2023年(令和5年)12月20日
アルツハイマー病の抗アミロイドβ抗体医薬レカネマブ(レケンビ)が使用可能となった。
対症療法薬であるドネペジルから20年以上経ってようやく原因を取り除く薬の登場となる。
この薬剤に対する過大な期待と不安の他に誤解もあるため正しく理解する必要がある。
■期待される効果
1年半の投与で対照に比べ認知機能の低下が27%抑制される効果があった。
これは、
正常な状態と認知症の中間であり、記憶力や注意力などの認知機能に低下がみられるものの、日常生活に支障をきたすほどではない状態を指すMCI
から認知症軽度までの進行を2.5年遅らせることに相当する。
原因物質を除去するため長期的効果も期待され、今後の報告が待たれる。
誤解されがちなのは、
現在ある症状を改善する効果は期待できず、
あくまでも進行抑制である事は留意すべき点。
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一方、使用には様々なハードルがある。
■アミロイド蓄積の証明
PET(陽電子放出断層撮影)または髄液検査でアミロイド蓄積を証明する必要がある
■対象者
アルツハイマー病によるMCI、または認知症軽度のみが対象のため、自覚症状だけの人、あるいは認知症が中等度以上の人には投与できない。
MRI(磁気共鳴画像)で一定以上の出血性病変がある人にも投与できない。
■価格
保険は適用される。
高額医療制度も利用できる。
年齢や所得による負担は違う。
中医協(中央社会保険医療協議会)により、
実費で年間298万円と決められたので、
約300万円、負担割合1割の人は30万円、3割の人は90万円の負担になる。
■副反応
多くは無症状あるいは軽症だが、
特殊な副反応であるARIA(アミロイド関連画像異常)と言われる脳浮腫や脳出血が見られることがあり、投与を一旦中断する場合もある。
このため定期的にMRIを行う必要がある。
■施設基準
治療には施設基準があり、どの医療機関でも投与できるわけではない。希望しても使えない可能性もある。
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以上
認知症情報誌から抜粋しておいたメモでした。
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1つ前のブログ↑で書いた、「あれっ?」と高齢の親に対して不安になったとき、
高齢になれば誰にでも起きる物忘れ程度に過ぎないのか?
それとも
正常な状態と認知症の中間であり、記憶力や注意力などの認知機能に低下がみられるものの、日常生活に支障をきたすほどではない状態を指すMCI
の状態、つまり認知症への入口にさしかかっているのか?
「(꒪˙꒳˙꒪ )あれ?」と不安に思う、家族による初期段階の判断は難しさを伴いがち。
血縁の子どもや配偶者ほど、高齢者特有の単なる物忘れと思いたいが為に、病院に繋げず診断が遅れるということはありがちな為、嫁の私が「あれっ?!」と不安になることも増えてきた姑のことを注意深く見ておこう… と考える所以は、中程度のアルツハイマー病になってから病気を発見したのでは、新薬の対象から外されてしまうからです。
先日の病院付き添いの日は、33年間も私の名前を呼んできた姑が、私の「名前が出てこない」と初めて言いました💦
字を書く場面でも、普段 字を書かなくなってるからとはいえ、字を忘れていることが増えてきました。
他にも、先日話した事を覚えていないことも増えすぎていて、これはもしや? と不安になってきている今日この頃なんです。
それでも、抗うつ薬のお陰で随分と明るくなってくれたけれど、薬には副作用もあるから頭がまわりにくくなっているだけなのか?
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認知症だと思ったらうつ病だったということもありますし、その逆もあるほど、老人性うつと認知症は混同しやすいと言います。
『みんなの介護』というサイトで、老人性うつと認知症の違いが分かりやすく表にされていました↓
姑の場合は、老人性うつは間違いないんです。
それに加えて、認知症の入口にさしかかっているのか?と、不安がよぎる今日この頃。
物忘れしても、自覚は無さそうで平気で取り繕うところはアルツハイマーと診断された父のときもそうだった。この半年くらいの姑も同じ感じ。
夫はたまに「あの人ボケてきたな…」と言うけれど、言うだけで深刻に受け止めてはいない。
義妹たちに相談したくても「兄嫁が親のことを認知症扱いする…ひどい…」と不快がられそうで話すことすら躊躇します。
今度、精神科の主治医にメモをこっそり渡して、相談してみるといいのかなσ(∵`)?
かなり迷う😥💧
やっぱりもう少し様子見かな…