亀の歩みのシンガーソングライターの大橋歩美です。

 

今年の2月のお話。

 

MEHEDAHAの特別公演を観覧に行った際に、展示期間中だった『BRYOND PAPER PLANE チェコの絵本:新しい可能性を求めて』展も鑑賞しました。

 

 

MEHEDAHAの特別公演についての投稿

https://ameblo.jp/ayumusic7/entry-12845049108.html

 

 

チェコは、絵本な挿画や作品そのものが素敵なものが多いです。

 

 

参考

過去に読んだチェコの児童文学作品や、児童文学作品に関するイベントに参加した際に書いた投稿。

『もぐらくんとみどりのほし』

偕成社

ハナ・ドスコチロヴァー 作

スデネック・ミレル 絵

木村有子 訳

『ちいさな よるの おんがくかい』

アットアームズ

ヨゼフ・パレチェク 絵

リブシェ・パレチコヴァー 文

木村 有子 訳

 

『ペピーク・ストジェハの大冒険』

サウザンドブックス

パヴェル・チェフ 著

ジャン=ガスパール・パーレニーチェク、高松美織 訳

 

チェコ児童文学作家のマルケータ・ピラートヴァーさんと翻訳家の阿部賢一先生の対談を聞いた感想

 

『命の水 チェコの民話集』

カレル・ヤロミール・エルベン 著

出久根育 絵

阿部賢一 訳

 

『火の鳥ときつねのリシカ チェコの昔話』

岩波書店

木村有子 編訳

出久根育 絵

https://ameblo.jp/ayumusic7/entry-12815672934.html

 

 

 

この展示会では、チェコの絵本の中でも、仕掛け絵本や、シュルレアリズムを駆使した芸術家で映画監督のヤン・シュヴァンクマイエル(Jan Švankmajel)のコラージュ作品や、紙ではなく鉄板に描かれた絵本の原画や、自分自身で触って視覚的に楽しめるものから現代ならではのタブレットを触って植物の名前を覚えていけるような作品、コミックスなど幅広く展示されていました。

展示作品の中には、MEHEDAHAの演出家で美術家でもあるペトル・ニクル(Petr Nikl)さんの作品もありました。

 
 

展示室内に箱が積み上げられているのが見えますが、なんとバナナ箱でした。

適度な湿度を保ち、運搬にも適しているため、バナナだけではなく本にも優しいという優れものだそうです。

展示物が素敵なものが多いだけではなく、展示室内の調和感を演出するだけではなく、そういった用途があるということにも感心しました。

 

バナナ箱の紙の色合いや質感が、手に取って楽しむことができる遊び心のある絵本作品たちとともにかわいくて優しい雰囲気が作り出されていました。

展示室内の演出を考えるキュレーターさんの力が成せるもの。

展示品だけではなく、そういったところもチェコセンター東京での展示鑑賞の楽しみになっており、こういった機会を提供してくださることに、毎回感謝しかありません。

 

壁には可愛いアニメーションが投影されていました。

 

立体的に飛び出す絵本。

 

飛び出す絵本は見たことはあるけれど、ここまで凝った船や、部屋の中などが飛び出してくる絵本はあったかなと回想しながら、目を凝らして眺めていました。

一部の作品を除いて、大半の作品は実際に手に取って楽しむことができましたが、あまりの精巧な作りの飛び出す絵本は、目の前にしても畏れ多くてただ眺めているだけでししたが、絵本を楽しむ年齢の子達の中には、開くたびに大興奮が待ち受けている1冊だろうなと思いました。

 

こちらも仕掛け絵本。

色使いや線質など、絵本の挿画を担当された画家の方の技量だけではなく、本のサイズや、開く方向を変えると、楽しみの幅が広がるなと眺めていました。

 

日本の絵本にも、このくらいのサイズのものはあるけど、児童書となると破けたり折れ曲がったり、紙で指を切ったり、本の角にぶつけて怪我をしたりしないように角は丸くしてあり1ページずつが厚みのあるものや、ピーターラビットシリーズのような作りの絵本を思い浮かべるばかりです。

また、メッセージカードで仕掛けが凝っているものもあるけど、絵本でここまで繊細な作りのものがここまで種類豊富にあるかなと、すぐには思いつきません。

 

シュヴァンクマイエルのアリスのコラージュ作品です。

シュヴァンクマイエルは、シュルレアリズムの独特な技法で、世界中のデザインに携わる人に大きな影響を与えている人でもあります。

この展示を見ている段階では、シュヴァンクマイエル作品であるということを認識しないまま眺めていましたが、妙に引き込まれる作品で、印象に残っている展示品の1、2位くらいかなと、個人的には思っていました。

 

 

1993年にチェコと分離したお隣の国スロヴァキアの首都のブラチスラヴァで開催される絵本の国際コンクール出品作品の原画が展示されていた展覧会や、日本にも影響を与えたチェコ人のミュシャ(ミュシャはフランス語読み、チェコ語読みでは「ムハ」Mucha)と、日本に訪れたこともあり影響を受けたチェコ人版画家のオルレクの作品を集めた展覧会を鑑賞した時にも思いましたが、チェコの絵本には、コラージュが多いし、見ていて斬新で面白いのに調和も取れていてユーモアさと可愛さとが上手く表現されている秀逸なものが多いなと、改めて感じました。

 

 

ブラチスラヴァ絵本原画展観覧の感想

https://ameblo.jp/ayumusic7/entry-12658612182.html

 

ミュシャとオルレクの展覧会の感想

https://ameblo.jp/ayumusic7/entry-12537292326.html

 

このコラージュも可愛い。

 

仕掛け絵本。

こうして実際に手に取って楽しんでみると、懐かしいような、そんなことも開く新しい体験でもあるような。

子供向けの本のはずなのに、大人も一緒になって子供と楽しめる本が本当にたくさん。

 

パタパタとめくって、自分なりに人物の人相や服装を変えて楽しめるようになっていました。

体の小さい子供だと、自分の目線で見ることができる世界が大人のものと違うから、いろんな人がいることも気づかないまま、身近な大人の顔と手の感覚などしかわからないことが多いかもしれないけど、こういう絵本があると、いろんな人がいるんだよということが早いうちに認識されることもあるのかなとも思ったり、いろんな人がいることがすでにわかっている子であっても、めくるだけで見え方がどんどん変わっていくので、それだけでも楽しめるのかなと眺めながら面白い組み合わせになるとニヤニヤしていました。

 

ペトル・ニクルさんの作品。

三つ折りになっていて、横に長い絵本でした。

 

velkaá medvědí kuchařka( ヴェルカー ベドヴェディー クハシュカ / 大きなクマのコックさん)という絵本。

絵本のキャラクターのクマさんのぬいぐるみも一緒に置いてありました。

かわいい。

 

他にもかわいい絵本に、タブレットを使用して楽しめる(写真左端)絵本も。

 

こちらはチェコのコミックス。

かわいいし、比較的簡単そうなチェコ語なので、チェコ語学習者の勉強にも良さそうだなと眺めていました。

 

こちらは、アルファベット(チェコ語もアルファベットが基本、そこに2つの補助記号を使った ě š č ř ž / ý á í é ú が加わっています)を楽しみつつ、少し頭を使って学べる絵本。

絵本と同じサイズの大きなアルファベットのカードは、ボックスに収納できるようになっていました。

 

他の国に行けば、まだ見たことがないような驚くべき作品ももしかしたらあるかもしれませんが、北海道ほどの大きさの小さな国に、これほど多くの優れた作家や作品が生まれているというのは、本当に驚きます。
展覧会の会期は終わっていますが、今後、チェコに行く機会がある方で、絵本などに興味があれば書店を覗いてみるのも面白いかもしれません。

 

是非一番下までスクロールしてご覧下さい(更新 2024年2月29日)。

 

シンガーソングライター

独自の視点で描いたメッセージ性のある歌詞と耳馴染みの良いポップス、ロック、ポップロックを中心としたメロディーを、薄い倍音がかかった中音域がよく響く声で歌う。

 

胎教音楽としてリチャート・クレーダーマンのピアノを聴いていた(らしい)。

幼稚園入園前から家にあったキーボードで聞こえる音を再現しようとする。

5歳でヤマハのグループレッスンに入会、歌とエレクトーンで音に親しむ。

グループレッスン閉鎖で8歳からヤマハでピアノを習い始める。

学校は苦手だったが、小学校にあった色んな楽器や、音楽の時間の合唱を楽しむ。

中学生ごろから作詞作曲もどきを開始。

高校のオーケストラ部でバイオリンを始めた一方、ピアノはスランプに。

大学の短期留学中、派遣留学生用の特別プログラムとは別に、派遣先大学の音楽部のオーケストラの授業にオーディションを受けて参加。

大学卒業後は、色んなアーティストのライブを観覧しながら音楽の道を模索。

東日本大震災の翌年からボイトレ、作詞作曲、ピアノ弾き方りの勉強を始め、がむしゃらに色んなジャンルの音楽を聴きまくり、コードを初めて習い、ライブ活動もほどほどに行う。

コロナ禍の始まる直前の2019年末からYouTubeにピアノ弾き語り動画を不定期更新開始。

 

現在は、ボイトレと並行してDTMと動画編集も勉強中。

TikTokも始めました。

 

 

デザイナー

派遣社員として働いていたが、体調不良により契約終了で2022年10月から失業者となり、求職活動をする中で偶然見つけたグラフィックデザインとWEBデザインを職業訓練で半年学ぶも、現在も通院しながら求職活動難航中のため、自治体運営の各所などに相談しつつ、フリーターをやっています。

チラシ制作、名刺制作、サイトデザイン制作、簡単な動画編集、仮歌の録音など承りますので、各SNSのメッセージ機能でご連絡ください。

面識と良識のある方を優先するかとは思います。

 

 

YouTubeチャンネル

大橋歩美Ayumusicチャンネル

※イヤホン・ヘッドホン使用、もしくは、音量を気持ち大きめでの視聴推奨

 

☆オリジナル曲

NEW 

二つの絆/大橋歩美(オリジナル曲)

 

 

☆カバー曲

NEW

Hello, Again〜昔からある場所〜/ My Little Lover

 

夢じゃない/スピッツ

https://youtu.be/jKwZt_cOtEY

 

 

少年時代/井上陽水

https://youtu.be/RxAJv81sycM

 

時に愛は/奥井雅美

(劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』より)

https://youtu.be/kS79sUWiFtY

 

Komm, süsser Tod / 甘き死よ、来たれ

 (劇場版『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』) 

 

♩KAN/愛は勝つ(cover)

♩ZARD/永遠(cover)

 

 

カバー曲まとめ

 

 

SNSまとめ

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チェコ親善アンバサダー

チェコ政府観光局公認チェコ親善アンバサダー(2019年~)。

2019年、2021年、2022年のチェコフェスティバルで、チェコの歴史、文化、音楽についてのプレゼン&ライブを行った。

チェコ語も学習中(2020年~)。

 

高校で所属していたオーケストラ部で、演奏旅行へ行く機会をいただき、人生初の海外旅行でドイツとチェコへ。

プラハ城(大統領府)内のスパニッシュホールでの演奏や、プラハの旧市街の街並みをみる観光のありがたく貴重な体験から、御伽の国のような街並みをいつかまた見てみたいと思い続ける。

 

現在は日本で触れたチェコ体験をSNSで発信するなど、活動中。

 

ブログテーマ「チェコ親善アンバサダー」まとめ(アメブロより)

【チェコ共和国】出演動画一覧

チェコの音楽スポット

 

 

写真撮影、文 大橋歩美

機材 iPhone12mini