名古屋にあるアイズボーカルスクール代表、ボイスカウンセラーのアンドゥーこと安藤尚範です。
今日は、かつ舌の実践です。
筋肉はしっかりほぐれてますか?
実践の前には必ずやってくださいね。
口は声が出る出口です。
「終わりよければ全てよし」ではないですが、
声は口の開き方によってかなり影響を受けます。
まずは、母音の口の開き方を確認していきます。
母音は「a・i・u・e・o」のことをいいますが、
私たちの普段使っている日本語は母音が主体になっている言語なので、
特に母音の発音は大切です。
母音は声帯が振動してできる「有声音」で、息の摩擦音を伴わずにある程度の時間、
声を伸ばし続けることができ、母音を用いた発声練習を繰り返していくことにより、
息のコントロール、声帯の周りの筋肉、声の共鳴、滑舌を鍛えていくことができます。
そして、母音は口の形にかなり影響を受けます。
試しに「アー」といいながら口の形を「ウの口」にしてみてください。
すると、「アー」と言っているのに「ウー」になりましたよね?
当然といえば当然なのですが、音は口の形で簡単に変わってしまうということなのです。
母音の口の形をしっかり覚えて、発声練習をすることにより、
良い発声をキープするということを習慣づけていくことが大切です。
では、それぞれの母音の口の形を確認しますが、
口の形を確認するために「鏡」を用意しましょう。
◎「ア」
まず今の自分の状態を知るために、
そのまま「アー」と大きめの声で言って口の形を鏡で見てください。
(以下すべての母音で確認して下さいね。)
それが今のあなたの「ア」の口の形になります。
それでは、正しい「ア」の開き方です。
人差し指と中指を2本くっつけて、指を縦にして口の中へ入れてください。
「ア」は、指2本分くらいしっかり開けてほしいのです。
次に、口の中の舌の位置を確認します。
母音全てに言えるのですが、舌の先端は下の歯の裏につけておいてください。
舌はリラックスさせましょう。
最後に唇を確認します。
上下の前歯が両方とも軽く見えるように、唇を開いてください。
これが「ア」の口の形です。
この状態で「アー」と言います。
◎「イ」
「イ」の口の開け方は、最も横に広がる形になります。
そのために顔にある筋肉「表情筋」を使います。
この表情筋は喜怒哀楽だけでなく様々な顔の表情を作るために使われる顔面の筋肉群です。
人間はこの筋肉が発達しているおかげで、
言葉も含めたコミュニケーションが他の動物よりも豊かであるといえるのです。
さて、「イ」のお話に戻ると、表情筋の中でも特に頬骨のあるあたりを意識します。
この頬骨のある所に指を置いてください。
そして、「ニィ!」と笑ってください。
そうすると、この指を置いている部分が動きますね。
頬骨の筋肉をしっかり上げると口もさらに開くのが分かるはずです。
次に歯をしっかり見せてください。
歯が見えていない「イ」よりも上下の歯が見えているときの「イ」の方が、
よく声が出ているのがわかりますか?
なんとなくの「イー」と、口の開き方、表情筋を意識した「イー」では
まったく声の出方が違うことが確認できます。
歯は、指1本分は開けて下さい。歯を閉じたままだと声がこもってしまいます。
◎「ウ」
「ウ」で大切なのは、唇がタコのように外に開いているかということです。
何度も書いていますが、口の形で音が決まります!
最初に自分の「ウ」を確認してもらったとき、
「ウ」の唇の真ん中はほとんど開いていなかったのではありませんか?
もう一度、口を「ウ」の形にしてください。
そして、人差し指をそのまま先端からズボッと口に入れてください。
そのまま上と下の歯で指先を軽く噛んでください。
指が唇につかないくらい唇が開くといいです。
そうしたら指を引き抜いて、上と下の歯が両方しっかりと見えていることを確認してください。
それが、「ウ」の形です。
そのまま、「ウー」と言ってみましょう。
◎「エ」
まず、最初に今の「エ」の形を確認しましょう。
「エー」と言ってみてください。それが今の「エ」です。
何度も、何度も言いますが、口の形が大切です。
あまり、口が開いていないのはしっかり声が出ません。
「エ」の口の形は「ア」にとても近いです。
まず、先程確認した正しい「ア」の形で、「アー」と言ってください。
そのまま、舌の先端は下の歯の裏側につけたまま、舌の奥を盛り上げます。
分かりますか?
正しい「ア」だと喉の奥がはっきりと見えます。舌の奥が盛り上がると喉の奥は見えなくなります。
「オエー」と吐き気をもよおす感じです。(ほんとに吐かないでくださいね。)
すると、「アー」が勝手に「エー」になっています。
あとは口の形を「ア」よりも少し横に開いてください。
「ア」の形から舌の奥を盛り上げて「エ」にして、口の形を「イ」に近づけていく感じです。
ちょうど「ア」と「イ」の中間くらいです。もちろん、上と下の歯が見えています。
こうすると、きれいな「エ」になっています。
「アー」と声を出して「エー」と声を出すと自然に舌の奥が盛り上がるので、
それでも確認は出来ます。
◎「オ」
基本は「ア・イ・ウ・エ」と同じです。
最初に「オー」と言って、今の「オ」の形を確認しておきましょう。
まずは「ウ」を思い出してください。
できるだけ唇がタコの口で歯が見えている「ウ」ですよ。
そして、「ウー」と言ってください。
そのまま、唇はキープしたままあごを下げていってください。
口を開けていく感じです。
すると、勝手に「ウー」が「オー」に変わっているのがわかりましたか?
あまり口を開けすぎると「アー」になってきてしまうので、少し開く程度で十分です。
「ウ」と「オ」はとても形が近いので、唇の形がしっかりと前に出ていることがポイントになります。
あまり変わりがない人は、犬のように「ウォー」と言ってみてください。
「ウ」の形から下あごを少し下げて「オ」にしていく感じです。
これできれいに「オ」が出ていることがわかります。
基本の「あいうえお」しっかり練習しましょうね(* ̄▽ ̄*)ノ"
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