こんにちは、
目黒区東が丘
『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の 山本綾子です。
突然ですが、
新しい、使い方を知らない機械を使うとき、
最初におおよその”トリセツ”を全く見ずに、
お使いになりますか?
似たものを使ったことがあって、
すでになんとなく予想できる場合は、
適当に使い始めることもあるでしょうが、
全く初めて触るものだった場合、
おそらく使い方を調べるでしょう。
では、
ご自身のカラダの"トリセツ”は
どうでしょうか?
何十年と一緒に生きてきた身体だから、
誰かに教えてもらわなくたって、
使い方なんて知ってるよ、と思われる方も
多いかもしれませんが、
果たしてそうでしょうか?
最近有名になった、「スマホによるストレートネック」
(画像はhttps://medical.jiji.com/topics/1037より)
誰もが、自分の身体だから使い方を理解していれば、
これほど社会問題にもならなかったはずですね。
自分の身体なのに、
取り扱い方を実はあまり理解していなかった。
多くの身体の不調は、
身体の”トリセツ”を理解していないことから起こっています。
皮膚科の疾患というと、
どうしても、「皮膚だけ」を見てしまいがちですが、
皮膚だけでなく、「身体全体」を診ると、
「身体としてあるべき使い方から外れてしまった」ために、
その症状が起こっていることが見えてきます。
勿論、これは、「湿疹の出ている皮膚」しか見ていないと
まったく気づかないことです。
例えば、頭皮の脂漏性皮膚炎や頭皮の湿疹では、
首やお腹までチェックすると、
ある共通点が見えてくるのですよね↓
ときどき、
「皮膚科なのに、皮膚以外のところを診るの?」と
怪訝な顔をされる方がいらっしゃいますが、
これは、皮膚というものが、
どうやって「生きている」かを全く理解されていないためで、
非常に残念でなりません。
三流の皮膚科医は「発疹のある部位の皮膚しか見ない」
一流の皮膚科医は「発疹のある部位の皮膚だけでなく、
身体全体を診る」
どうぞ、
このブログをお読みの皆さんは、
ご自身の湿疹の出ている部位の皮膚だけでなく、
「身体全体」を見て、「本来はどうあるべきだったか?」に
照らし合わせてみてください。
きっと、改善のヒントが見えてくるはずです。