頭痛い。最悪の朝だ。



とガンガンする頭の中で文句を言いながら
ウンビは目覚めた。


少しずつ目が光に慣れてきた頃、部屋の空気に違和感を感じた。いつもより暖かいような。そんな雰囲気を。


起きようとすると何かが体に乗っていることに気づいた。




「ん…?て…?」




自分の体に乗った自分ではない手が目についた。
そのまま目で辿っていくと、そこには綺麗な顔で眠るチェウォンがいる。




「え…?まって、なんでいるの?え?」




軽くパニックに陥ったウンビは何故か服を着ているかを確認していた。




「あ…。良かった、」

「ん…」




隣から聞こえてきた、まだ完全には目覚めていない声。




「おんに…?大丈夫ですか?」

「え?何が?」




体を起こしたチェウォンから伸びてきた手。
その手はウンビの頬へと行った。




「気持ち悪くないですか?」

「冷たくてきもちいけど…」

「違いますよ。気分悪くないですか?
  吐き気とか頭痛とか」

「あぁ。頭痛い。ガンガンする。」

 


ちょっと待っててくださいと部屋から出ていくチェウォン。ウンビはその姿を見ながら、また眠気に襲われていた。




「…に!おんに!」

「ん?」

「起きてください。水、持ってきました。」

「あ、ありがと。」




水を飲むウンビには一つ気掛かりなことがあった。




「ねぇ。なんで…おんにって呼んでるの?」

「え?」

「いや、だって今まで先生って言われてた気が…
  あ、嫌なわけじゃないからね」

「おんにが呼んでって言ったんですよ?」




あぁまったく記憶が無い。
まだ痛む頭を抑えながら頑張って思い出そうとしてみたが、完全に残っていない記憶だった。




「おんに、ご飯」




いつのまにか部屋を出て朝ごはんを作ってくれていたらしいチェウォン。
ウンビはフラフラしながら立ち上がり、キッチンへ向かった。




「ごめんね。迷惑かけたよね。」

「うーん。まぁ、そうですね。」




迷惑かけたことは分かっていたが、いざ肯定されると少し傷つく。




「でも。良かったです。少しおんにと近づけた気がして。明日からまたよろしくお願いします。」




天使のような優しい笑顔にウンビはまた
思わず目を逸らした。




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暖かく穏やかな空気が流れる部屋に
じんわりと冷たい空気がどこからか


近づいている。