こんにちは。
皮膚科医 山本綾子です。
最近、私の外来には、
生後数か月の赤ちゃんの受診が増えています。
今日のお話しは、
小さなお子様の湿疹にお悩みのパパママにも、
希望を持っていただきたいとの気持ちで、
ぜひお伝えしたいと思います。
『乳児湿疹のため、近くの小児科や皮膚科で
治療していたけれども、全然良くならない。』
『ステロイドを使って治療すると、
一旦きれいにはなるけれども、すぐにぶり返す。』
『脱ステで頑張ってみたけれど、全然良くならない』
このような現状にお悩みの方は多いと思います、
いつまで、愛おしいわが子を
苦しめなくてはならないのか・・・。
お子さんが生後数か月とまだ小さいと、
本当に心を痛める思いです。
でも希望をしっかりと持って、
「アトピー発症機序理論」に沿った
私の治療を試してみてください。
私の外来では、外用薬治療も行いますが、
同時に運動療法を実施していただきます。
正しく実施すれば湿疹が良くなっていきます。
合わせて運動の効果で
身体の調子が良くなった赤ちゃんは、
本当にご機嫌になります。（笑）
そうなれば、後は
ほとんどのケースで好循環に回り出します。
それはどういうことでしょうか。
もちろん、皮膚がきれいになるから
赤ちゃんのご機嫌が良くなるのもあります。
そして運動療法により、赤ちゃんの身体から冷えが無くなり、
ポカポカ状態を保つことができるようになります。
その効果は、手足が自由に動くようになり、
呼吸が楽になるほどです。
もうお分かりですよね。
この状態になると、赤ちゃんは
ご機嫌から熟睡するようになります。
ママたちは「育児が楽になった」と
言ってくれます。
その言葉を聞くと、本当にホッとします。
実は小さなお子さんの症状改善の際に、
私が気にかけているもう一つ事があります。
それは、一生懸命治療にあたるママたちのことです。
一日中赤ちゃんのお世話で頑張っているママたちの中には、
赤ちゃんの湿疹に悩み過ぎたのか、ひどい方になると、
ほとんどノイローゼ状態の方もいらっしゃいます。
こんなママたちの心の声を代弁するとしたら、
「この子も湿疹でかわいそうだけれども、
私のほうだって助けて欲しいくらい！」
こんな方も少なくないのでは・・と感じます。
先日、生後３か月赤ちゃんのママが、
このようなことをお話ししてくれました。
「うちの子は、湿疹が酷い時は
お布団に寝かせると泣いてばかりでしたし、
しっかり眠れることはほとんどなかったと思います。
それが運動療法と軟膏の外用で、
一日中機嫌がよくなり、
ぐっすり眠ってくれるようになりました。
赤ちゃんだけではなく、私もラクになりました。
それが本当に大きいですね！」
赤ちゃんだけでなく、ママもハッピーに。
ママと赤ちゃん、お二人の笑顔を見て、
これほど嬉しいことはありません。
ママがハッピーだから、
ますます赤ちゃんもご機嫌に。（笑）
ママと赤ちゃんがハッピーならば、
パパだってハッピーです。
家族みんなが笑顔になれる。
これは実際に普通に外来でみられる治療スタンダードです。
こんな治療が、私の目標とする
アトピー治療なんだろうなと考えています。
今回の記事に共感をいただけた皆様、
もしくはご興味をお持ちの皆様、
下記URLも関連する記事になりますので、ぜひ合わせてお読みください。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140801/1059365
（日経BP社の「アトピー発症機序理論」情報サイトに飛びます）
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