シリーズも最終巻です。
そして今回は上下巻、ボリュームもハラハラドキドキ感も倍増の内容となっていました(^^)
上巻からです。
魔法円事件の首謀者や、国際テロ組織CBETの狙っている「スイッチを押す者」以外にも、脳移植候補者の永久、殺人鬼都夜の脳が狙われていること、組織の企みが少しづつ明らかとなって行きます。
上巻では、新たな魔法円事件の被害者は出ておらず、犯人の特定捜査がお話の中心だったにも関わらず。
読み進めれば進めるほどいや増す緊迫感が半端なく、背筋がザワザワするというか、ゾワっとするような感覚に襲われました。
それでも、読んでいると先が気になってページを捲る手が止まらなくなり、気づけば一気読みで最後まで厚田班のメンバーと一緒に疾走している感じでした(^^;;
事件の方も、組織のトップであるミシェルの行動が少しず大胆になり。
晩期死体化現象の研究家スサナも味方かと思われていたのに、どこか不気味な行動を見せ。
さらに培養された都夜の脳が、比奈子を認識して憎悪を見せたりと、どこか不気味で不安を煽られるようになり。
安全であるかと思われていたセンター内が、内部からの攻撃の脆弱さ露呈した上巻。
比奈子たち猟奇犯罪対策班のメンバーは、狙われた人たちの命を守りきれるのか、培養された都夜の脳を破壊することは出来るのか、比奈子だけでなく厚田班の底力が試される下巻へと続いて行きます。
そして、一番気になったのは比奈子と野比先生こと保の仲が、ガンさんと死神女史と同じよに、男と女ではなく仕事の上での同士となりそうでとても気になる内容となっていました。
内容(「BOOK」データベースより)
数々の殺人の果てにテロをたくらむ組織「CBET」が狙っているのは、センターにかくまわれている天才的プロファイラー・中島保の技術。それ以外にも、彼らの求めるものがセンターに揃っている状況が発生していることに気付く猟奇犯罪捜査班。スヴェートのトップ・ミシェルの情報を探るなか、比奈子は培養された都夜の脳とあらためて対峙するためにセンターを訪れ…。大人気警察小説シリーズ第10弾、ついにクライマックス。
出版社: KADOKAWA
ISBN-13: 978-4041067673
発売日: 2019/1/24