【アトピーの戦略的治し方】手のひらは前(赤ちゃんは天井)を向いていますか? | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

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山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 「山本ファミリア皮膚科 駒沢公園」

院長の 山本綾子です。

 

***<2019年4月2日最新版>***

https://ameblo.jp/ayakoder/entry-12416124634.html

現在、スタジオプログラムを改変中のため、

新規のスタジオセッション(小学生以上)の受付を

一時中止しています。

 

乳児~幼児のアトピーの場合は、

スタジオセッションはなく、診察室内となります。

土曜日は非常に待ち時間が長くなりますので、

平日の受診を強くお勧めしています。

 

また、赤ちゃんのベビーフィットネスは、

赤ちゃんの成長に応じて、月齢ごとに学ぶのが理想的ですが、

遠方で頻繁に通えない方は、

クリニックのお問合わせフォームからご相談ください。

*******************

さて、今日のお話は、

「手のひらの向き」

についてです。

 

まずは、このイラストから。

(イラストはウィキメディアコモンズから)

このヒトのイラスト図の状態を、

解剖学的肢位(かいぼうがくてきしい)」と

呼びます。身体にとって、最も負担の少ない位置です。

 

ここで、皆さん、

肩の力を抜いて、まっすぐ立ってみてください。

このとき、手のひらはどの方向を向いていますか?

 

太ももの方向?

前?

やや後ろ?

 

今日、注目して欲しいのは、

「手のひらの向き」。

 

このイラストでは、手のひらが前をむいています。

この状態が、実は、身体にとっては負担の少ない位置。

 

小学校などの体育では、

「気をつけ」のときに、手のひらを太ももにくっつけると

習いますので、太ももを向いている方も多いかもしれませんが、

実は、身体にとって負担が少ないのは、

「手のひらが前をむいた状態」。

 

診察室でアトピー患者さんを診ていると、

ときどき、

「手のひらが後ろを向いている」

方がいます。

 

手のひらが後ろを向いていると、

脇の隙間はどうなるでしょう?

 

手のひらが前を向いている時と比べ、

脇の隙間が潰れてしまい、

脇の血管やリンパ管が潰れてしまいますね!

 

つまり、手のひらを後ろに向けているだけで、

上肢の血流・リンパ流が悪い状態を

自ら作り出しているわけです。

 

いまのお話は、大人の場合ですが、

まだベッドで寝たままの赤ちゃんにも、

見かけることが「非常によく」あります。

 

赤ちゃんをベッドに仰向けにします。

このとき、赤ちゃんの手のひらは、

どちらを向いていますか?

普通は、手のひらが上(天井)を向いています。

 

しかし、

手が冷たくなっていたり、

腕がガサガサだったり、

腕の湿疹の治りが悪い赤ちゃんは、

手のひらがベッドのほうを向いていることが

非常に多いです。

しかも、片手だけ、手のひらの向きが違うということも。

 

このとき、考えるべきは、

なぜ、赤ちゃんの手のひらが後ろを向いているのか?

ということ。

 

よくあるのは、

抱っこのときに、赤ちゃんの手が後ろを向いているパターン。

赤ちゃんの手の向きなど考えずに抱っこしていると、

ママの抱っこのクセで、

方手だけが、後ろを向かされていることが多いです。

 

このような手のひらが後ろ向きの赤ちゃんは、

スフィンクススタイルでの腹ばいをさせようとしても、

手がきれいに前にでないことが多いです。

(ずりばいの基本は、きれいなスフィンクススタイルです。)

 

あなたの赤ちゃんは大丈夫ですか?

 

どんなにステロイドを塗っていても、

皮膚の栄養・老廃物を司る血管・リンパ管が

潰されずに通らなくては、

皮膚は健康になるわけがありません。

 

治療の基本は、「当たり前の身体の基本」を行っていること。

「動物」の基本は、「血管・リンパ管がスムーズに流れる」こと。

 

あなたは、基本ができていますか?

 

◆◆◆アトピーの湿疹発症部位の法則を知ろう!◆◆◆

皮膚科専門医 山本綾子の解決!オトナの皮膚病・肌トラブル

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もっと、自分の身体で何が起こっているかを理解して、

上手に「卒ステ」しよう!