診察室の患者さん用の椅子に対する私の想い | 群馬県安中市の地域に密着≪あやこまごころ診療所≫院長女医あやこ先生のブログ

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群馬県安中市磯部に≪あやこまごころ診療所~糖尿病・ダイエット・予防接種・訪問診療~≫医療情報・診療所の様子・プライベートな事などを書き綴っています。

<あやこまごころ診療所>の建物完成まであとわずかです!先日、診察室に患者さん用と私が座る用の椅子が搬入されました。(机はこれからです)
これです!
 
え、ここが診察室なの??って思いますか?
どこに誰が座るの??て思いますか?
 

 

 

左側の長いソファーが患者さん用。
右奥の小さな椅子(スツール)は医師である私が座ります。
 
私は、医師になってからずっとずっと診察室内の椅子に違和感がありました。今でも、あります。
一般的な診察室ってこんな感じ。
 
手前の小さなくるくる回る椅子は患者さん用。肘掛けもなければ、背もたれは無い方が多く、あったとしても小さいもの。座りにくいし、くるくる回るし本当に危なっかしいんです。患者さんが転びそうになることも多くて、いつも冷や冷や。背中の聴診をするときに、クルっと回すのも私には違和感がありまして。だって、回転するのって気持ち悪くなりませんか?ただでさえ体調が悪いというのに・・・。背中の聴診をするのであれば、医師が患者さんの後ろに回ってすれば良い話なのでは?と私は思うのです。
 
一方、医師用の椅子は大きくて肘掛けもあってふかふかで、いかにも座り心地が良さそう。なんだか偉そうで王様の椅子みたい、って私はいつも思ってます。

 

これ、医療カタログの一ページですが。

医師用の椅子のページ

 

 

患者さん用の椅子のページ

 

あんまりだ・・・私、泣きます。上下関係がはっきりし過ぎですってば!

 
私は、患者さんと一緒の目線にしたいんです、どちらが上とか下とかではなくて。私は患者さんとフラットな関係でいたい。医師の椅子がふかふかである必要はないと思うんです。いやいや、むしろ私の方が座り心地が悪くたって良いんじゃない?って思うんです。
だって、苦しいのは患者さん、病んでいるのは患者さん、困っているのは患者さん。元気な私は肘掛けがなくたって、背もたれだってなくたっていいじゃないの!って思うんですよ。
 
で、なぜこのようなソファーにしたかというと・・・
ゆったり空間があることで、患者さんは手荷物を置ける、脱いだ服を置ける、一緒に来た家族も座れるからです。
お腹の診察が必要な時は、このソファーにそのままごろーーんと横になればいいんです!「お腹を診ますのであちらのベッドに横になってください」と患者さんを移動させる必要はないんです。
 
そして、患者さんと医師である私の位置関係はL型にしたかったんです!
それはなぜかというと・・・心理学的に、真っ正面でも真横でもなく、斜めの関係が一番程よい距離感で、心地良くなれる位置なのです。真っ正面だと視線を合わざるを得ず初対面では気まずくなることも。真横でも緊張してしまいます。
 
また、患者さんの左側に医師である私が座る!という位置関係にしました。これは、なぜかと言うと・・・
心臓は体の左側にあります。そのため、自分の左側にいる人間に対して、心を開きやすく安心感を得ることが出来る、これも心理学です。初めてだったり、緊張してたりする患者さん。その患者さんの左側に私が座ることで、少しでも緊張を和らげ安心して、そして心をそっと開いて頂けるように・・・と私が患者さんの左に座るようにしました。
 
といった、こだわりの診察室の椅子に是非座りにいらしてくださいね。
患者さんようのソファーには背もたれもある、肘掛けもある、スペースもゆったりで、ふかふかですよ!
 
そして診察室は2つあるんですが、壁の色が違うんです。これにも意味があるのでこの話はまたいつか・・・。

 

 

<あやこまごころ診療所>群馬県安中市磯部4-13-18

内覧会:9月10日(日)10-15時 あと69

開業日:9月19日(火)8時ー あと78

 

 

あやこ先生の自己紹介
 
群馬県安中市磯部に2017年9月≪あやこ まごころ診療所~一般内科・糖尿病・ダイエット・予防接種・在宅~≫開業に向け現在準備中です。安中市の地域に密着した医療に力を注ぎます。【いつでもだれでも気軽に寄ってね】という理念の元、健康の事、体の事、病気の事、福祉や介護の事、日常のお困り事、など…をいつでも気軽に相談出来る診療所でありたいと思っています。

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