メイドカフェに酔った勢いで入った事あるよ
大きな池のある公園で本を読んでいた
自粛のためか、まだ明るいのに夕方には人が見当たらなくなって
時折聞こえる鳥の声が大きく響き渡る
いや
さっきから一定のリズムで聞こえてきては遠ざかる足音もまだ、残っていた
どれくらい時間が経ったろう
本の文字が見え難くなり、夕焼けが空を染めているのに気付いて顔を上げ周りを見渡す
足音の主らしい、良い意味で体格のよい
私と歳の違わなそうな金髪の外国人女性が
一つ置いたベンチを道具代わりに屈伸運動をしていた
やがて深呼吸を終え、タオルで汗を拭いながらベンチに座ると突然此方へ強い眼差しを向けながら
「黙って見ていられるのって気持ち悪いんだけど」
大きな瞳に少しだけ怒りを蓄え、流暢な日本語で話しかけてきた……
「そんな事あったかなぁ」
可愛い瞳を悪戯気にこちらへ向けて微笑む
エミリーとは非常事態の中で出会い、結ばれた
まだ非常事態宣言は続いている
テレビからはオリンピックの中止を決定したIOCの公式発表を速報で流していた
「英語教室の日ね。児童館まで一緒に行く?」
「いいね。そうしよう」
彼女の優しい笑顔が近づいてきて………
二度寝したらそんな夢を見た
エミリー・ワトソンが好きです❤️
(・◇・)/~~~