二次創作Ⅴ(18) | ~トーラムメモ(オルクス兼)~

~トーラムメモ(オルクス兼)~

【注意】
・主にシナリオの感想・考察・NPCまとめになるため、倒し方とかの攻略系は有りませぬm(_ _)m

すらまっぱぎー…やかんです(^^ゞ

この間、SPADE黒のステータスをリセットしました~
最近どの敵にも数発で倒されてしまうので…
STRとAGIに振っていた分のいくらかをVITに振り直して、HPを上げました(;・ω・)
これで少しは打たれ強くなったはず…?

あと、抜刀剣が来たらスキルもリセットしようと思ってたのですが…全スキルをリセットするのに雫玉30個だったΣ(ノд<)
貯めなきゃ足りないぞorz


では、二次創作の話をしますの(^^;

やって来たイリスはボロボロ…
なにがあったのでしょうか。

今回も安定の妄想でゆきます(^^ゞ

クロ「Zzz...」

────────────────────
第18話〈逆転〉

走ってきたイリスの服はあちこちが綻び、破れていた。
よくよく見ると髪も乱れ、肌も所々擦りむいたりアザが出来ている。

明らかに、道で転んだというレベルの話ではない。

アルク「イリス、それは…一体どうしたんだ!?」

アルクは、息を切らせているイリスに詰め寄る。

イリス「よく…分からないの。
ただ…霧の中から盗賊みたいな人達が出てきてっ…!」

その先は言われなくても分かった。

―成る程、俺が思っていたより随分と乱暴な方法のようだ。

「お二人様、時間が迫っております。受験票の確認をさせて下さい。」

いつの間にか受付人が二人の目の前に立っていた。
その言葉を聞いた途端、イリスは気まずそうな顔になる。
イリスが鞄から取り出して受付人に見せたのは、ビリビリに破かれた紙片だった。

イリス「あの時に受験票も破られて…」

イリスは震える手で受験票だったものを握りしめる。
受付人はそれを見ると、イリスの手を押し返した。

「すみません。破損した受験票は無効です。まことに残念ですが、今回はお引き取り下さい…」

イリス「そんな…」

イリスは紙片を握りしめたまま、崩れるように地面に座り込んだ。

ここまで来て、試験を受けられないなんて。

俯くイリスの横で、受付人は淡々とした口調でアルクに話しかける。

「アルク様、受験票の提示をお願いします。時間が迫っているので…」

アルクはイリスを一瞥すると、背を向けた。

アルク「――まさかここで、イリスとお別れになるなんてな。」

イリスは唇を噛み締める。

イリス「ごめんなさい…もっとアルクのように用心深くするべきだった。
アルクに迷惑かけたのに、私何も返せないままで…」

アルク「本当にな。」

アルクは受付人に受験票を見せる。
受付人は受験票をチラッと確認すると、会場に手を向けた。

「さあ、お早く。もうすぐ試験が始まってしまいます。」


――しかし、アルクはその場から一歩も動こうとしない。

「あ、あの、アルク様?」

イリス「…アルク?どうしたの。早くしないとあなたも試験を受けられなくなっちゃう…」

アルクは受付人とイリスの顔を交互に見た後、心底呆れたように大きくため息をついた。

アルク「だぁぁぁ…。お前ら揃いに揃って何も見てないのな。」

アルクはもう一度自分の受験票を見せた。

アルク「ほら、ここ。ちゃんと声に出して読んでみなよ?」

アルクは受験票の名前の部分を指差す。

イリス「名前…?い…イリ…ス――
『イリス・ヘルメス』!?」

「な、アルク様の受験票では…!?」

イリスと受付人は目をぱちくりさせて何度も確認する。
しかし、名前の欄に書かれているのは紛れもなくイリスの名前だ。
イリスは急いで握りしめていた受験票の紙片を開いて名前の部分を探し出す。

――そこには、アルクの名前が書かれていた。

イリス「入れ替わってたの!?でも、いつから…」

そこでイリスはハッとした。
昨日、アルクに受験票を渡したとき。
そこですり替えられていたのだ。

アルク「念には念をってやつだ。
…まぁ何にせよ、これでイリスは試験を受けられるはずだ。受験票はこの通り無事。文句は無いよな?」

アルクは受付人に受験票を見せつける。
受付人は戸惑いながらも、コクンと頷いた。

イリス「でも!アルクはどうなるの?
アルクの受験票は…」

アルク「昨日言っただろ?俺はもう夢を諦めたりしない。だからイリス、お前も絶対に合格して役人になれよ。
その道は、ヴェルトと俺が繋いだ道なんだからな。」

イリス「…うん。」

イリスは小さく頷くと、アルクをギュッと抱き締めた。その顔を見ることは出来ないが、イリスの声は震えている。


イリス「私、絶対に合格するわ!そして…この街を明るくするの!!」

アルク「ああ…行ってこい!俺もいつかお前の耳に届くくらい有名な冒険者になってやるさ。」

アルクは明るくイリスの背を押す。
イリスは涙を拭うと、いつもの強気な表情で会場に走っていった。

イリスが見えなくなると、アルクはくるりと向きを変える。



アルク「さて、俺も…始めるか。」

アルクの視線の先には、太陽の光を反射して白く輝く執政官府があった。

To be continued...
────────────────────

イリスは無事に試験を受ける事が出来るようになり、アルクも動き出しました。

アルクは何をしようとしているのか…

────────────────────