アトピーの治りの悪い人は、座っている時の座高が・・・!? | 皮膚科医 山本綾子 の アトピー から学ぶ美肌法則

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山本ファミリア皮膚科 駒沢公園の院長、山本綾子の美肌法則ブログ。つきあう病気とされてきたアトピー を根治させようと奮闘して見つけた、身体から健康になる美肌法則。


こんにちは。


今日は、「アトピーの治りのいい人と悪い人の違い」

の一例についてお話します。

もしかしたら、今日はちょっと意外なお話かもしれませんね。



実は、典型的なアトピーの治りの悪い患者さんは、

「先生、どうして、私は治らないのでしょう?」

と診察室の椅子に座りながら、

座高がどんどん低くなっていきます。



この「座高が低くなる」

という意味がお分かりになるでしょうか?



私の診察では、たくさんの方に

”アトピー発症機序理論”に則した

正しい姿勢のお話しをしています。

ちょっとイメージしてほしいのですが、

本来、正しい姿勢で座っていれば、

座高の高さは変化しませんよね。



しかし、すぐにお腹を潰してしまう人は、

私の前で、どんどん頭の位置が

低くなっていくのです。

つまり谷折り線を作っている状態ですね!

(ご想像できるでしょうか!?)



診察室でのたった10分程度ですら、

正しい姿勢を保てないのですから、

私がいないところでは、

きっといつも、相当お腹を潰した

姿勢をしているのでしょう。



なかなか気づかないところかもしれませんが、

「どうして治らないのですか?」

と悩みながらも、この姿勢では、

残念ながら完治に向かうのは難しいですね。



しかし、中にはご自身で気付いている

患者さんもいらっしゃいます。

そういう方は、

「なかなか正しい姿勢を保てません」

と仰られる場合が多いです。



せっかく本気で治すために受診にまで来ているのに、

もったいないお話ですよね。



しかし、少し想像してみてください。

もし、あなたが座っている椅子のまわり

360度全方向に、尖った刀のようなものが

あなたにささるように向けられていて、

少しでも姿勢を崩すと、

すぐに刀が突き刺さってしまう・・・



このような状況にあったと仮定してみましょう。

この状況で、あなたは、姿勢を崩すでしょうか?


きっと、怪我をしたくない一心で、

10分でも1時間でも、

正しい姿勢を続けるに違いありません。



このたとえは非現実的ですが、結局は、

「自分がどうしようと本気で思っているか?」

なのです。



姿勢が保てない、と言う患者さんは、

口では「姿勢に気をつけている」

と言いながらも、心の底から

「何が何でも正しい姿勢を保とう」

とは思っていないのですね。



「ちょっと辛くなったから、まあいいや」

こんな甘えが心の底のどこかにあるのだと思います。



アトピー卒業だけにかかわらず、

何かで成功を成し遂げるためには、

「がむしゃらにやり続ける」

ということが必要になるときがあります。



「なりふり構わず」

と表現してもいいかもしれません。



特に私の診察などで、

”アトピー発症機序理論”に則した

正しい姿勢を取るように指摘された方は、

最初の1ヶ月ほどだけでも、

「なりふり構わず」「がむしゃらに」

正しい姿勢を続けてみてください。



そうすると、ある時から、

「変な姿勢をしようとしたら、

腰や首・肩が痛くなって、

変な姿勢を続けられず、結局正しい姿勢に戻した」

という瞬間が来ます。



そうなのです。

1ヶ月ほど、頑張って正しい姿勢を続けると、

最低限の腹筋がついてきます。

そうなれば、今度は「間違った姿勢」が

やりたくてもできなくなるのです。

そうなってしまえば、こっちのものです。



とくに頑張らなくても、

身体が自然と良い姿勢を要求してきます。

逆に悪い姿勢をしようとしても

身体が「痛み」というサインを出して、

悪い姿勢ができなくなるのです。



「最初の1ヶ月の頑張り」

まずはこれをやり遂げてみてください。







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