またコメダにきた。
3日ぶりだ。
一昨日は歯医者に行き、昨日は女が来たので来れなかった。
と言うか、女は来たが俺が機嫌を悪くして、拒否的態度を取ったので帰って行った。
電車で1時間ちょっとかかるが、やむを得ない。
そのいきさつはこうだ。
女が来て1時間くらい話していたが、女が自分が40年くらい維持して来たバドミントンクラブの50代の仲間の男のことを、いつもの調子で自慢げに話したことだ。
その男は独身でいつも女がおり、モテるので女を取っ替え引っ替えし、自分は結婚はしたくなく、セックスフレンドがいればいいと言っている、と自慢げに言うのだ。
この話は俺は何十回と聞いており、いつも少し動揺し気分が悪いが、表面をつくろつて流して来た。
しかし、昨日は聞き流さず、悪い気分をそのまま態度に出して、急に目をつむって、黙って物を言わなかった。
そして、この気持ちを感じながら、自分はどういうイメージを持てばこの動揺を収めれるか探っていた。
すると、「排除する」と「拒否する」というイメージを取ると、動揺せず、自分自身でいられることが分かり、その気分通り、コタツに横になったまま、女の反対側に顔を向け、なおかつコタツの布団で顔をおおった。
女は俺が顔を上げていた当初は、何か食べ物を食べさせようと、
俺の口元に持って来たが、俺が受け付けないので、ちょっとの間コタツの反対側で横になっていたが、すぐに諦め居間から出て行った。
俺はトイレに行っていると思い、俺のさっきのイメージを保ち、彼女を拒否する態度を想定して、二、三十分じっとしていたが、立ち上がって行ってみると、女はおらず帰ったようだった。
駅まで歩いて四、五十分かかるが、まあ大丈夫だろう。
まあ顛末はこういうことだが、ここには問題が2つある。
まずは俺だ。
俺は、この女が、長年バドミントン仲間として付き合って来たこの男とは別に、もう1人俺と同じくらいの男が、やはりクラブの女3人と順次不倫して来、自分も加担して来たことを、やはり何十回となく得々と自慢げに話すことに、いつも気分を悪くして来た。
そして最近、もうその話はするなと釘を刺していた。
俺は、他の男が俺より女にモテたり、不倫したりするのを羨ましく思い、自分よりその男が上のように感じて自信を失い、弱気になるのだ。
そうだ。俺は女にモテたく、若い魅力的な女と付き合いたいのだ。
それを縛っている俺の10も年上のおばさんに、自分のことのように自慢されたくないのだ。
自分の立場を考えろ。俺の立場を考えろ、ということだ。
そして俺の問題点は、自分を無視した、自分の受け入れられない相手の言動を、排除拒否できるイメージと態度が今まで持てなかったことだ。
それと、若い女と付き合った経験のない俺は、そのことについては、彼らより下ということを突きつけられて、内心苛立つのだ。
女の方の問題は、何故この2人の話を永遠にしたいのか、ということと、俺がそれをどう感じるか、相手の立場に立ったり、相手の感情を感じる感受性の無さ、である。
何故彼女が、何十回となくこの話をしたいのか、これは彼女が男の経験がほとんどなく、そのためのコンプレックスを覆い隠し、なおかつ、それを自分のことのように感じて話し、その結果、そういう男と女の話では、相手の上に立てるという心の動きではないか。それが俺の心を曇らせる、傷つけるのだ。
たぶん彼女はこの2人の話を、ある程度親しい人達に何十回となくして来たのだろう。
その後彼女から連絡は無いが、どうせそのうち何か言ってくるだろうが、俺はどう対応したものか。