こんにちは
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
の院長 山本綾子です。
今日は、
「湿疹の出ている皮膚だけ見るクセを直そう！」という
テーマでお話します。
アトピーの湿疹は、
患者さんによって、出る部位が違います。
顔ばかりに出る人。
腕ばかりに出る人。
下肢ばかりに出る人。
などなど・・・
しかも、同じ顔でも、
目の周りに出る人。
額ばかりに出る人。
フェイスラインばかりに出る人。
などなど・・・
確かに、出ているところは、酷いので、
「その部位ばかりが気になる」とは思います。
でも、根治させようと思ったら、
「その部位だけ見ていてはダメ」なのです。
まずは、
「湿疹の出ている部位の下」はどうなっているか、
必ず考えるクセをつけましょう。
「湿疹の出ている皮膚の下」とは、
「その部位の皮膚を栄養するルート」です。
皮膚だって生きているのです。
ということは、
その皮膚は絶対に、
「栄養をもらって、老廃物を捨てている」のです。
そのための、「栄養補給ルート」について
考えたことはありますか？
戦国時代の「兵糧攻め」ではありませんが、
皮膚だって、ちゃんと栄養をもらえなければ、
瀕死の状態（カサカサだったり、じくじくだったり）に
なるのです。
その栄養補給ルートは、
どこから来ているでしょうか？
大元は心臓です。
心臓から、その部位の皮膚まで、
どうやって血液はたどり着くのでしょうか？
どんなに心臓が元気でも、
心臓からその部位の皮膚までは「長旅」なのです。
大事な血液が、
まさか、渋滞に巻き込まれて
たどり着いていないなどないでしょうか？
そして、血液にちゃんと、「栄養」は足りているでしょうか？
まずは、「食べ物」の中に、
「皮膚の原材料」は十分足りているでしょうか？
「腸で吸収」されているでしょうか？
栄養をもらうだけではダメですね、
きちんと老廃物を捨てるルートは大丈夫でしょうか？
顔の湿疹が酷くても、
顔だけ見ていても治らないのです。
手の湿疹が酷くても、
手だけ見ていても治らないのです。
「身体全体」をみて、
身体全体が元気になるように考えるのが、
山本綾子流「アトピー発症機序理論」に従った治療法です。