ユダヤ教と一言で言っても、宗教活動を行なっていた人たちには、それぞれ役割がありました。
とくに大事なのは、1 サドカイ派、2 ファリサイ派です。
当時のユダヤ教の主流派であり、彼らとイエスとの対立が福音書にはっきりと記されているからです。
1 サドカイ派
ユダヤ教の信仰の柱の一つは、聖都エルサレムにある神殿の祭儀です。
エルサレムの神殿体制を支えていたのがサドカイ派(ギリシャ:サッドゥーカイオイ、英語:Sadducees)です。
自分たちはサドカイ人(びと)と呼ぶ慣わしとなっています。
大祭司など宗教的高級職の集団です。
民は神殿に税金を払っているので彼らはそれで豊かに暮らしていました。
福音書によれば、イエスはエルサレム神殿の崩壊を予告しています。
イエスの宗教活動は神殿勢力とは対立的な関係にあったわけです。
映画『マリア』(原題:The Nativity Story)の冒頭でゼカリアが神殿に入り、預言をもらうシーンがあります。ゼカリアはサドカイ派です。
しかし、70年の第一次ユダヤ戦争によりエルサレムの神殿は破壊されてしまいました。
それによりサドカイ派は衰退し、消滅しました。
参考文献 信じない人のためのイエスと福音書ガイド 中村 圭志


