赤ちゃんの顔の湿疹も、大人の顔の湿疹も、治し方の基本は同じ!アトピー発症機序理論をフル活用! | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

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山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。

こんにちは、

目黒区東が丘 『山本ファミリア皮膚科 駒沢公園』

院長の山本綾子です。

 

本日は、きっと、このブログを読んでくださっているなかで、

最も気になっている方が多いであろう、「顔の湿疹」についてお話しますね。

 

赤ちゃんの顔の湿疹。

大人の顔の湿疹。

 

全く、別のように感じるかもしれませんが、

実は、治し方の基本は、全く同じです。

 

というのは、身体の大きさは違えど、「人間の身体の構造」という

意味では、同じだからです。

 

「顔を栄養するための血管」は、「必ず首を通る」というのは、

身体の大小に関わらず、同じだからです。

 

「湿疹はうっ血である」ということは、少し前のブログで

お話しましたよね。

 

ということは、「真っ赤な顔の湿疹」は、「顔の血液が首を通って心臓に

戻ることができずに溜まっている」ということになります。


なぜ??

 

ここで頭を使ってください。なぜ、顔の血液がちゃんと心臓に戻れないで、溜まってしまうのでしょうか?

 

道路で考えてみましょう。

道路に大きな大木が横たわって道を塞いでいたら、

その道路はどうなりますか?

そうですね、車は前に進めず、大渋滞します。

 

これを首の血管で考えてみましょう。

首の血管の流れを邪魔する「物理的何か」があると、

血液はすーっと流れることができず、溜まってしまいますよね。

 

赤ちゃんの場合、しっかりと首が座っていないと、

すぐに首が詰まってしまい、あっという間に首が真っ赤になり、

顔が真っ赤になりませんか?

 

そして、その「首が詰まってしまう」第一原因が、

「抱っこの仕方」です。

 

なぜなら、抱っこする人が、丸めて抱っこしてしまうと、

首が詰まってしまうから。

 

聞いてしまえば当たり前のことに、案外、人は気づかないものです。

抱っこの仕方に注意すれば、あんなに治りの悪かった顔の湿疹も

すーっと治りやすくなってしまうなんて!

(このことについて、詳しくは日経トレンデイネットの記事

『抱っこの仕方でアトピー悪化!?赤ちゃん・子供の治療と予防

【アトピー発症機序理論9】』

https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140801/1059365/?i_cid=nbptrn_pc_c1

をご覧下さい)

 

では、大人の顔の場合は?

首の血流を邪魔するのは一体、何でしょうか?

 

ご自身の生活を振り返って見てください。

日常の「どの動作」が首の血流を邪魔しているでしょうか?

 

解剖学的に、論理的に考えるのが、

山本綾子流、アトピーの治し方です。