みなさんこんにちは。

3月12(日)、東京は曇り空ですが20度超え穏やかでした。

 

先日、日本農業新聞に書いたコラムを加筆して掲載します。

ベジアナがいまハマってるのは、落ち葉はきです。

 

 

♪垣根の垣根の曲がり角~~~焚き火だ焚き火だ落ち葉はき~~

とか、

♪お出かけですか~レレレのレ~~(わからない人も多いかもしれませんが)

めげずに昭和の旋風、ふかしていくよー。

 

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究極のウェルビーイング=落ち葉はき!

楽しく参加して健康づくりから土づくりまで!

 

「三富新田」の落ち葉掃き ~消費者教育は参加から

 

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今シーズンは3回も落ち葉はきに参加しました。

集めた落ち葉を発酵させて堆肥にする「落ち葉堆肥」は、資源循環型の土壌改善になり、

脱炭素にも貢献することから低コストな農法としてもSDGsの観点からも、評価が高まっています。

 

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埼玉県三芳町では、町民参加で落ち葉はきに取り組んでいます。

1月の体験会では、林町長の挨拶に始まって、JAいるま野も協力し、150人以上が参加して、

竹かご56杯、3トンを超える落ち葉が集められました。

 

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「三富新田」と呼ばれるこの地域は、江戸の人口増加による食料供給のために開発されましたが、

火山灰土で養分が乏しかったことから、「一反の畑に一反のヤマ」を合言葉に、

開拓は、落葉樹の苗を植える「平地林(ヤマ)」づくりから始まりました。

今でも農家の地割は、平地林、農地、宅地が短冊状に並んでいます。

 

過酷な条件を恵みに変える知恵と技術を継承してきた農文化は、

「武蔵野の落ち葉堆肥農法」として日本農業遺産に認定され、FAOの世界農業遺産にも

申請しています。

 

 

 

宅地化が進む中、平地林の維持には税制面や労力確保の問題がつきまといます。

 

こちらは、生産者4人による「三富落ち葉野菜研究グループ」の落ち葉はき。

住民協働の落ち葉はきを25年続けています。

訪ねた日は近所の人や大学生ら30人が集まりました。

 

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驚いたのは「八本ばさみ」と呼ばれる大きな竹かごの利用法です。

 

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集めた落ち葉を入れては足で踏み込んで、入れては踏んでを繰り返すと、

重さ60キロほどの固まりになります。

ここまで圧縮されると~~~、

 

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カゴを逆さにしても落ち葉がこぼれません。

 

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満杯になった竹かごを横にしてコロコロ転がせば、この重さでも1人で運べます。


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これなら重機も、燃料も、そのコストも不要です。

その代わりに必要なのは人の参加です。

 

自主的に参加する協働と、対価目的の労働は、意味が大きく違います。

 

 

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落ち葉を熊手ではき始めると数分で身体はぽかぽか温まり、運動不足解消に。

労働ではなく、楽しでやる自身の健康づくり。

 

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こちら、

かごの中に入って落ち葉を踏み込むのも大切な工程なのです。

 

(JAいるま野の清水さん~ご協力ありがとうございましたー^^)

 

 

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作業後は畑の野菜たっぷりのけんちん汁。

お楽しみのご褒美です。

 

参加者はレジャー感覚で楽しみ、達成感を得る上に、地域農業へのリテラシー(理解力)まで高まります。

現代人に不足しているのは、食料(農産物)ばかりでなく、心身の充足「ウェルビーイング」。

 

ヘルパーズハイ!って言葉もあります。

人助けをすることによって、達成感、幸福度が高まるんですって。

要は、自分が気持ちいい、気分が上がる!!ことが重要なんだよね。

 

落ち葉はきや援農は、笑顔や感謝、喜びを伴う共助の関係です。

自分が関わった農産物はどんなブランドにも勝ります。

 

最も効果的な消費者の意識改革は、生産に関わる、参加すること。

傍観者ではなく、プレイヤーになることです。

 

参加した人は、喜んで買いたくなります。

価値は、買う人の体験や感動が決めるのです。

 

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竹かごの中にポツン、、、

どことなく、さびしそうに見えますが、わたし、楽しんでます。。。(* ̄▽ ̄)フフフッ♪

 

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竹かご、竹ぼうき、

道具もサスティナブル~~♪

 

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日本農業新聞2022/28に掲載されたコラムを加筆しました。(毎月・火曜掲載)

 

 

つくるベジアナ・農ジャーナリスト@あゆみ