自分の本音を巧妙に隠して、
ふわふわと、明るく楽しく賢く優しい人を演じてきました。
あまりにも
長い間、本当の自分を隠してきたために、
私は、本当の自分が居ることすら、忘れ去っていました。
そんなあるとき、
カウンセラー同期の直ちゃんに、
吉武悠貴(ゆうきん)さんのセミナーに誘ってもらいました。
そこで、ゆうきんさんに言われたのが
「あなたはいま、華やかで可愛い声だけれど、本当はしっとりと深みのある声を持っていて。ちょうど、ふわふわした声から、どっしりとした本来の声に戻るタイミングが来てますよ。」
それはそれはもう。
私には、長年「歌うときも喋るときも裏声」
という特徴がありまして。
オペラのソプラノの音域は出るけど、山口百恵さんの歌は声がでなくて歌えない。
地声なんて出したこともない。
長年、ボイストレーニングを続けてますが、裏声で歌うことに限界を感じていたけど、地声の出し方を知らない。
という悩みを抱えていました。
直前まで抵抗して物凄く悩みましたが、エイヤで、先程のリンク先にある「声のマスターコース」に申し込みました。
因みに、物心ついた頃から地声なんて出したことないのに、さあ地声を出しましょうで地声に戻すなんて、ショック療法でもしなければ、無理臭くないですか?
ですよね?
ふふふ
アハアハハハハ
ええ。
声のマスターコースでは、毎回、エネルギーの世界で、ゆうきんさんに肩を掴まれ、目を覚ませ!!とガクガク揺すぶられるような事が起きてました(実際に肉体的には、何もされてませんよ(笑))
以前も書きましたが、
私は何事も優等生で居なければ、と
繕って生きてました。
でも、声のマスターコースでは、
毎回、「本来の自分に繋がる」ことを求められます。
これは、普通に生きてきた人には、当たり前に出来ること。
他のメンバーはみんな、簡単にやっていました。そして、いつも、私だけそれがどうしても(私は出来ているつもりなのに)出来てなくて、ゆうきんさんにダメ出しを受け続けたのです。
あるとき、ゆうきんさんは皆に、
「自分の肝と繋がって。」
と言いました。
私も、出来ないなりにチャレンジし、時間をかけてゆっくりと自分の中を探そうとしてみました。
そして、自分の中を探ってみたら、真っ暗闇で、呆然としました。
「出来ません。暗闇しかありません。」
それまで、なんでも努力して努力して、ちょちょいとこなしていたつもりの私でしたが、
自分自身の中が暗闇で包まれていたことに、絶望に近い気持ちを抱きました。
闇を払う。
止めているものを破る。
というワークを、ゆうきんさんに教わりやりました。
それまで、努力して努力して、人の何倍も見えないところで努力して、
そしてちょちょいとやってのけてきた私は、
自分だけ、自分自身と繋がることができない事実を突きつけられて、悔しくて悔しくて。
出来るようになるために、日常でいつも肝を意識し、常に自分自身を探すことを心掛け、ストイックにそれに取り組み、
意識がそれで一杯になり、いつしか日々それしか考えられなくなり、
そして。
日常が、まったく楽しめなくなりました。
私は、その壁にぶつかり、心から絶望しました。
こんなに日々をすべて使って取り組んで努力しているのに、私は全然出来ないし。
でも、他のメンバーは普通にできてるし。
なんなのこれ?!
私は、今までもこれからも、自分自身に繋がれず、仮初めの自分で生きていかなければならないの?
悔しい。
辛い。
もがきにもがいて。
涙が出て、そして、とうとう諦めました。
もういい。
出来なくていい。
皆が当たり前に出来ることを、私が出来なくても仕方がない。
嘘で塗り固めた自分でも、今の何も楽しめない自分より、今までのちゃんと人生を楽しめていた自分の方がまだマシだ。
「もう、仮初めの私のままでもいい。それでも楽しく生きていく。」
出来ない自分に腹をくくり、そのまま認めました。
そして、最後の合宿を迎えました。
声のマスターコース受講中、どんどん地声が出せるようになっていっていたのですが、
最終日の合宿で。
私は、ようやく
奥底の方で封印されていた、小さな私を
見つけることが出来たのでした。
皮肉なもので、
ちゃんとやろうとどれだけ努力しても、どうしても出来なかった、
封印した自分 探し
諦めたことで、
見つけることができたのでした。
本来の私は
おっとりとしていて
色々なことをじっくり味わいたくて
周りにそれほど関心もなくて
興味のないことには目を向けなくて
好きなことにはずっと夢中で、そればかりしている子で。
繕っていた、
何でも手際よくやれて
効率よくスピーディーで、
空気を読んで周囲を把握して、さりげなくフォローして
相手を不快な気持ちにさせない
そんな心掛けをしてきた私とは、真逆な人でした。
何故、本来の私を封印していたのか。
次の日記で、解き明かします☺