末っ子が無事に七草を迎えられました。
鹿児島特有のお祝いのようで、数えで7歳になる子の健やかな成長を祝う1/7の七草祝い。
鹿児島では七五三より七草の方が大きなお祝いのようです。
そんな今日は、長女の七草同様、私の母が7歳の七五三で誂えたという70年の歴史を重ねた帯を締めていただき
晴天の霹靂だった実母の10年前のがん告知。
5年生存率3%、と告知された絶望感の中で
”鹿児島に嫁ぐ私の花嫁姿を見る“
”孫を抱く“
”孫と一緒にお出かけする“
”ランドセルを買ってあげる“etc...
とささやかな目標をひとつひとつ目指して生きてきた母。
すくすく成長する孫たちの節目節目を祝い重ねるうち、
膵臓がんも10年を越えて、
再発もなく抗がん剤治療もなく今こうして喜ばしい日を共有できること、本当に有難い限りです。
また母の闘病を通して、
病と闘う本人はもちろんですが、
支える家族の苦悩やサポートの重要さも身を持って経験したこの10年。
わたしが嫁いだ先でもある医療介護現場は、長年居た音楽界とはまた異なる壮絶さがあり、そんな現実を目の当たりにする度ショックが大きく、馴染めず落ち込む事も多かったのも事実。
だから、生きるか死ぬか、に直面する環境が真隣にある中で、贅沢品とか嗜好品的に捉えられがちな音楽を堂々と出来ずにいた10年。
でも患者側も医療側も介護側も体験してきた今、
どうしてもネガティブな場面が多い場所であるからこそ、後回しにしがちな「ゆとり」や「癒し」また「楽しみ」をあえて取り入れていくことは、
決して呑気であるとか現実を理解していないとかではなく、
どんな状況下でもその人がその人らしく在るため、バランスを保つために必要なこととして提供していけたらと思うのです。
それはまた、患者様はもちろん、医療のプロで日々頑張ってくださっているスタッフ達にも、一歩引いた立場である私だからこそ気付ける何かがあると信じて、この夏生まれ変わるクリニックに向けてこれから何ができるか、、、
我が子の成長を通じ、改めて今後を考える1日となりました。
末っ子ちゃん、七草おめでとう![ビックリマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
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