【感想】 猫がいなけりゃ 息もできない / 村山由佳先生 | 活字大好き本のむし 綾乃の本のつぶやきブログ

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本を読むのがとにかく大好きです。
そんな好きな本の感想などを字数にとらわれず、つぶやいていくブログです。

村山先生が鴨川に住んでいる頃に、ずっと一緒に苦楽を乗り越えてきた、村山先生にとってかけがえのない盟友。猫のもみじさんと過ごし、彼女を見送った約10ヶ月の日々と、今いる青磁くん・銀次くん・サスケくん楓ちゃん兄妹との軽井沢での生活を、猫達の写真を交えながら綴ったエッセイ。

途中の愛に溢れた写真とコメントがとても素敵です。
 
本の初めは村山先生が子供の頃に飼ってきた猫達と、結婚後に猫を飼えなかった時期の話しから始まり、最初の旦那さんとの不仲からもみじさんを残し家を飛び出した時の話し。
そしてなれない東京での二人暮し、時にクスッと笑えてホロりとくるエピソードから、青磁くん・銀次くん・サスケくん楓ちゃんを迎えた時の話しへと、続いて いくかと思われた内容は、偶然にもNHKのドキュメンタリー番組、『ネコメンタリー 猫も、杓子も。 特別編「村山由佳ともみじ 軽井沢の日々よ 永遠に」』出演が決まった頃、もみじさんの口の中に出来た癌の発見から、徐々に闘病生活へと話は変わっていきます。
(ネコメンタリー 猫も、杓子も。を見なかったことを今更ながら後悔。。。)
 
この本を読む前から、もみじさんの闘病生活が中心のエッセイということは知っていたのですが、17歳のもみじさん(人間だったら70歳以上のおばあちゃま)が、痛みや弱音を言葉にして伝えることが出来ないにも関わらず(時々、関西弁で先生達に注文などを付けることはあれど(^^;; )、10回以上の手術に耐えて平均余命3ヶ月という病気に立ち向かっていく姿、病気とは別に加齢により徐々に衰えていく体力。
それでも懸命に生きる姿は切なかったです。
 
そんなもみじさんの、ありのままの姿を伝えていく先生の文章だったり、言葉の一つ一つから、もみじさんへの溢れるばかりの愛情と迫り来る別れへの悲しみが痛いほど切々と伝わってきて、何度も涙で先が読めなかなり、本を閉じては心を落ち着かせてて、それでもダメでしばらく経ってから読み始めるという事の繰り返しでした。
 
自分にとっても大切だった存在を猫エイズという病気で、見送った時のことを思い出し、失礼かとは思いつつも自分の時と重ねてしまい、読むの辛かったんですが、もみじさんの頑張りに勇気をもらい最後まで読み切ることが出来ましたけど、今思い出しても切なくて泣けてきます(T_T)
 
村山先生の言葉ではないですが、「居ないことが悲しいんじゃない、勿論悲しいけど、暖かな存在を抱きしめられないことが淋し」と言う言葉が、痛いほど分かるだけに辛い……
何年経とうが、しなやかで、柔らかくて、暖かな存在を抱きしめられないことって本当に辛いので、先生には早く元気になって欲しいですし、今いる猫ちやん達には少しでも長生きして欲しいですね。
 
そして出来ることならば、もみじさんには早く着替えて、かあちゃんととうちゃん(先生と背の君さん)の元に帰ってあげて欲しい……… 
 
 
この本は、大切なペットを無くしたことがある人、今ペットを飼っている人、そしてこれからペットを飼おうと考えている人には、是非とも読んで欲しい1冊です。
 
あとこれから読む方は、タオルを用意することを忘れないようにすることをオススメします。
号泣必須です…  (╥﹏╥) ゥゥ
 
たくさん愛されて、幸せな猫生を送ったもみじさんが好き放題言う。
今、WEBで連載中の「もみじの言いぶん」の書籍化も期待したいです。
 
 
内容(「BOOK」データベースより)
 

房総・鴨川での暮らしを飛び出して約十五年。度重なる転機と転居を経て、軽井沢に終の住まいを見つけた著者。当初二匹だった猫は、気づけば五匹に。中でも特別なのは、人生の荒波をともに渡ってきた盟友“もみじ”、十七歳―。大反響のWEB連載が、読者の熱望を受けついに書籍化!愛猫とのさいごの一年。リアルタイムで綴られた奇跡のエッセイ。

 
ホーム社 (2018/10/26)
 
あと、小さい頃のもみじさん4姉妹(かすみちやん、麦ちゃん、つららちゃん)やお母さんの真珠さん、おばあちゃまのこばんさんが出てくる関連書籍も読むと、また切なさが倍増します。
 
【関連書籍】