三富落ち葉野菜研究グループ主催の落ち葉はき
 

 

またまた落ち葉🍂はきに行ってきましたー!(今シーズン3回目)

 

世界農業遺産

武蔵野の落ち葉堆肥農法

江戸の人口増加による食料難を解決するため、川越藩に食料増産が命じられ、

武蔵野台地で大開拓が始まりました。(その一部が「三富新田」)

 

しかし武蔵野台地は、火山灰土で当時はカヤやススキしか生えない荒野だったため作物が育ちません。

水もなく田んぼにもできません。

そこで開拓農家はがやったのは、まず、

 

①木を植えて②育った木の落ち葉を集めて

③堆肥にして土にすき込む

という数十年がかりの壮大な事業に取り組んだのでした。

 

(農家一戸あたりの【地割】は、平地林(ヤマ)、畑、屋敷林の3つにわかれ、短冊状の農地が並びます)

畑を作るのに、木を植えるところから始まる!?

今の人が聞くと信じられない長期的な大プロジェクトです。
 

自分の代では完結しそうにもありません。

 

でも昔の人は知っていたのです。

確かに今日明日の成果は見込めない、けれど、何十年先にシステムが回転し出すと

それは孫にもひ孫にもそのまた子孫にも富をもたらす開発であることを。 

それが、持続可能な開発です。

 

集めた落ち葉を足でぎゅうぎゅう踏み込むのがコツ!

これが後で重要になります。

 

その子孫であり、昔ながらの落ち葉堆肥農法を受け継ぐ三芳町の農家4人が

「三富落ち葉野菜研究グループ」。

島田さん、井田さん、早川さん、早川さんの4人です。

 

三富落ち葉野菜研究グループのみなさんと、JAいるま野の亀田組合長

 

終った後のけんちん汁がサイコー――
ぽっかぽっかおかわりましたー^^

 

 

ぜんぶ、みよし野菜です。

 

竹ぼうき、2008年のもの。
職人によりしっかり作ったもので20年以上前のものもあります。
ただ、今は職人さんが。。。

 

萌芽更新がうまくいって3本生えている広葉樹
 

 

JAいるま野の亀田組合長は、本業は酪農家です。
落ち葉を踏み込む作業、昔はサイロに牧草を詰めるのに似たような作業をされたそうです。

 

霞ヶ関から特別ゲストもご参加で~す

 

八本ばさみと呼ばれる竹籠。

カゴの中に足でぎゅうぎゅう踏み込んで詰まった落ち葉は、

ヨコにしてもこぼれないのです!!

 
カゴは楕円形。この形なら、転がせる!これがすごい。
動力もいらない。
人力で運べます。

 

この日集まったのは、これまで最高の50人!

はいた平地林(ヤマ)はクヌギやコナラを中心に約40a、

竹籠(八本ばさみ)1杯70~80㎏だとして×40杯!

約3トンの落ち葉が集められました。

 

農家1家族だけでやると1週間ほどかかる作業が50人もいると、わずか2時間ほどで集められスッキリ40杯!

軽トラで集めたあと、2トントラックに積みかえて、屋敷林へ運びます。

堆肥は主に屋敷林側に積み上げられ、約2年かけて堆肥になります。

 

 

旧島田家の前で
 

もちろん今もこの農法を受け継ぐのは、

ジアス認定地域内に80組ぐらいの生産者がいます。(川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町)

 

今シーズン4回目、最終回となった2/4は

農水省から勝野さん、石堂さんファミリー、

JAいるま野の亀田組合長とー

 

畑には三芳町の林町長も顔を出されました。
 

地域の伝統農法は、世界的にも希少で未来へ継承すべき農業システムであると、

国連のFAO食料農業機関により「世界農業遺産」に2023年7月に認定されました。

 

落ち葉はきボランティア、

落ち葉サポーターになって一緒に汗をかくことで、

わたしたちも、この脈々と続く農業システムを継承する仲間になることができます。

なんかちょっと心踊る💃心ときめく〜

と思いませんか。

 

なんと福岡から九州大学の菊地先生、棚田学会の菊地さんも参加され、

楽しかったー

想像以上にいい汗かいたー

けんちん汁やさしく温まったー

と、笑顔で感想を述べていたのが印象的でした。

 

こうしてみんなが参加してできた野菜は、

#落ち葉野菜

#みよし野菜

などとして地元の直売所などで売られています。

落ち葉サポーター、募集中

来年は一緒に参加しませんか

 

 

1月の様子、300人落ち葉はきはこちら

世界農業遺産!三芳町で落ち葉はき大会!みんなで参加すると意識が変わる!?

 

 

 

去年初めてやって感動した話

 

 

ベジアナあゆみ