キリスト教にはユダヤ教のお祭りが度々出てきますが、その内容を知らないと何を起源にしたお祭りなのか分からないままになってしまいます。
一年の初めからユダヤ教のお祭りを見てみたいと思います。
プリム祭(仮装祭)は、紀元前5世紀のペルシアの王妃であったユダヤ人のエステルが、ユダヤ人の皆殺しを図った王宮の高官ハマンの手から同朋を護ったことを記念する祭りです。
ユダヤ歴のアダルの月(2月中旬から3月中旬)の14日と15日に祝われます。
この月にこの祭りがあるので、「一年中で最も幸せな月」とされています。
王宮の高官ハマンは自分に跪いて敬礼することを人々に強要しますが、エステルの養父モルディカイは、イスラエルの神にしか跪かないと、これを拒否します。
怒ったハマンは、ユダヤ人皆殺しを企てます。
しかし、エステルは命を賭してその悪計を阻止し、彼を滅ぼしました。
この時、ハマンがくじ引き(プリム)でユダヤ人殺害の日を決めたことから、祭りの名前となったと言われています。
祭り自体は、ユダヤ人がセレウコス朝シリアの支配下にあった頃には、既に行われていました。
ユダヤ人のバビロンからの解放を記念するものとして成立していたようです。
シナゴーグでは、「エステル記」が朗読されます。
その中でハマンの名が出ると子どもたちは音を立てて騒ぎます。
祭りの日、町では大人も子どもも仮装をして練り歩き、家ではパーティーが開かれます。
参考文献 ユダヤ教 カス・センカー

