パラレルワールードものと言うか、タイムトラベルものと言っていいのかな? という、ちょっとSFぽいけど大学生の爽やかで切ない恋物語です。
電車の中で一緒になった女性(愛美)に一目ぼれをした、美大生の高寿は彼女を追いかけてまでも必死に告白し、晴れて恋人となりますが彼女には予想もしていなかった秘密をもっていました。
出会ってすぐから意気投合し、初めて出来た恋人たちらしい爽やかなデートを重ね、お互いの気持ちを通い合わせて行きますが、ある時愛美が落とした手帳を高寿が偶然に見てしまったことから、愛美の秘密が徐々に明かされていきます。
愛美は普通とは逆の時間軸の中で生きる、隣り合わせの世界(パラレルワールド)の住人で、数年に一度の時空移動ができる時のみ出会えるが、その時は常に年の差があり、この出会いはお互いが20歳となった奇跡的な出会いで、たった40日間だけの恋であったこと。
京都を巡るデート、二人のフワフワとした恋模様は読んでいて楽しかったのですが、普通とは逆の時間軸を行き来する愛美の状況を上手く飲み込めず。え~っと昨日の愛美は高寿にとっては今日の愛美で、5歳の時に出会った相手は40歳で、10歳の時に出会った相手は35歳で?( ˘•૩•˘ ).。oஇ と頭がこんがらがって、2人の恋模様よりもそちらが気になってしまい、泣ける話という噂でしたが全く泣けませんでした……
多くの方が切なくて泣けたと言っているのを見ると、それほどでもなかった私は薄情なのかな (。-_-。)
もちろん感動したし最後は切なかったですよ。
2人が別れたあとのことはエピソード的にしか書かれていませんが、「僕たちはすれ違ってない。端と端を結んだ輪になって、ひとつにつながってるんだ」の高寿の言葉通りに、これからも別々の年齢で出会っては別れていく2人。
20歳の恋を覚えていて、思い出だけを胸に仕舞って生きていくのはやはり切ないですものね……
そんな愛美にとっては最後、高寿にとっての出会いから、もう一度読み直したくなる本でした。
内容(「BOOK」データベースより)
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。
