ニユー・ネッシー事件を憶えていますか ? | 伊豆高原「怪しい少年少女博物館」のブログ

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レトロで可愛くて気持ち悪い。伊豆高原「怪しい少年少女博物館」の展示品などを紹介します。




怪しい少年少女博物館1階のフロント付近の食玩のコーナーに展示しているハート社のムー第二弾UMAのシークレット「ニュー・ネッシー」 シルバーバージョン



後方から見た所 1977年にニュージーランド沖で漁船が謎の生物の死体を引き上げた事件をモチーフにした物です



前方から見た所



クレーンから外した死体 彩色バージョンやリペイントバージョンもあるようです



箱の正面 2002年7月頃に発売された物で、イカ墨のガム入りでした



箱の側面 一番下のシークレットが今回取り上げたニュー・ネッシーです。他のキャラも一緒に展示しています



ニュー・ネッシーの写真 新聞を大いに賑わせた写真でした 「謎の動物の百科」今泉忠明著 データハウス刊より 



ニュー・ネッシーの正体ではないかと思われる海中で大きく口を開けて泳ぐウバザメの写真 同じく「謎の動物の百科」より



マスコミでも大きく取り上げられたニュー・ネッシーの事件

1977年4月25日の事です。日本の大洋漁業のトロール船の瑞洋丸がニュージーランドのクライスト・チャーチ沖で腐乱した体長約10m、重さ1.8t、首の長さ1.5m、尾の長さ2mの謎の生物の死体を引き上げると言う事件が起こりました。東スポとかではなく、大手の新聞各紙が大きなカラー写真入りで事件を取り上げ、大きな話題となりました

怪獣と超常現象が大好物の私は、小躍りして新聞記事を切り抜き、スクラップブックに保存をしたものでした。生物の死体は首が長く、ヒレもあり、白っぽくヌメッとした感じで、プレシオサウルス等の首長竜の様に見える事から「ニュー・ネッシー」と言われました

ネス湖のネッシーや北アメリカのシャンプレーン湖のチャンプ等は、遠方からの写真や目撃情報があっても、確かな物的証拠は掴めていません。恐竜生存説が実証される日がついに来た!と、当時思った人も多かったのです


正体はウバザメ?

ただその死体は、何枚か写真を撮られた後に、あまりに悪臭がひどく、他の鮮魚もダメにする為に船長によって約1時間後に再び海洋に投棄されたのでした。私は捕った魚がたとえ全部駄目になっても、この死体を持って帰るべきだったのに ! と当時思いましたが・・・

死体の持ち帰りはされませんでしたが、既知の生物とは違う ! と思った乗組員によって骨格のスケッチが行われ、生物のヒレの先に付いていたヒゲ状の組織の採取はされておりました

東京水産大学においてその組織の科学分析を行った結果1000個のアミノ酸のうちに40個のチロシンが含まれている事が判り、この比率はサメ類の比率と対応すると言う結果となったようです。アミノ酸の指数で言うと113だそうで、軟骨魚類の116に近く、爬虫類の62や、恐竜が進化したのでは?等と最近考えらている鳥類の46とは異なるようです。専門家の間では、サメの中でも、その大きさや形状からウバザメがその正体ではないかと言う事になったのでした

ニュー・ネッシーのヒゲ状の組織から採取したコラーゲンをモルモットに投与した所、ウバザメのコラーゲンに免疫反応を起こしたそうで、ウバザメ説の証拠とする人もいます

また、翌年には近くの海域で日本の漁船が同じ様な死体を見つけ、頭骨と背骨を持ち帰った所、ウバザメの物と判明したと言う事もありました

ウバザメはジンベイザメに次いで大きな魚類で普通は9m以下ですが、大きい物は最大15.2mにもなるそうです。ウバザメの頭骨は体の割にとても小さく、口の部分が脱落すると、様相が一変し、首長竜や未知の怪物の死体の様に見えるのだそうです

ただ、死体を目撃した乗組員の中には、腐敗臭が、いかなる魚の物とも違っていたと話している人もおり、アンモニア臭があるサメの物とは違っていたようです。後ろにウバサメにはない、大きなヒレが付いていたと主張する人もおり、乗組員が残したスケッチにも骨格入りで、その様に描かれていました。スケッチの骨格には、ウバザメと異なる部分があるようですが、実際に見て描いた訳ではなく、踏んだ感触で描いた所もあったようなのですが・・・

似たような死体の頭骨がウバザメだったと言う事もありますが、せめてこの死体の頭骨だけでも採取しておいたら、もっとはっきりしたのに・・・と思うと惜しい気がします


深くて広い海の中には未知の世界が広がっている

大きい物は体長が7m以上になるメガマウスと言うサメも1976年に発見されたのです。恐竜の生き残りとは言わないまでも、海には未知の大型生物が生息している可能性は十分あると思います

伊豆半島に接する駿河湾は最深部は水深2500mに達し、日本で最も深い湾で、珍しい深海生物が良く採取されます

大型で未知の海洋生物が伊豆周辺で発見される日が、いつの日か来るのではないかと、私は期待して止まないのです