こんにちは、
山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子です。
今日、ある患者さんが、
「先生の記事で、白色皮膚描記症(はくしょくひふびょうきしょう)が
あったら、大爆発の前兆だと書かれていたのを見て、大慌てで
受診に来ました!」という方がいらっしゃいました。
ちょっと触ったくらいで、触ったところに白い線がついてしまう、
アレです。皮膚科の教科書では、
「白色皮膚描記症(はくしょくひふびょうきしょう)」
と書かれ、アトピーでは特徴的と言われています。
私のアトピー外来に通院している患者さんには、
白色皮膚描記症が出ていると、たとえ湿疹が酷くなくても、
「今から症状が大爆発する前兆だから、その前にしっかり対策をたてないとね!」
とお伝えして、大慌てで治療を開始してもらっています。
さて、その「対策」とは何でしょう?
残念なことに、「白色皮膚描記症」に対する塗り薬はありません。
勿論、抗アレルギー剤を内服したって効きません。
それでは?
ここで、役立つのが、「アトピー発症機序理論」。
白色皮膚描記症は、
「触ったところが白くなる」のですが、
教科書でもよく見ると、「周りの皮膚自体が真っ赤」なのですよね。
(でも、その事実には全く気付かれていません。教科書の写真も、真っ赤なのに!)
私の診察を何度も受けて、理論をしっかり理解されている患者さんはお分かりになると思いますが、
「真っ赤=血が溜まっている」
白色皮膚描記症は、「うっ血(血が溜まっている)」サインだからこそ、
大爆発の前兆なのですね!
そうとわかったら、
溜まった血液をしっかり流すための「運動療法」の出番です。
闇雲に身体を動かすのではなく、「溜まった血液を効率よく流す運動」
を当院の「運動療法専門スタッフ」から習って、大爆発を防いでくださいね。