【感想】 あきない世傳 金と銀(六) (本流編) / 高田郁先生 | 活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

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本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

シリーズ6冊目です。

前回の最後で倒れてしまった智蔵が亡くなり。
店の存続、後継者問題、女名前での商い禁止など、悲しみにくれる暇もないぐらいに問題山積の幸のお話となりました。

智蔵がいなくなり、店の存続どころか2人の悲願でもある、五十鈴屋江戸店の話も危うくなってしまった今回。
幸は大切な人を失った悲しみや自分のことを後回しにし、店のことを第一に考えていきます。
なんとか女名前でも店主となれるよう考え抜き、船場での女名前3年猶予の前例を組合に認められ、7代目店主となることが出来たのですが。
やっと心が緩んで安心できたことで、初めて愛する人を失った哀しみに浸った幸の様子には胸が痛かった ( Ĭ ^ Ĭ )
高田先生こう言うお話書かせるとうますぎるんですもの。

そんな幸に対して今回腹がたったのは妹の結の態度( º言º)
前々から泣き虫で我儘という感じはありましたが、今回は目に余る💢
友蔵を喪って涙も出ないくらい悲しみにくれ、これからの五十鈴屋や店で働く者たちのこと、御寮さんとして考えなければいけないことで頭が一杯の幸に、姉さまは心がないのなんていって自分だけが悲しみにくれる。
さらに、一緒に江戸に連れて行ってくれと我儘を言う。

最後の方では自分の我儘振りを多少なりと省みた結でしたが、今後の成長を見守りたいですね(^^;;

そして時をかけ知恵を絞り、女衆だったお竹どんを右腕に、先に江戸に出ていた佐七や賢吉を頼りにして、智蔵との約束を守るために満を持しての江戸進出を果たします。

店の名前を染め抜いた手拭を神社に寄進したり、撞木杖を参考にした帯を飾って見せるための小型衣桁を考えだし。
さらに一緒に江戸に出てきて幸の右腕となった、小頭役となったお竹どんの得意分野を生かした、帯の結び方講座など先に江戸にいた佐七や賢吉と共に知恵を絞りあい、長い年月と熟考に熟考を重ね。
江戸の人々が忘れらない、四十七士討ち入りの12月14日に開店の日と、江戸への討ち入りを果たします。

大阪と江戸では商いの仕方も、売れる商品も全く違うなか、「買うての幸い 売っての幸せ」を今後、五十鈴屋江戸店で商いの夢を幸がどう叶えていくのか。
やっと辿り着いた、商いの本流をどう泳いで行くのかが楽しみです(^^)

これ以上、幸につらい思いをして欲しくない。。。

内容(「BOOK」データベースより)

大坂天満の互服商「五鈴屋」は、天災や大不況など度重なる危機を乗り越え、江戸進出に向けて慎重に準備を進めていた。その最中、六代目店主の智蔵が病に倒れてしまう。女房の幸は、智蔵との約束を果たすべく立ち上がった。「女名前禁止」の掟のもと、幸は如何にして五鈴屋の暖簾を守り抜くのか。果たして、商習慣もひとの気質もまるで違う江戸で「買うての幸い、売っての幸せ」を根付かせたい、との願いは叶えられるのか。新たな展開とともに商いの本流に迫る、大人気シリーズ待望の第六弾!

角川春樹事務所 (2019/2/14)