ある所に敬虔なクリスチャンの男性がいた。
彼はいつもいつも神に祈りを捧げていた。
ある日、その村に大洪水が来て、
村人達は、我先にと村から離れ、逃げ惑った
そんな中にも祈り続けるその男性に対して、
逃げる途中の女性が声をかけた。
「あなたも逃げなさい！あぶないよ」
でも、その男性は心静かに言った。
「私のことはいい。神が助けて下さる。」
やがて、男性の膝元まで川のように水は溢れてきた
そこへ救命のためのボートがやってきた
「乗りなさい。このままでは流されて死んでしまうぞ」
しかし男性は祈り続けた。
「私は神を信じている。きっと助けて下さる」
ついに水は、彼の喉元まで溢れた。
そこへヘリコプターによる救命隊員が現れた
「この紐につかまるんだ！」
彼は、祈り続けたまま、
とうとう水に沈んでしまった
天国に行った彼は神の前で言った
「私はあなたの敬虔な信者でした。
どうして私を助けて下さらなかったのですか？」
神は答えた
「私は３度、あなたを助けようとした」と。
ポシティブもネガティブ も、
良いも悪い もない。
祈りが彼にとってポシティブならば、
それを邪魔する声はネガティブに聞こえただろう。
魂の思いに反する仕事を辞めさせようとする声は
果たしてネガティブか？
体に潜む病が元で、不調を訴える身体の声は
果たしてネガティブか？
その声を聞く事で、
本当のポシティブに向かう事が出来れば、
それはネガティブな声とは言えないだろう。
ポシティブとネガティブのからくりに惑わされない。
自分にとっての真実はどちらにあるか。
それを見極める。
出来ることは一つではない。
そして、
いつも無限の可能性に開かれた自身の道からの選択を。
陰陽は静止してはいない。
ひたすらに回転しつづけ、両極を表現し続けるダンスである。
人生最大の不幸が
人生最大の祝福であることもある。
自らの内の声
その声を恐れない事。
二元論でさえ本当はあなたをしばることはできない。
すべては常に太極から観れば、あなたの味方だ。