こんにちは、
目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』
院長の山本綾子です。
今日は、アトピー完治のために必要な考え方についてお話します。
「湿疹は赤い」=「その部分に血液が溜まっている」
ということは、少し前にお話しました。
では、「血液が溜まっていると、湿疹になるの?」という
疑問に対して、大きなヒントとなる、皮膚科では有名な病名があります。
『うっ滞性皮膚炎』
静脈瘤などで、血液が溜まってしまうと、その部位はカサカサして
湿疹になりますよ、という病名です。
皮膚の細胞だって、生きていますから、
必ず、「栄養」をもらって、「老廃物」を捨てる、
というルートをとっています。
私たちが、ご飯を食べて、トイレに行くのと同じですね。
それなのに、「栄養をもらって老廃物を捨てる」という当たり前の
ルートが滞ってしまったのが、うっ滞性皮膚炎。
そうです。カサカサ、湿疹になったところは、そんな「栄養をもらって老廃物を捨てる」という、健康的に生きるためのルートが上手く働かなくなっているのです。
では、不健康になってしまった皮膚の細胞を
もう一度、健康に戻してあげるためにはどうしたらよいでしょう?
湿疹のある部位の皮膚の、
「栄養をもらって老廃物を捨てる」ルートを邪魔しないように、
働きやすいようにしてあげればよい。
ただそれだけですよね!
では、顔のアトピー、顔の湿疹だったら?
まずは、ちゃんと栄養が行き渡るように、首の血管を潰さないように
すればよいのです。それから、栄養十分な血液が、「十分に」届けられるように、パワーアップさせればいいのです。
では、具体的には?ここは、ご自身で是非、考えてみてください。
デスクワークをするとき、頭の位置がどこであれば、首の血管は
潰れないでしょうか?上の方を向くときは?
ほら、ちょっとした謎解きのようで、アトピーを治すことが
面白くなってきませんか?アトピーの治療は、解剖学的に、
論理的に戦略を立てるのが山本綾子式です。