「私も甲状腺ガンと言われて不安です。」
といった内容のメールを頂くことが多くあります。
突然ガンと言われて、何をどうしていいか分からず、自分のガンを早く治してもらいたい一心で先生の言われるまま手術をする…。
ちょっと待って下さい!!!
ちゃんと、病院調べていますか?
その病院の甲状腺ガンの手術件数はどれくらいですか?
今は、ネットで検索すればすぐに出てきますが…。
甲状腺ガンの予後など調べまくったり、他人のblogを見て落ち込むよりも(→私は調べすぎて自分と重ねてしまい失敗しました。)
まず信頼のおける病院を探して下さい!!!
甲状腺に特化している全国で有名な3大病院は
東京の伊藤病院
神戸の隈病院
大分の野口病院
と言われています(私は野口病院についての手術経験しかないので他の病院は分かりません)
九州では、野口病院と福岡の山下クリックが外科では、有名です。
甲状腺と言っても、内科と外科があります。
手術をしてくれるのは外科です。
そして、よくきくのは
「子どもが小さいから。近くじゃないと。」
すごく、分かります。
私が最初に入院した時、5人の我が子は全員保育園(6才双子、4才、2才、生後4ヶ月)でした。
自分の病気も辛いのですが、まず一番に頭に浮かぶのは子どものこと。
母親の私がいなくなったら誰が面倒見てくれるんだろう?
心配でたまらなくて家族がお見舞いに来れる近くの病院に任せてしまう…。
ちょっと待って~!!
私なら、遠くても甲状腺に特化した病院に一度外来受診に行かれる事をお勧めします。
医者をひとくくりで考えていませんか?
先生も、一人一人違う人間です(当たり前だけど…)
同じガンでも先生によって知識も経験も治療方針も変わってくるのです。
甲状腺の病気はバセドウや、橋本病など周りに意外と治療されている方を聞くのですが、甲状腺の専門の病院は多くありません。
入院中に仲良くなった患者さんが経験した話ですが、胸のレントゲンで肺転移がみつかり、大元になっているガンが身体のどこからなのか大きな病院で調べても分からないまま余命宣告をうけ、最後に知り合いの薦めで野口病院に受診にきたら、甲状腺ガンだった。
というぐらい、医師でも甲状腺に詳しくない(一部でしょうが。)人もいるって話です。
しかも、その後手術→アイソトープをして今も、もちろん健在です。
「今だから笑い話になるんですけどね…。」と言ってましたがね…。
もちろん、すべての病院が同じという訳ではありません。
甲状腺の病院で良かったなぁ。と思う所をあげてみました。
理由1→熟練した先生なので手術も短時間で傷口も小さくてすみます。
理由2→看護師さん含めスタッフも甲状腺ばかりを見てきているので緊急時の対応力もあり安心。
手術なのでリスクは必ずあります。
甲状腺の裏に引っ付いている副甲状腺も切除したりすると、術後の低カルシウム血症でテタニーが出現してしまい、指先の硬直から始まり、顔面、全身に硬直します。
首が痛いのか、麻酔のせいなのか、最初はよく分からなかったりしますが、手が突っ張り動かせなくなります。
そんな時、痺れていると訴えるとすぐに看護師さんがテタニーを疑い対応してくれます。
(最終的にカルシウムの入った点滴を打つとすぐに良くなりますのでご安心を。)
↑↑は、甲状腺の専門の看護師ならではだと思います。
→全員甲状腺の患者さんなので看護師も日々甲状腺について勉強しているから
何故私に判るのかって?
同業者だったからピンと分かるものがあるんですよ(ただ、自分のガンはピンと来なかったので大きな声では言えませんがね…。)
また、甲状腺の切除の範囲によっても、テタニーがでる人でない人がいます。
また、術後、首を絶対安静が8時間~10時間あります。
的確に体位交換してくれたり、腰をさすってくれたり対応してくれるのは本当にありがたかったです。
理由3→甲状腺に特化しているため、入院の食事にはヨードの入った昆布類などは一切使用していない(野口病院に限ってですが。)
理由4→アイソトープ治療の設備が整っている。
もし、転移してアイソトープが必要になった場合、手術でもお世話になっている病院なので安心できます。
だから、自分で病院を見極めて下さい。
約10日間、子どもと離れるのが寂しくて近くを選ぶか?(子どもにとってもその試練が心を大きく成長させてくれます。)
遠くても、10日間熟練した病院で治療して、その後の安心を選ぶか?(→安心というのは、その後再発しても、この病院なら自分の身体を任せても大丈夫。というものです。)
ちなみに、野口病院で手術後は退院した後、住んでいる近くの甲状腺内科などの病院にするか、野口病院に通うか好きに選べます。
アイソトープ治療の場合は、たいてい野口病院のままです。(放射線治療の設備が整っているため)
もし、自分の家族がガンになったら、近くの病院ではなく、調べてみてください。
私は、最初に大学病院でガンが発見されましたが曖昧な受け答えしかしない医師でした。
大学病院は、万能ではありませんでした。
甲状腺ガンがリンパ節に多数転移していて、食道の外側にも癒着。食道も削ったり、反回神経にも接していて、声がしわがれるリスクも何度も手術で味わって来ました。
大病院では、そんな説明すら一切してもらえませんでした。
転移の状況は一人一人違います。必ずしもそうなるわけではありません。
入院中に、別の病院で手術を受けたという方も見ましたが、何でそこを切っているんだろう?
と思うような傷の方もいました。
自分の人生後悔してはいけません。
医師のための人生ではありません。
医師にとってはたくさんの患者の一人なんです。
だから、気を使わずに自分で判断した方がいいです。
紹介状なしでも受診出来るか、甲状腺専門の病院に、たずねてみてください。
「自覚症状がある。」「気になる」といえば、紹介状がなくても対応してもらえます。しかし、紹介状がないとお金がかかる場合もあります。
もしくは、かかっている病院に、「親戚や家族が病気を心配して野口病院を薦めるので一度受診したいのですが…。」と言う。
(あくまでも、「自分」ではなく「周り」の人がすすめているのを強調。)
3大病院は、大体名前を出したら内分泌科の医者なら誰でも知っているのでよっぽどプライドの高い医者でない限り、渋ったりはしないと思いますが…。
まだ20代だから、30代だから、40代だから…。
と自分は若くて健康であるからガンになんてかかる訳はない。
というのは思い込みです。
特に甲状腺ガンは年齢は幅広く、私が入院中に知り合った方は、18才~ご年配の方まで。
30~40代の方も多かったです。
自分だったり、自分の家族が病気になるということは、こんなに悲しいことはありません。
だから、後悔してほしくないです。
自分の人生。
だから、たくさんの選択肢からどう判断するのか?
自分で判断して欲しいと思います。
最後に、
私が甲状腺ガンを公表している訳は、自分の経験が誰かの参考になればと思ったからです。
ガンと診断されても、内容が重すぎて誰かに相談すると、心配をかけてしまいそうで結果一人で抱え込んでしまいます。
同情してもらっても、お互いに何のメリットもありませんし。
だから、陰ながらガンで不安を抱えている方に、お互いに頑張りましょう。一人ではないです。
のエールを送りたいです。
(大事な注意点)
また、私の経験からの主観も入っておりますので、全てを当てはめないようにしてください。
家族構成も、住んでいる場所も、ガンの状況も人それぞれです。
あくまでも、参考にして下さい!!
ただ、こんなに長文を最後まで読んで下さりありがとうございます。
皆様の手術が無事に終わりますように…。
といった内容のメールを頂くことが多くあります。
突然ガンと言われて、何をどうしていいか分からず、自分のガンを早く治してもらいたい一心で先生の言われるまま手術をする…。
ちょっと待って下さい!!!
ちゃんと、病院調べていますか?
その病院の甲状腺ガンの手術件数はどれくらいですか?
今は、ネットで検索すればすぐに出てきますが…。
甲状腺ガンの予後など調べまくったり、他人のblogを見て落ち込むよりも(→私は調べすぎて自分と重ねてしまい失敗しました。)
まず信頼のおける病院を探して下さい!!!
甲状腺に特化している全国で有名な3大病院は
東京の伊藤病院
神戸の隈病院
大分の野口病院
と言われています(私は野口病院についての手術経験しかないので他の病院は分かりません)
九州では、野口病院と福岡の山下クリックが外科では、有名です。
甲状腺と言っても、内科と外科があります。
手術をしてくれるのは外科です。
そして、よくきくのは
「子どもが小さいから。近くじゃないと。」
すごく、分かります。
私が最初に入院した時、5人の我が子は全員保育園(6才双子、4才、2才、生後4ヶ月)でした。
自分の病気も辛いのですが、まず一番に頭に浮かぶのは子どものこと。
母親の私がいなくなったら誰が面倒見てくれるんだろう?
心配でたまらなくて家族がお見舞いに来れる近くの病院に任せてしまう…。
ちょっと待って~!!
私なら、遠くても甲状腺に特化した病院に一度外来受診に行かれる事をお勧めします。
医者をひとくくりで考えていませんか?
先生も、一人一人違う人間です(当たり前だけど…)
同じガンでも先生によって知識も経験も治療方針も変わってくるのです。
甲状腺の病気はバセドウや、橋本病など周りに意外と治療されている方を聞くのですが、甲状腺の専門の病院は多くありません。
入院中に仲良くなった患者さんが経験した話ですが、胸のレントゲンで肺転移がみつかり、大元になっているガンが身体のどこからなのか大きな病院で調べても分からないまま余命宣告をうけ、最後に知り合いの薦めで野口病院に受診にきたら、甲状腺ガンだった。
というぐらい、医師でも甲状腺に詳しくない(一部でしょうが。)人もいるって話です。
しかも、その後手術→アイソトープをして今も、もちろん健在です。
「今だから笑い話になるんですけどね…。」と言ってましたがね…。
もちろん、すべての病院が同じという訳ではありません。
甲状腺の病院で良かったなぁ。と思う所をあげてみました。
理由1→熟練した先生なので手術も短時間で傷口も小さくてすみます。
理由2→看護師さん含めスタッフも甲状腺ばかりを見てきているので緊急時の対応力もあり安心。
手術なのでリスクは必ずあります。
甲状腺の裏に引っ付いている副甲状腺も切除したりすると、術後の低カルシウム血症でテタニーが出現してしまい、指先の硬直から始まり、顔面、全身に硬直します。
首が痛いのか、麻酔のせいなのか、最初はよく分からなかったりしますが、手が突っ張り動かせなくなります。
そんな時、痺れていると訴えるとすぐに看護師さんがテタニーを疑い対応してくれます。
(最終的にカルシウムの入った点滴を打つとすぐに良くなりますのでご安心を。)
↑↑は、甲状腺の専門の看護師ならではだと思います。
→全員甲状腺の患者さんなので看護師も日々甲状腺について勉強しているから
何故私に判るのかって?
同業者だったからピンと分かるものがあるんですよ(ただ、自分のガンはピンと来なかったので大きな声では言えませんがね…。)
また、甲状腺の切除の範囲によっても、テタニーがでる人でない人がいます。
また、術後、首を絶対安静が8時間~10時間あります。
的確に体位交換してくれたり、腰をさすってくれたり対応してくれるのは本当にありがたかったです。
理由3→甲状腺に特化しているため、入院の食事にはヨードの入った昆布類などは一切使用していない(野口病院に限ってですが。)
理由4→アイソトープ治療の設備が整っている。
もし、転移してアイソトープが必要になった場合、手術でもお世話になっている病院なので安心できます。
だから、自分で病院を見極めて下さい。
約10日間、子どもと離れるのが寂しくて近くを選ぶか?(子どもにとってもその試練が心を大きく成長させてくれます。)
遠くても、10日間熟練した病院で治療して、その後の安心を選ぶか?(→安心というのは、その後再発しても、この病院なら自分の身体を任せても大丈夫。というものです。)
ちなみに、野口病院で手術後は退院した後、住んでいる近くの甲状腺内科などの病院にするか、野口病院に通うか好きに選べます。
アイソトープ治療の場合は、たいてい野口病院のままです。(放射線治療の設備が整っているため)
もし、自分の家族がガンになったら、近くの病院ではなく、調べてみてください。
私は、最初に大学病院でガンが発見されましたが曖昧な受け答えしかしない医師でした。
大学病院は、万能ではありませんでした。
甲状腺ガンがリンパ節に多数転移していて、食道の外側にも癒着。食道も削ったり、反回神経にも接していて、声がしわがれるリスクも何度も手術で味わって来ました。
大病院では、そんな説明すら一切してもらえませんでした。
転移の状況は一人一人違います。必ずしもそうなるわけではありません。
入院中に、別の病院で手術を受けたという方も見ましたが、何でそこを切っているんだろう?
と思うような傷の方もいました。
自分の人生後悔してはいけません。
医師のための人生ではありません。
医師にとってはたくさんの患者の一人なんです。
だから、気を使わずに自分で判断した方がいいです。
紹介状なしでも受診出来るか、甲状腺専門の病院に、たずねてみてください。
「自覚症状がある。」「気になる」といえば、紹介状がなくても対応してもらえます。しかし、紹介状がないとお金がかかる場合もあります。
もしくは、かかっている病院に、「親戚や家族が病気を心配して野口病院を薦めるので一度受診したいのですが…。」と言う。
(あくまでも、「自分」ではなく「周り」の人がすすめているのを強調。)
3大病院は、大体名前を出したら内分泌科の医者なら誰でも知っているのでよっぽどプライドの高い医者でない限り、渋ったりはしないと思いますが…。
まだ20代だから、30代だから、40代だから…。
と自分は若くて健康であるからガンになんてかかる訳はない。
というのは思い込みです。
特に甲状腺ガンは年齢は幅広く、私が入院中に知り合った方は、18才~ご年配の方まで。
30~40代の方も多かったです。
自分だったり、自分の家族が病気になるということは、こんなに悲しいことはありません。
だから、後悔してほしくないです。
自分の人生。
だから、たくさんの選択肢からどう判断するのか?
自分で判断して欲しいと思います。
最後に、
私が甲状腺ガンを公表している訳は、自分の経験が誰かの参考になればと思ったからです。
ガンと診断されても、内容が重すぎて誰かに相談すると、心配をかけてしまいそうで結果一人で抱え込んでしまいます。
同情してもらっても、お互いに何のメリットもありませんし。
だから、陰ながらガンで不安を抱えている方に、お互いに頑張りましょう。一人ではないです。
のエールを送りたいです。
(大事な注意点)
また、私の経験からの主観も入っておりますので、全てを当てはめないようにしてください。
家族構成も、住んでいる場所も、ガンの状況も人それぞれです。
あくまでも、参考にして下さい!!
ただ、こんなに長文を最後まで読んで下さりありがとうございます。
皆様の手術が無事に終わりますように…。