みなさま、こんばんは☆
Hitomiです
本日のテーマは「グループ・ダイナミクス」
なんじゃそれ??
日本語に訳すと「集団力学」といいます。
心理学の用語で、人間は集団になったとき、個人がばらばらに動くのではなく集団ゆえに生まれる動力によって行動する、という意味です。
(グループ・ダイナミクスに関する実証的・行動科学的研究は、1930年代にクルト・レヴィンによって創始されています。)
これを読んでいる皆さんは、何らかの集団にほぼ属していると思います。
職場という集団
趣味の集団
料理教室
学校のクラス
セミナー仲間
などなど…
この中でも、組織に目的があるもの(職場、学校)を例に挙げるとわかりやすいでしょう。
ミーティングを開いたことがあると思います。
司会者が、意見を投げかけたとき、あなたはどんな行動をとりますか?
同意の意思を示す人、意見を言う人、黙り込む人、人の意見を聞いてうなずく人、そもそも聞いてない人
的の外れたことをいう人、コソコソしゃべっている人。。。。
意見を求められ、集団として「黙り込んでいる」集団は、未熟な集団です。
集団の場になると、”意見を言わない人”
これは本当に多いです。
たとえば、何か決め事があるとします。
「このルールで特に不具合はないですか?」
と聞かれたとき、何も意見が出なかったのでそのままのルールで実施しました。
そして、後日そのきめられたルールでこなしながら個人レベルで「やりにくいんだよ」とか愚痴っているとすれば…
これはやはり、とっても未熟な構成員で構成された未熟集団といえます。
この、一見、意見がなさそうな集団にギリギリで一石を投じてみます。
「○○はとてもいい仕組みだと思うのですが、△△なところが少し使いにくいです」
すると、おや、何人かの構成員が、うんうんとうなずいています。
すると
「■■という風にしたらどうでしょうか」(改善案)
「○○という仕組みの準備には、どのくらいかかっているのですか」(他者の仕事量への関心)
「そもそも、なんでそんなシステムになったんですか」(経緯への興味)
などなど、水面の波紋が広がるように意見もしくは疑問を言う人が出てきます。
余談ですが、仕事の意味を知らずに業務をしている人が非常に多いです。
そういった人にとっても、話し合いの場で意見交換や疑問を投げかけることができるというのは良いことだと思います。
話は戻して、こうなれば、その組織の目的、よりよい組織を作るための良い話し合いが成り立ち始めます。
そのうち、集団内の大多数の成員が共有する判断の枠組みや思考様式=集団規範が形成され、
個人レベルで意見は言わなくとも、その規範に対し、大多数の人が本心から同意する行動が起こります。(多数決で賛成多数)
不思議なことに、本心では多数者意見に同意してはいないが、行動では表面上多数者に合わせるという行動が起こることも多々あります。
これを、「同調」と呼びます。
そして意見が活発になって盛り上がってくるとそのうち、一部
「そんな面倒な物がある意味が分かりません。廃止したらダメなんですか」
と、まず最初に口を開くことがない人たちがヒートアップし始めます。
ただし、今回の場合この集団にはすでに「集団規範」=大多数がよいと判断した意見が形成されています。
ここで、集団圧力が働きます。
「集団圧力」
=規範から外れた言動を取る者が現れることによって、周りの成員たちは規範の存在と内容を明瞭に意識”するようになり、規範に同調するように直接的・間接的に集団圧力を加えるようになる。”
そのなかには