◎今回は10年前に神奈川のハードオフでTOPCON「UNIREX」とセットで買った「TOKYO KOGAKU UV TOPCOR 100mm F4」の分解清掃・作例になります。
(今回も画像多めとなっています💦)
しかし買ってからもう10年も経っていたのには驚いてしまいました💦 (をィ
あれからマウントの問題で放置していたので、どこにいったか分からなくなるのも個人的に納得です。(笑)
しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これから起こることをあなたがたに告げるからである。
聖霊なる神の働きは、神の御心と真理を私たち一人一人に伝え、悟らせることです。私たちが神を信じることができるのも、聖書の御言葉の意味を悟ることができるのも、すべて聖霊なる神の働きあってのことです。主イエスが約束された聖霊なる神を心の内に宿らせ、神との親しい交わりに導かれるさいわいに与る私たちでありますように。
①東京光学「UV TOPCOR 100mm F4」
1963年に「トプコン ウィンクミラーS」と同時発売されたみたいです。
レンズ構成: 5群5枚(後ろの1枚はおそらくUVフィルターになっていると思います)
絞り羽根枚数: 5枚 最短撮影距離: 1.5m 外寸: 55x59mm 重さ: 182g
フィルター径: 49mm 開放f値: F4 焦点距離: 100mm
②まずはこのレンズのビックリする仕組みからです。
この「UV TOPCOR 100mm F4」は後玉を清掃しようとここのロックリングを外すとですね…
③中にある絞りユニットが脱落します💦
誰でもこれを見たら「あ~~、やっちまったぁああ~~!!」と思いますよね💦
ブロ友の「いか太郎」さんがビックリする理由が良く分かりました。
④組む時はここのネジの頭と絞りユニットの切り欠きを合わせます
ビハインド絞り故の設計ですね💦
ここに付いている後玉はレンズではなく、UVフィルターになっているので、外しても大丈夫だと思います。
⑤分かり易い画像も載せてみました
絞りはこの位置決めに嵌まっています。
ここまで辿り着くには全分解が必要なので、自分がやった簡単な方法は以下になります。
⑥全バラしないで組む方法
A: まず波状の板バネとUVフィルター(向きはありません)を入れておきます。
B: くぼみとネジの頭の位置をおおよそ把握したら、組み合う部分を合わせる様に持ち上げ、指先で微妙に回転させて組み合わせます。
C: そのまま絞り連動部を押しながら隙間が無い事を確認し、ロックリングを取り付ければ完成です。
D: このレンズに関してはマウントのブリーチ部分を外す必要はありません💦
E: ロックボタンを組み立てるのが難しく、ブリーチ部分を入れてからロックボタンを入れ、バネをかけてネジを入れるのに手こずります。
⑦ついでに分解清掃をしました
A: フィルター枠にあるイモネジを緩めます。
B: 反時計回りに回して外しますが、レンズによってはレンズユニットごと外れてしまうと思います。
C: ヘリコイドにあるイモネジ2個を緩めます。
D: レンズユニットを外します。
⑧レンズの清掃
A: 銘板はねじ止め剤が塗ってありますので、アセトンで溶かしてから緩めます。
B: 外したレンズを清掃します。
C: ここもねじ止め剤が塗ってありますので、アセトンで溶かしてから緩めます。
3群レンズを抜き出しますが、固い時は鏡筒周りをドライヤーで暖めると簡単に抜けると思います。
D: ここもねじ止め剤が塗ってありますので、アセトンで溶かしてから緩めます。
4群レンズ(向きが分かりにくいです)の向きをマーキングしながら取り出します。
⑨ヘリコイドグリス交換
A: 各レンズを清掃したら、レンズユニットを組み立てます。
B: ヘリコイドグリス交換の為に指標板を外します。
ここは3カ所ほど接着剤が塗布してありますので、ここもアセトンを染み込ませてから外して下さい。
C: 指標板が取れにくい場合はマウントのブリーチ部のネジを外し、ブリーチ部をずらすといいです。
フォーカスリングを無限遠にセットしたら、イモネジ3個を緩めます。
D: フォーカスリングを外しながら組み合わせ位置のマーキングもしておきます。
組む時はイモネジの打痕に合わせて下さい。
⑩無限遠時の幅を測定して分解します
A: マウント端からメインヘリコイドの幅を測定します。
B: マウント基部からサブヘリコイドの幅を測定し、指標線との位置関係をマーキングします(S)。
C: サブヘリコイドを回し、メインヘリコイドが直進キーから外れる瞬間の位置で止め、サブヘリコイドとメインヘリコイド、マウントの位置関係をマーキング(H)します。
D: サブヘリコイドを固定したままメインヘリコイドを時計回りにゆっくり慎重に回し、外れる瞬間の位置をサブヘリコイドにマーキング(M)しておきます。
⑪ヘリコイドグリス交換と絞りユニット分解
A: サブヘリコイドもゆっくり慎重に回し、外れる瞬間の位置をマウントにマーキング(B)しておきます。
B: ウエス&ブラシと灯油などを使って古いグリスを落とし、新しいヘリコイドグリスを固めの筆などで塗布します。
ヘリコイドの組み立てはまずサブヘリコイドを外れた瞬間の位置マーキング(B)から入れ、測定した幅まで入れてマーキング(S)で止めたら0.8回転ほど反時計回りに回して直進キーからメインヘリコイドが外れた位置マーキング(H)で止めます。
次にメインヘリコイドを外れた瞬間の位置マーキング(M)から入れ、直進キーに入る辺りのマーキング(H)で止めます。
サブヘリコイドを回してメインヘリコイドを直進キーに入れ、0.8回転ほど時計回りに回し、マーキング(S)で止めて各測定値と合っているか確かめれば完成です。
合っていない時はメインヘリコイドを入れるネジ山が1つズレている可能性があります💦
C: 絞りユニットのロックリングを外します。
D: 緩める時は絞りユニットを吸盤オープナーに入れて固定し、カニ目ツールで緩めると楽です。
⑫絞り羽根清掃
A: 絞り羽根を外したら、羽根の向きと表裏を確認します。
B: 羽根や擦れる部分は全てエタノールで清掃します。
C: 可動部も全て外して清掃します。
D: 溝のあるプレートをユニットに入れ、表プレートに羽根を組んだら後ろからマグネットシートで羽根を固定しつつユニットに入れます。
後は爪楊枝で羽根を微動させてプレートの溝に羽根のピンを入れていきます。
動作テストと絞りの開き具合(画像⑪のC)を確認して良かったら、後は逆の手順で組み立てれば完成です。
⑬「UV TOPCOR 100mm F4」の作例
使用カメラはフルサイズミラーレスのソニーα7で、フードは純正が無かったのでオリンパスの物を付けました💦
絞り値は分かる範囲で記載しています。
⑭「UV TOPCOR 100mm F4」の作例
F4 開放
休み時間に近くに公園で撮りました。
⑮公園の空
f16.0
この日は心地良い気温で、ベンチで寝ている老人も。
⑯公園の水場
F4 開放
子供の頃は良く水に転落するタイプでした(笑)
⑰玉ボケ
このクラスならこれぐらいの口径食ですね。
⑱逆光テスト
ゴーストは少なく、フレアがカラフルに出る感じです。
⑲シロツメクサ
F4開放
ビハインド絞りなのでもっと周辺減光するかと思いましたが、全長が短いので影響が少ないんでしょうね。
⑳噴水?
F4 開放
㉑花壇の花
F4 開放
暗い背景にチャレンジ。
㉒公園の木々
F16.0
㉓木漏れ日
F8.0
㉔公園の背伸び椅子
F4 開放
これに座って背中を伸ばしたら息が苦しくなりました(笑)
㉕物撮り(ねんどろいど黒沼爽子)
F8.0
このねんどろいどを買った時は未開封で¥1.500だったんですよ… 今はもう無理💦
初めてまともに使いましたが、なかなか良く写りますね~
機会があったら、UVフィルターを外して使ってみようと思いました。
◎以上、【東京光学「UV TOPCOR 100mm F4」分解清掃・作例】でした!