がないと不安になってしまう。出ないとすぐに便秘薬を飲んでしまう。
・友達と食事など多く食べる日がわかっていると、その日に向けて食事制限をする。
・できるだけ歩きたい。特にたくさん食べた後は歩いて帰宅。
・瘦せている人や食べたらすぐ出る体質の人に対して羨ましいという気持ちが強い。
・いきなり食べるイベントが入るのは無理。例えば友達からお菓子をもらってその場で食べるのは無理。
・できるだけ19:00前には食事を終了したい。
などなど。
私は今まで過食期がないので、「こんなに食べて止まらなくなったらどうしよう」と過食期に対する強い不安もあります。
ピルを飲んでいるからかもしれませんが、生理はきちんときていますし、体重が大きく下がってもいません。
(体重を出すことで悪化に繋がってしまう方もいると思うので、あえて身長・体重は明記しません)
見た目では、数値では全く気づかれないと思います。
でも、私なりにすごく苦しんでいて悩んでいます。抜け出したいと心から思っている。
自分自身は人を体型で判断することなんてない、だから体型も体重もまったく私を構成する必要な要素ではないと分かっている。
健康が1番ということも、もっと体重が増えたほうが浮腫みや貧血が良くなることも。
「医師になったらこの体重ではもたない」と主治医からも言われています。
でもどうしても1人では鏡の中の自分に逃げてしまっていました。
だから、最近勇気を出して症状や思考など恋人にすべてお話ししました。
症状や特徴については上手く言語化する自信がなかったので摂食障害について説明しているサイトのリンクを添付しました。
「治したい」という気持ちも、やはり長期戦になる病気だから別れても良いよとも伝えました。
そうしたら
「絶対に僕がいるから大丈夫。完全に理解することは難しいけれど、一緒に治していこう。」と言ってくれました
「僕の前では食べていたから、気づけなかった。ごめんね。」と。
カミングアウトしてから「これ食べよう」とか「食べて大丈夫」とか声かけを頻繫にしてくれるようになり、だいぶ心が楽になりました。
もちろん言ったら引いてしまう人がいるのも当然のことですし、カミングアウトをするのが正解とも思いません。
でも私は言ってよかったなと思います。
親以外に、ネガティブな内面まで知っても大切に思ってくれる人がいることが素直に嬉しいと思ったからです。
昔からいわゆるいい子で自分自身を愛してもらえていない、と感じていました。自己肯定感もとても低い。
だからこそ体重という数字に縛られて、細いというアイデンティティの獲得に必死になってしまった結果が摂食障害という病気として表に出たのだなと自分なりに分析しています。
性格をまるごと変えることはできない。だけど考え方を気持ちを少しでも変えることはできるはず。
これからも焦らず、ゆっくりと、そして自分を周りの人を信じてこの病気と付き合っていきます
明日もみなさんにとって良い日になりますように
きっと、大丈夫。