激動の同窓会 | 孤独を生きる(孤独な心と人間関係を求めて)

孤独を生きる(孤独な心と人間関係を求めて)

60才で定年退職し家庭内離婚実行中の孤独なACの万年青年が、男女の交遊を求めて彷徨うさまを記録します。

一昨日は、午後2時から高校時代の同窓会があるので10時の汽車に乗り、12時半にM市に着いた。

M市は、俺の元職の本拠地である県庁があり、母親が今も住んでいる家があり、俺の娘も住んでいる、俺とは縁の深いところだ。

俺は高校入学と同時に、田舎に祖母と家を残して、両親と兄弟と一緒にこの町に移り住んだ。

高校は県内一の名門の進学校だった。

ここで俺は学校不適応に陥り、不安で辛い学校生活を送る。

今は登校拒否というものがあるが、その頃はそういうものもなく、登校拒否すらできない状況と言ったらいいのだろうか。

とにかく毎日不安で、つらい高校生活だった。

それまでにあった生まれてからずっと同じ環境、学校、友達が無くなり、全く知らない経験したことがない環境に置かれ、俺は驚愕し、孤立し、周りに適応できなくなっていた。

俺中心の世界が、そうでないことを初めて知ったということか。

まあここが俺のこれ以後の社会不適応人生の始まりなのだ。

だからここの同窓会も、3年前の還暦同窓会が35年ぶりで、今回が2回目みたいなものなのだ。

M市に着いて、俺は多少自分を失っていることに気がついた。

考えたところ、M市は出身高校や元職の本拠地があり、俺には縁が深いが苦手なところなのだ。

さらに考えを進め、今の不安は同窓会へ行くことに対するものであり、それは何かというと、孤立することの不安であることに気がついた。

俺はこの頃から孤立しがちになり、それをカバーする能力も無かった。

だからクラスにはわずかに話せる2、3人の似たような友達しかおらず、いつも不安でビクビクしていた。

まあこういう関係の中の同窓会だから、昔と同じ不安が来たのだが、孤立することを恐れていることが分かったところで、俺はその不安な状態を抜け出し、「孤立してもいい」という新しいイメージが出来て同窓会へと向かった。

同窓会では、俺は次々とこの前の同窓会でなじみになった同窓生に「よお」とあいさつをし、話しかけた。

俺はサッカー部のキャプテンをやっており、その頃サッカーだけが生きがいだったが、その時の仲間も2人来ており、彼らとも親交をかわし、俺は調子づいた。

同窓会はクラスごとのテーブルになり、俺のクラスは男女6人づつのメンバーだったが、ここでも俺は男女問わず話しかけ、賑やかで楽しかった。

途中他のテーブルにも周り、前回からちょっと2人だけの関係が出来、今回彼女とどうしようか考えていた女性にも話しに行ったり、先のサッカーの仲間2人とも話したり、前後関係は忘れたが、クラスのバツイチというほとんど初めて話す女性の肩を抱いて立ち話をしたりしていた。

その後、俺のサッカーの仲間1人が加わったクラスのものだけの二次会でもカラオケの初めに歌い、大喝采を浴び、女性だけで固まっている向かいのグループの女性らにそれぞれ話しかけ、その話題が皆の共通話題になったりした。

また、その中の昔人気者だった女性が、携帯でツーショットの写真を撮りに俺の隣に来たので、俺は彼女の腰をしっかり抱いてピースサインをし、どうしようか迷っていた両隣の男2人にも一緒に入るように促して、写真に納まった。

余談だが、この時の彼女の腰のしなやかさ柔らかさが色っぽく、今も心に残っている。

また今考えると、彼女は俺にあの時気があったのかとも思えてきて、惜しいことをしたと思ったりする。

ただ、当時彼女はクラスや学校の人気者、俺は誰にも知られておらず、存在感のない生徒、こういう関係なので、彼女が俺と写真を撮ろうと来たのが驚きで、それ以上考えが浮かばなかったのだ。

そしてこの店が予定時間を過ぎ退出となった時は、それまであまり話さなかった幹事役の男性が、別のクラスの二次会の会場に誘ってくれ、数人がそこに行った。

そこは前回同窓会でも行った音楽のできる店で、バンドをやっている同窓生が演奏していたが、俺もちょっとやりたい気持ちを隣の友達に話すと、いつの間にかステージに上がるようになっていた。

俺は全く準備が出来ていなかったが、そのままステージに上がり、ギターを借りて、いつも練習していた「順恋歌」を弾き語り出した。

ところが最初のフレーズを歌った頃から、楽譜が見えなくなり、俺はあっさり、何も言わずサッサとステージを降りた。

ステージに上がっ時も降りる時も、何も言っておらず突然なのと、酔っていたので、観客の同窓生の反応が全くなかったのか、多少はあったのか、分からない。

ただ降りて少ししてから、勧めてくれたクラスの男が、何故やめたのか聞いてきたので、楽譜が見えなくなったと答えただけだった。

ただ俺としては、ここだけはこの同窓会での残念なところではある。

その後また誰かに誘われたのだろう、また別のクラスの二次会の店に行った。

ここは同窓生の女性の店で、かねてから話は聞いていたところで、この女性も今回、一時会場での俺の間接的なあいさつに向こうは無視していたが、俺はクラスが一緒だったこともあり、昔の顔と名前は知っていた。

まあここでは、店員の男性が何を飲むか聞きに来たが、何も頼まなかったことや、その同窓生のママが、先に帰ると、俺が行ってから初めて顔を出して、帰って行ったことを覚えているくらいだ。

その後、今度はそこにいた、ここ数年前に前職場で同窓生と知った男性に誘われ、その男の仲間の男の三人で寿司屋に行った。

その男2人は、高校時代の県内一強かった軟式テニス部の主力とのことで、当時のテニス部の話や、今の俺のテニスの話になった。

話したのは、俺の知り合いではなく、もう1人の知らない友達の方で、彼はテニスの話しに夢中だった。

そして気がついたら0時を回っており、俺は途中慌ててホテルにキャンセルでないことを電話したり、帰りのタクシーでカバンを持っていないことに気づき、慌ててそのままタクシーで反転して寿司屋に帰ったらカバンがあってホッとしたりと、酔った中でも割としっかりしていたようだ。

寿司屋でも2人はビールを頼んだが、俺はお茶にしたりと、今までの俺にはない行動だった。

まあこういうことで、一昨日は激動の日となった。