【アトピー完治への道】アトピー治療を「ヒトやモノに頼る危うさ」に気付いていますか? | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、
目黒区東が丘

 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長 山本綾子です。

私のアトピー外来では、

いつも、「自分で治せるように」

ということを重視しています。

 

「医者に治してもらう」のではなく、

「薬に治してもらう」のでもなく、

「自分で治す」

一時的に薬に助けてもらったとしても、

「薬のパワーで治す」のではなく、

「自分の身体のパワーで治す」ことが

私の外来での目標です。

 

勿論、そのためには、

「治し方」「予防の仕方」の知識が不可欠であり、

それを学ぶのが、

診察に来る目的であると考えています。

(薬の処方は二の次です)

 

今日は、

そんな考え方で診察を行っている私が、

アトピー治療で「ヒトやモノに頼る危うさ」について

お話したいと思います。

(2018年12月の記事を加筆しています)

「自分の現在の治療の方向性は

合っているかな?」
そんな観点で読んでいただければいいですね。

 

「治療の方向性」と聞くと、
ステロイド使用の有無と

思われるかもしれませんが、
今日のお話は、

ステロイドだけのお話ではありません。

私は、外来診察で
よく、こんなことを患者さんに言います。

「いつまでも、
病院に行けば先生がなんとかしてくれるとか
思っていてはダメですよ!」

急に大災害が起こって、
病院に行けなくなるかもしれません。
先生だって、

病気や怪我をして診察をできなくなるかもしれません。

これは、
例えば、
整体や鍼治療といった、

医師以外でも
「困ったときは頼っている」ような「ヒト」も含みます。

また、
「ヒト」だけでなく、

「モノ」に関しても
同じようなことが言えます。

最もわかりやすいのが、
「ステロイド」。

「ステロイド」で

皮膚の炎症を押さえ込んでいるだけの場合、
ステロイドがもらえなくなったら

どうなるのでしょう?

そのほか、
「漢方薬」だけで

なんとか症状を落ち着けている場合や、
サプリメント、アトピー治療のための

特殊な○○を使っている場合は、

それらの「モノ」も同様です。

結局は、
「ヒト」でも「モノ」でも、
「これがないと困る!」

というようなものがある場合、
それらの
「ヒト」や「モノ」に頼れなくなった場合、
どうなってしまうのでしょう?

どんどん悪化してゆくのがわかっていて、
それに甘んじますか?

私達は、3・11の大地震のときに、
「ヒト」や「モノ」に頼る危うさを
嫌というほど学んだはずです。

最後に自分の身を守ってくれるのは、
「自分の知識と自分の身体だけ」
なのです。


だから、私の患者さんには
いつも口を酸っぱくして言います。

「私がいなくても、自分で治せるように、
ステロイドがなくても、

自分の力で治せるように、
しっかりとアトピーの治し方を

マスターしてください」と。

この、
「自分でアトピーを治す」を

道を誤ることなく可能にしてくれるのが、
「アトピー発症機序理論」なのです。

「なぜ、この部位に湿疹が出るのか?」の

湿疹法則を
自分で理解することによって、
誰にも頼らず、何にも頼らず、
自分の身体一つだけで、
完治までもってゆくことが

可能になるのです。

いまの治療は、
「誰かに」「何かに」頼っているな、と
思ったあなた。

どうぞ、その「頼りきっていることの危うさ」に
気付いてください。

そして、
「自分の身ひとつで治せるだけの知識・技術」を
早く、身につけてください。