【アトピーの戦略的治し方】アトピーを”解読”する第一歩は、「谷折り線」から! | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

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山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」

院長の山本綾子です。

 

***<2019年6月9日更新>*********

明日、6月10日(月)よりメディカルフィットネスを再開します。

月・水・木曜日の午前(10時~、11時40分~の2コマ)と

水曜午後(14時30分~の1コマ)となります。

 

受講には、保険診療を受けていることが必要です。

メディカルフィットネス受講をご希望の方は、

まず、保険診療を受診してご相談ください。

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さあ、前回の問題の解説をしてゆきましょう。

前回のブログをお読みでない方は、

まず、こちらから↓

1例目と、2例目。

どちらも、

身体の前面と後面に湿疹が出ていることは、同じです。

「お腹」と「腰」に出ている点も同じです。

どちらも問診票で湿疹の出ている部位は、

「お腹と腰」という表現になってしまいますが、

湿疹の意味は全く違います。

 

この、「湿疹の出方」の違いを「解読」することこそ、

アトピー完治への近道。

 

私の診察を定期的に受けるのは、

ただ薬をもらうのではなく、

この「アトピー解読の技」=「アトピー発症機序理論」を

自分で理解して自分で治すための「奥義」を

マスターするためなのです。

 

当院で行う「メディカルフィットネス」は、

ただプログラムをこなすだけでは、効果半減。

しっかりと、自分の頭で、「アトピー発症機序理論」を

理解したうえでこそ、効果が出るのです。

 

ここをわかったところで、

早速、前回の問題の解説といきましょう。

1例目の

は、お腹の位置に、横線状に湿疹が出ています。

また、腰にも横線状に湿疹がありますね。

 

2例目はどうでしょう?

 

お腹というよりは、「胸下」あたりに、横線状に湿疹。

腰のほうは、縦線状に湿疹があります。

 

胸やお腹の横線状のラインは、

皆さん、ご存知の「谷折り線」です。

上2つは、大人、下は2歳児です。

真ん中の写真は、全く、お腹にお肉の余剰はないのですが、

線が2本横に入っています(やや見えにくいですが)

 

谷折り線と言うと、

「太っているから」と勘違いする方が多いですが、

実は太っているからではありません。

(真ん中の例からわかりますね)

 

一番下の例を見るとわかりやすいですが、

その部位で潰していますよ」という

身体からのサインなのです。

 

そして、「本来伸びているべき部位を潰す」と

どうして問題なのかは、

次回のブログでお話しましょう。