【アトピーの湿疹部位別読み解き方】腰の湿疹で考えるべきことは腰の使い方 | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」

院長の山本綾子です。

 

今日は「腰の湿疹からこんなことが判明!」というお話です。

 

その患者さんには、上図のように、腰の部分に湿疹がありました。

背骨の腰部分の凹みに一致するように、縦に湿疹がありました。

 

こういうときは、

「反り腰」をしている、というサインです。

 

私は、こう、患者さんに言いました。

「湿疹は、反り腰をしていると、言っているのだけど、

腰に力をいれて立ったり、座ったりしていませんか?」

 

けれども、その方がおっしゃったのは、

「そんなつもりはないのですが・・・・」

 

おかしいですねえ。

ついに、山本綾子の読みが間違ってしまったのでしょうか?

 

次に私は、このように患者さんにお願いしました。

「では、靴を脱いで裸足でまっすぐ立ってみてください」

 

すると、どうでしょう!

 

ご自分ではまっすぐ立っているつもりでしたが、

見てみると、「完全に膝が曲がっている状態」でした。

そう、こんなかんじに。

ちょっとお粗末ないたずら書きのような図になっていますが、

どうぞご容赦を。

 

膝が完全に曲がってしまっていて、

腰をまっすぐさせようとしても、

どうしても、少し腰が反った状態になっていたのです!

 

この私の指摘には、

患者さんも驚いていらっしゃいました。

全く、そのような自覚がなかったからです。

 

患者さんすら気づいていない身体の癖を、

「腰の湿疹」はきちんと教えてくれていたのですね!

 

いつも私は診察で、

「身体はとても正直だから、

身体の癖が全部出るんですよ」と話すのですが、

このようなことが頻繁に起こるからなのです。

 

あなたも、ぜひ、

嫌な湿疹だなあと思うまえに、

「この湿疹は、私に何を伝えようとしているのかな?」と

考えてみてください。

 

きっと、

思いもよらない身体からのサインに気付くはずです。